老化を早めるAGEsとは?AGEsを多く含む食品・調理方法 AGEsスコア・増やさない方法について

老化を早める物質にAGEsというものがあります。このAGEsが体内に蓄積すると早く老けるだけでなく、がんや糖尿病、動脈硬化を引き起こすというから気をつけなければなりません。そしてAGEsは体に蓄積されると、なかなか排出されないから厄介です。AGEsを含む食品や調理方法、AGEsを増やさない方法についてご紹介します。

AGEsとは

AGEsとはAdvanced Glycation End Productsの略語で、「終末糖化産物」とも呼ばれるているものです。

AGEsは、体のなかで過剰な糖分が蓄積されることで、この糖とタンパク質とが結合してできる老化を促進する物質です。

そしてこのAGEsは、体にたまるとなかなか排出されないというからやっかいです。

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AGEsスコアが高いとどうなる?

体内にどの程度AGEsが溜まっているかを測定する検査が、 AGEs検査(終末糖化産物検査)というものです。この検査でAGEsスコア(糖化度)を測ります。AGEsスコアは数値が高いほど、体が糖化しているということを表します。

体が糖化すると、肌のシワやくすみ、シミも増えますので、見た目が老けて見るようになります。またそれだけでなく、糖尿病の原因となるほか、骨粗鬆症や動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)、がん、白内障、アルツハイマー病(認知症)などのリスクが高まります。

AGEsスコアはA-Eの5段階評価となっています。スコアは通常、年齢とともに緩やかに上昇していくため、年代によって基準値が変わります。

20代:A評価(0.29以下)E評価(0.61以上)
30代:A評価(0.31以下)E評価(0.64以上)
40代:A評価(0.34以下)E評価(0.66以上)
50代:A評価(0.37以下)E評価(0.69以上)
60代:A評価(0.40以下)E評価(0.72以上)
70代:A評価(0.43以下)E評価(0.75以上)

AGEsスコアの測定方法は、血液を採取して調べる方法と、AGEsセンサという機械を使用して測定する方法があります。

AGEsセンサを使った測定は、内科や泌尿器科、糖尿病内科など、さまざまな医療機関で実施されています。ただし、取り扱いのない医療機関も多いので、事前に問い合わせてみることをおすすめします。

AGEs測定の費用は1000~3000円程度です(診察料除く)。

AGEsセンサによる測定は、機械を指先に入れ数十秒間待つだけの簡単な測定です。特に痛み等を感じる検査ではありません。

AGEsが多く含まれる食べ物

体内にAGEsを蓄積させないためには、AGEsを多く含む食品をなるべく摂取しないことです。

AGEsを多く含む食品には次のようなものがあります。

  • トンカツ
  • 唐揚げ
  • ステーキ
  • 焼き鳥
  • ポテトチップス
  • フライドポテト
    など

AGEsは揚げたり、焼いたり、炒めたりした動物性脂肪食品に、特に多く含まれています。そのため、同じ食材でも調理方法によりAGEsの発生量は変わります。

揚げたり、焼いたり、炒めたりするとAGEsは大量に発生するのに対し、ゆでる、蒸す、煮るといった調理法は水の中で行われるため、加熱温度も100℃を超えることがなく発生するAGEsも少なめです。

例えば、鳥のからあげと水炊きとを比較すると、AGEsの発生量は10倍もの差が生じるほどです。

その他、清涼飲料水やお菓子などに使用される甘味料は、AGEsを大量に発生します。果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、異性化糖といったものが原材料に含まれているものは、あまり接種しないように注意しましょう。

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AGEsを増やさない方法

AGEsを増やさないようにするには、

  1. AGEsを多く含む食品を避ける
  2. 調理方法に気をつける
  3. 食べ方に注意する

の3点に気をつけることです。

AGEsを多く含む食品を避ける

AGEsを多く含む食品は先ほど紹介したとおりですが、反対に次の食材をメニューに加えることで、AGEsの上昇を抑えることができます。

  • 野菜
  • 海藻
  • ねばねば系の食品(納豆、オクラ、モロヘイヤなど)
  • きのこ類
  • 果物(特にベリー類)

これらの食材を、可能な限り毎回食事に取り入れるようにしてください。

調理方法に気をつける

調理方法についてもさきほどご紹介したように、なるべく低温で調理することをおすすめします。

揚げる・焼くは極力避け、蒸す・茹でる調理を意識しましょう。

食べ方に注意する

AGEsを増やさないようにするためには、食べ方も重要です。

まず食べる順番ですが、食物繊維を豊富に含む野菜から先に食べ瑠葉にしましょう。そして食事はよく噛んで、ゆっくりと食べてください。

また、電子レンジを使って温め直すことでもAGEsは発生します。可能な限り避けましょう。

まとめ

タバコもAGEs化を促進します。加工肉やジャンクフードもNGです。

反対に、食後の運動はAGEsの生産を抑えますので、おすすめです。

余りシビアに考えると食べるものがなくなってしまうので、調理方法に関して「揚げる・焼く」よりも「煮る・茹でる」ということを、ぜひ覚えておいてください。

以前、美容家の人が、どんなに良い化粧品を使うかよりも、結局食事がお肌には一番重要といっていたのを、今回調べていて思い出しました。やはり、そうなんですね…。

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