教職員の免許更新制が廃止決定!親族も実体験したオンラインの長時間研修

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公立学校の教師が身内にいますので、現場の雰囲気は知っています。

通学している子どもさんや保護者の話は、個人情報に影響するので一切しませんし筆者も聞きませんが、この免許更新制度について身内も大反対でした。

教師の質の向上が目的だったのでしょうが、座学で改善を図ろうとすること自体、「世間知らず」が作り上げたシステムだと想像されました。

そして2022年度中に廃止決定。

むしろ遅すぎです。

何の効果測定もしないクセに、免許更新制度を設けたところで機能はしません。

今回は、この黒歴史となりそうな教職員免許更新制度の廃止について、取り上げたいと思います。

教職員免許更新制度の概要

教員免許更新制が導入されたのは平成21年4月1日です。

更新に必要な「免許状更新講習」というのは、文科省公式サイトから引用すると、

30時間以上(必修領域講習6時間以上、選択必修領域講習6時間以上、選択領域講習18時間以上)受講・修了する

ことが求められます。

講習の受講については、対面講習と通信講習があります。

講習を担当するのは、免許状更新講習の認定を受けた全国の国公立大学・私立大学が対象で、その数は526大学です(令和3年度)

講習を担当する大学の教授も大変だ・・・。

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教職員免許状更新講習の問題点

まあ、問題だらけだったから、あっさりと廃止になったのでしょうけど、実際に講習を体験した身内に聞いた範囲では、書き切れないぐらいの愚痴を聞かされました(汗)

ひとつ例をあげると、講習の受講タイミングです。

業務に必要なことなのですけど、有給休暇を使ってできないのがマイナス。

職業柄、担任を持つとですよ、病気とかでない限りは有給を消化しにくいのが、学校の先生です。

つまり休暇を取って集中的にやるってことが、現実的には無理ということになります。

春休み、夏休み、冬休みに突入して、代表勤務じゃない時に集中してやるしかないのです。

30時間クリアに必要な日数

2年間で30時間以上の免許状更新講習の受講・修了が求められるのですけど、2年間なんて、あっという間です、学校の先生の多忙さからすると。

客観的に見れば教職員は「ブラック職業」と個人的には見てますし、身内も「子どものため」という一心でモチベーションを保っている感じです。

非常にもろいですよ、心意気や哲学などで仕事に邁進するのは。

集中して取り組む場合、1日8時間こなしても4日は必要です。

1日8時間も講習なんて、しんどい・・・。

身内は自宅でインターネット講習にしましたが、ともかく一心不乱にやったそうです。

正直、中身なんて覚えていないと(汗)

受講申し込みしたのは放送大学ということでした。

参考:教員免許更新制:文部科学省

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講習受講後の手続きも煩わしい

何とか30時間の講習を修了しても、それでOKではありません。

修了認定(履修認定)されて修了証明書(履修証明書)を手に入れて、免許管理者である教育委員会に有効期間の更新または更新講習修了確認のための申請が必要なんです。

免許管理者による講習修了確認を終えると、有効期間更新証明書または更新講習修了確認証明書が発行されて、10年の有効期間が得られます。

うっかり忘れる先生もいるかも・・・。

免許状更新講習の目的

その時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指す

このように文科省のサイトでは明記されていますが、講習だけで目的を達成しようなんて考え方が甘過ぎです。

それならば、半年でも1年間でも民間企業でインターン経験させた方が、よほど身になるってものですよ。

教師の質が落ちたと嘆くならば、その原因は学校という箱の中だけで、ずっと過ごさせているからですよ。

採用試験合格して、はい先生ですっていう立場になるしくみからして、おかしいと思わないのかな?

まとめ

「教職員の免許更新制が廃止決定!親族も実体験したオンラインの長時間研修」というテーマで、身内の実体験を聞いたことがきっかけで記事にしました。

廃止を早くから現場では訴えてたみたいですね。

現場サイドは廃止で良かったのでは。

省庁としては黒歴史かも。

参考情報

公式な情報は文部科学省へ。

教員免許更新制:文部科学省

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