11月19日に約98%が欠ける「ほぼ皆既」な月食は600年に1度しか見られない天体ショー
2021年11月19日に月の約98%が欠ける「ほぼ皆既月食」が日本から見られます。この月食は600年に1度しか見られない天体ショーとも言えるほど、ある特徴を備えています。その特徴とは?
もくじ
11月19日にほぼ皆既月食
2021年11月19日の夕方に、98%の月が欠けるほぼ皆既月食が起こります。
この部分月食が見られるのは、今年5月26日にも皆既月食に続いて今年は2度目です。
仙台市青葉区にある仙台市天文台の話によると、仙台市内で観測する場合では、19日の午後4時18分~午後7時47分に月食が起こるとのこと。そして、月食が最大になる時間は午後6時2分ごろだそうです。
今回の月食における欠けは、最大で約98%。皆既月食と同様な赤銅色の月が見られるとのことです。
仙台市天文台では、この部分月食の様子をYouTubeライブで配信する予定です。これはぜひともチェックしたいですね。
今回の月食の最大の見どころ
今回の部分月食には、実は面白い特徴があります。それは月食が始まり終わるまでの時間がとても長いということです。
実はこれほど長い時間をかけて月食を見ることができるのは、1440年2月18日以来だそうです。
そして次のチャンスとなるのは、なんと2669年2月8日。もういま生きている我々の全てが観ることのできないほどの、ずっと先の未来になってしまいます。
そう聞くと、どうしても見逃すわけにはいかない気持ちになってきますよね。
11月19日の部分月食は、日本をはじめとした東アジアエリアや太平洋地域、オーストラリア、南北アメリカ大陸など、多くの場所で観測することができるそうです。
しかし、アフリカや中東、西アジアからは、残念ながら観測できないようです。
月食とは
ところで月食はどういった仕組みで起きるのでしょうか。
月食という現象は、地球を真ん中に太陽と月とが一直線上に並ぶことで起こります。
つまり、太陽によって後ろから照らされた地球の影が、月にかかることで月が隠れて見えるのです。
ちなみに、皆既月食とは、この地球の影にすっぽりと月がおおわれてしまい、完全に影の中に入ってしまうことです。
今回の11月19日のほぼ皆既月食は、肉眼でも十分に見ることができ、しかも長い時間楽しめるので、風邪をひかないようしっかり着込んで、たまにはゆっくりと月でも眺めて過ごしましょう。
まとめ
冬の空は他のシーズンと比べ空気も住んでよりきれいに星空が見ることができます。
そんな夜空の月以外の星も、結局は太陽の光が反射して見えるわけですよね。
となると、月食の日の星もやはり、地球の影に入ってしまい見えなくなってしまうのでしょうか。ふと、そんな疑問が湧いてきました。
仙台市天文台が、11月19日の部分月食の様子をYouTubeライブで配信してくれるそうなので、家からよく見えない場合はそちらもチェックしたいと思います。
YouTubeライブはリアルタイム配信後も動画として残るので、リアルタイムで見れなかった人もぜひチェックしてみてほしいと思います。
名月を眺めながらとはまた違った、月食を眺めながらの月見酒を楽しむなんていうのも、なかなか乙なのでは?