急性内斜視とは?スマホが原因で急性内斜視になった場合治るの?予防としてのトレーニング

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最近急増している急性内斜視とは、どういったものでしょうか。若年層の急性内斜視の主な原因がスマホにあると言われるのは、どういった理由からでしょうか。また、急性内斜視が発症した場合、自力でも治るのでしょうか。予防としてのトレーニング方法やスマホ利用の注意点などもお伝えします。

急性内斜視とは

急性内斜視とは、片方の視線が鼻側(内側)に寄る「内斜視」で、主に生後6ヶ月以降に突然的に発症するものを指します。

人は近くのものを見ようとすると、眼球を内側に寄せるいわゆる「近見反応」(寄り目)状態でピントを合わせようとします。

寄り目のときは内直筋を縮めて眼球を内側に寄せているのですが、急性内斜視になると縮んだ内直筋が元に戻らず、遠くを見た際にも寄り目状態のままになってしまいます。

急性内斜視になると両目の視線が一致しないため、物が二重に重なって見える「複視」の状態になり、遠近感や立体感が掴みづらくなります。

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スマホが原因で急性内斜視が増えている

近年ではスマホの使い過ぎにより、特に10代の子供に、この急性内斜視が発症するケースが増えているそうです。そのため「スマホ斜視」とも呼ばれています。

1日にスマホを5~6時間以上使用しているといった場合は、急性内斜視発症リスクはかなり高まります。

スマホはパソコンやテレビよりも目に近い位置で画面を見つめるため、長時間画面を見続けることで内直筋が固まってしまいます。

長時間連続してスマホの画面を見続けないようにし、1日の使用時間を制限するなど、この機会にスマホ利用に関するルール決めを行いましょう。

スマホ使用時の注意点

急性内斜視になるのを避けるには、スマホの利用方法を見直す必要があります。

スマホを見るときは、画面を目から30センチ以上離すようにしましょう。

連続して30分以上の利用はやめ、30分見たら遠くを見て目を休めるようにしましょう

また、ベッドなどに寝転がりながらスマホの画面を見ると、画面がより目に近づきやすくなるので、寝転がってのスマホ利用は避けましょう

どうしてもインターネットを長時間使用する必要がある場合は、スマホで見るのはなく、タブレットやパソコンを使用するか、テレビ画面に映して見るなど、最低でも目と画面までの距離が30センチ以上離れるような環境で使用してください。

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急性内斜視は治るの?

目の異常を感じたら、スマホの使用をしばらく控えてください。そして、近くを見るのをやめ、なるべく遠くを見て目を休ませます。

それでも改善しない場合は、矯正が必要になります。矯正には像を移動できるプリズムレンズを使った眼鏡を使用します。

この特車な眼鏡での矯正で治らない場合は、内直筋の位置を変える手術となります。

急性内斜視の予防トレーニング

急性内斜視は場合によると手術による治療とのことで、そうならないためにも、普段から急性内斜視の予防トレーニングを行うようにしましょう。それを往復させながら、何度か行います。

簡単な方法は、部屋の中の一番遠い壁の方を向き、その壁の面の右端から右下、そして少し左にずらした上の辺、その真下、とジグザグに視線を左端まで大きく動かしていきます。

これを終えたら、目を大きく8の字を描くようにゆっくりと動かします。

スマホを使用した後は、この2つの目のトレーニングで、内直筋の固着を防ぎましょう。

自然治癒はある?

急性内斜視になった場合、自然治癒することはあるのでしょうか。

スマホの使用を1ヶ月間ほど控えると、斜視の角度が多少減少はするようです。

しかし自然治癒では完全に治ることはほぼなく、急性内斜視に一旦なったら、矯正用の眼鏡を使用して治療をするか、それでも改善しない場合は手術ということになります。

なので、何よりも急性内斜視にならないよう、普段から気をつけることが大切です。

まとめ

最近では小学生くらいからスマホを持つ子供が増えています。

スマホの使用については、親子間でしっかりとルールを決め、長時間使用を避けるように徹底しましょう。

子供はどうしても面白いことには夢中になってしまいがちです。そうなるとついつい長時間スマホを触っているということになりかねません。

日々の習慣が急性内斜視の発症につながらないよう、子供にも何故スマホの長時間使用が良くないのか、手術のリスクなどをしっかりと伝え、親の目が行き届かないときでも自制できるようにしたいところです。

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