抗原検査の正確性と抗原検査キットの種類 抗原検査で陽性・陰性だった場合の行動について

新型コロナウイルスの医療用抗原検査キットの薬局での販売が、特例的に解禁されました。そこで、抗原検査の正確性について、PCR検査とどう違うのか、気になっている方も少なくないことでしょう。

実は抗原検査キットには、研究用と医療用の2つの種類があります。

ここでは、抗原検査の正確性や抗原検査キットの種類、抗原検査などについて説明していきます。

抗原検査と正確性

まず、抗原検査とは何かというと、ウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出するための検査になります。

病院でインフルエンザの検査をするときも、この抗原検査を行っていることが多いです。

特別な検査機器を使わずに自宅でも簡単に検査ができ、15~30分程度で陽性・陰性の判定結果が出ます。

そのため、感染性の可能性がある人を特定する、スクリーニング検査に適しています。

ただし抗原検査では、無症状の場合の検出が難しく、PCR検査に比べて検出率は低いといわれています。

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PCR検査と抗原検査のちがい

抗原検査に対し、PCR検査とはどういったものかというと、ウイルスの遺伝子を専用の薬液で増幅させ検出する検査方法がPCRです。

抗原検査よりも少ない量のウイルスを検出できる、精度の高い検査方法とされています。

検査結果が出るまで時間を要しますが、感染している場合は発症する前から検出が可能とされ、無症状でのウイルス検査ができます。

ただし、PCR検査でも検体を採取した場所にウイルスが存在しなかった場合などは、感染していても陰性となる場合もあります。感度はおよそ70%程度といわれています。

抗原検査キットの種類

令和3年9月に新型コロナウイルス感染を調べる「医療用抗原検査キット」の薬局での販売が解禁されました。

薬事承認を受けた医療用抗原検査キットを、調剤薬局で薬剤師による指導を受けて購入することが可能となったのです。

これにより、あらかじめ医療用抗原検査キットを購入して家庭に常備しておき、発熱・咳など風邪のような症状が出たときに、自宅でセルフチェックをすることができるようになりました。

ECサイトやドラッグストアなどでは、性能が確認されていない未承認の検査キットを「研究用抗原検査キット」として販売されてもいます。

利用時には、そのあたりについてもよく理解して、ご利用ください。

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研究用抗原検査キットの選び方

「医療用抗原検査キット」と「研究用抗原検査キット」のどちらを使用した場合でも、検査結果に関わらず症状がある場合は医療機関を受診することが原則です。

また、陰性の判断が出たとしても、絶対にコロナウイルスに感染していないということにはなりません。

一方で症状が出てからであれば、「医療用抗原検査キット」と「研究用抗原検査キット」のどちらを使用した場合でも、PCR検査と同程度の精度はあるといえます。

ただし、研究用抗原検査キットを選ぶ際には以下の3つのポイントをおさえておくのがおすすめです。

①鼻腔ぬぐい液タイプを選ぶ
検体採取方法が「唾液」タイプのものは避けたほうが良いでしょう。

②説明がシンプルかつイラスト付きのものを選ぶ
説明書がわかりにくいものでは、正確な検査結果が出ない恐れがあります。パッケージからのみの判断は難しいですが、できるだけ説明がわかりやすいものを選びましょう。

③「変異株の名前」までしっかり明記されているものを選ぶ
「変異株対応」という記載のみの商品は避けるようにしましょう。

抗原検査キットで陽性の判定がでたとき

抗原検査キットで陽性の判定がでたときは、速やかに医療機関を受診する必要があります。まずはかかりつけ医等、地域の身近な医療機関に電話で相談しましょう。

抗原検査キットで陽性の判定が出たとしても、実際にはまだ新型コロナウイルス感染の陽性が確定したわけではありません。

病院に行き医師に診察してもらった結果として、陽性判定されて初めて「陽性」となります。その後は、病院から保健所に連絡が行き、保健所からの指示があるので、その指示に従ってください。

抗原検査キットで陰性の判定がでたとしても、発熱等の症状がある場合は偽陰性の可能性もあります。気になる場合は、医療機関で改めて検査してもらってください。

まとめ

抗原検査は自宅で簡単に検査ができ、30分程度で陽性・陰性の判定結果が出るので、とても便利です。

ただし、発熱などの症状がない状態では検出が難しいため、PCR検査に比べて正確性が劣るといわれています。

より正確性を求めるためには、抗原検査には鼻や喉の粘膜を採取する方をおすすめします。

自分で行う抗原検査キットだけでは、実際にコロナウイルスに感染しているかどうかまでは判定できません。

コロナウイルスに感染しているかどうかを検査できるのは、「医療機関で行うPCR検査」または「医療機関で行う抗原検査」だけです。

このことをよく覚えておいてください。

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