40年の住宅ローンは長すぎる?どのようなケースで40年ローンを選択するのか聞いてみた
住宅ローンの返済期間に相場というものは存在はしませんが、一般的にはフラット35に代表されるように、35年をベースに考えます。
もちろん、そりよりも短い期間にすることもできますし、長い期間も選択可能です。
しかしあえて40年という期間を選択したのか、理由を知りたいと思いませんか。
そこで今回は40年ローンを契約した、とある家族の実態についてレポートしたいと思います。
もくじ
7月の住宅ローン金利の動向
7月の頭にネットニュースで見た方もいるかと思いますが、今月の住宅ローンの金利動向については、いくつかの銀行が10年固定の金利を引き上げています。
変動金利に関しては特に変更はなく、35年固定金利であるフラット35などは、若干、金利を引き上げている金融機関もあります。
しかし、依然として低金利が続く見込みです。
参照:【2022年7月最新版】住宅ローン金利の最新動向、金利推移は?(132銀行・1000商品)変動・固定の相場を徹底解説!|ダイヤモンド不動産研究所
40年ローンを組んだ家族の概要
住宅ローンに関しては金利も重要ですが、返済期間も考慮しなければなりません。
同じ金額、金利のローンでも返済期間が長ければ、返済額は低く抑えられるメリットはありますが、40年はあまりにも長いです。
35年もそこそこ長いですけどね(汗)
さて、情報を提供してくれた家族の現在のデータはコチラです。
- 夫婦に子ども2人
- 30代前半
住宅ローンを契約した当時のデータはコチラ。
- 夫婦に子ども1人
- 20代半ば
第一印象としては、よくぞ決心したということでした。
審査に通った理由を推測
驚いたのは審査に通ったという事実です。
20代前半とは言え、収入面やその他の条件面で審査をクリアしたポイントとしては、
- 年齢が若く将来性がある
- 安定した収入をキープできる
という2点と推測しています。
2人目の子どもを望んでいたこと、当時、奥様は子育てに専念していたことは、一見、リスクでもあるように見えますが、銀行側としては、
- 奥さんが数年後からは働ける
- 子ども自立後は繰り上げ返済が見込める
といった点を評価したのではないかと考えます。
これが30代、40代だと、完済時の年齢の制限もありますから、親子リレー返済を前提としなければ、かなり厳しいものになるでしょう。
40年ローンを選択するリスク
40年のローンのメリットは、やはり毎月の返済額を抑えられることです。
冒頭でも言いましたが、同じ金額、金利のローンであれば、返済期間を長くすると返済額は低く抑えられます。
しかし、40年ものとなると35年より少しだけ高金利の可能性も否めません。
さらに返済期間が長い分、利息は増えますので返済総額では不利になりますから、できるだけ短い期間での完済が理想的なのです。
繰り上げ返済を前提に、長い目線での返済プランを考えることになるでしょう。
また40年のローンを組める住宅ローン商品は限りがありますので、取引したい金融機関では取り扱いがない可能性があります。
総合的な判断が難しい場合は、ファイナンシャルプランナーの意見に、耳を傾けると良いかもしれません。
最長50年のフラット50
もし長期的な住宅ローンに希望を託す場合、最長50年に返済期間を設定できるフラット50の存在を知っておくと良いです。
- 一定の床面積がある
- 長期優良住宅
といった条件面でのクリア、フラット35よりも金利が高いといった、さまざまな壁はあります。
あまりにも長いので、相続や払い切れない債務の継承などについては、十分に検討しなければなりません。
参照:【フラット50】:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】
まとめ
「40年の住宅ローンは長すぎる?どのようなケースで40年ローンを選択するのか聞いてみた」というテーマで、利用者の声を参考にして書きました。
20代で安定した収入源があると、40年ローンを選択する余地はあるかと思いますが、あくまでも慎重に検討したいものです。
毎月の返済額を低くしたいという程度であれば、ごっそり貯蓄しておいて、いざというときの頭金に使った方がトータルの返済額が抑えられます。