60歳は血管の曲がり角 加齢と共に硬化する血管を、しなやかに保つためにできることとは?

60歳を過ぎると急激に血管は劣化し始め固くなっていくそうでう。つまり60歳は「血管の曲がり角」とも言えるお年頃なのです。血管をしなやかにいつまでも若く保つことこそが、実は健康であり続ける秘訣となります。そのために気をつけるべきことや、普段の生活でできることについてお伝えします。

血管は加齢と共に固くなる

どんなに健康な人でも、加齢とともに血管は徐々に硬くなっていきます。

血管が固くなり、弾力性を失うと、血圧は上昇していきます。

歳を取ると血圧が上がるのは、これが理由です。

いかに血管を若々しく保つか、これがいつまでも美しく健康でいるために最も大切なこととなります。

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60歳が血管の曲がり角

血管の硬さは、60代に入ると急激に硬くなっていきます。

20代と同じレベルの血管の硬さがを持つ人は、50代では3割に減少し、60代では1割を割ってしまいます。

そして更に70代になると、なんと1%に!

60代、70代で、一気に30%から1%に減少するほど、60代以降の血管の劣化は激しいということがわかります。

血管が固くなるとどうなるか

60代から急激に血管が固くなることは分かったとして、血管が固くなしまうと、どういった問題が起こるのでしょうか。

血管が硬くなってしまうと、血液の流れが低下してしまいます。つまり、血流が悪くなるのです。

血流が悪くなると、体温も下がります。高齢者の体温が低い傾向にあるのは、血管が固くなることによる血流の悪さが原因と言えるでしょう。

体温が下がると、免疫力も下がります。

また、脳卒中や心筋梗塞といった病気のリスクが高まります。

脳への血流が悪くなると、認知症の発症にも繋がります。

さらに、骨は血液により栄養分を吸収しているため、血流が悪くなると骨粗鬆症にもなりやすくなります。

高齢者は骨折が原因で寝たきりとなるケースがとても多いです。

骨自体を鍛えるには、血流をよくする、つまりは血管のしなやかさがとても重要になるのです。

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血管を若く保つには血管内皮細胞がキモ

血管をしなやかに保ち、血流を良くするには、血管の一番内側の部分の血管内皮細胞を健やかに保つ必要があるそうです。

血管内皮細胞は、血管の収縮運動を行っています。血管内皮細胞の機能が低下すると、この収縮運動が低下し、血管が硬くなります。

血管が固くなると血流も悪くなり、すると血管内にプラークができ、それが動脈硬化の原因を生んでしまいます。

つまり血管内皮細胞を適切に機能させることができさえすれば、血管は硬化せず、しなやかな状態を保てることになります。

血管をしなやかに保つための習慣とは?

では、血管をしなやかに保つためにできることとして、日々の習慣には一体どういったことがあるのでしょうか。

血管を健やかに保つために大切なことは、運動と食事の生活習慣です。

というのも、血管の健康は、血圧・コレステロール値・血糖値が大きく影響しているからです。

血圧・コレステロール値・血糖値を左右するのは、食事と運動です。

体に良いものを食べ、適度な運動を行うことで、筋肉を落とさない、太らないことに気を配ってください。

筋力低下と肥満は、血管を衰えさせる原因となります。

また、喫煙も血管を傷つけますので、喫煙者の方は、これを機に禁煙することをおすすめします。

ゴースト血管にも注意

近年よく耳にするようになった言葉に「ゴースト血管」というものがあります。

これは、毛細血管の先が途中で行き止まりになった状態を指します。

血管は循環する仕組みがあれば流れていくのですが、先端が行き止まりになっていると、その部分は血流が起きなくなります。

体の血管の95%以上は、毛細血管なのだそうです。これら毛細血管がゴースト化すると、あちこちで血流が悪くなります。

血液に乗って酸素が体中に運ばれていますので、ゴースト化が進むと当然体のあちこちで機能低下を起こします。

ゴースト化を止めたり、毛細血管を増やすことは可能です。そのためは軽めの有酸素運動とスクワットなどの足腰を鍛える筋トレ、睡眠と健康的な食事が欠かせません。

特に特に第二の心臓とも言われるふくらはぎを鍛えると良いでしょう。

毛細血管には血液を押し戻す力がありませんので、ふくらはぎの筋肉を鍛えることで血液の循環を促します。

まとめ

血管は体中に栄養を送るとても大切な働きをしています。そのパイプが劣化してしまっては、体の健やかさを保てないのもうなずけますよね。

目に見えづらい血管は、食事と運動によって健康な状態が保たれています。

何時の場合も、結局健康の源は「食事と運動」ですね。

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