不安神経症の初期症状・治し方 不安神経症になりやすい人 パニック障害やうつとの違い

何かに対してとても不安になる。その不安感がずっと続いている。そのような人はひょっとすると不安神経症にかかっているかもしれません。不安神経症になりやすいタイプの人や初期症状について、また、パニック障害やうつとの違いについて解説します。

不安神経症とは

不安神経症とは、過剰な不安や恐怖感が主な症状となって現れる神経症の一種です。

一般的な不安感情とは異なり、普段の生活に支障をきたすほどの過剰な不安や恐怖感が起こる点が特徴的です。これは、不安感情を引き起こす脳の神経伝達物質や神経回路の異常が原因とされています。

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不安神経症の初期症状について

不安神経症の初期症状には、

  • 気分の浮き沈み
  • 集中力の低下
  • 睡眠障害
  • 心身の不調

などがあります。

これらの初期症状は、症状が進行する前段階で現れることが多いものです。

また、

  • 頭痛
  • めまい
  • 息苦しさや胸の圧迫感
  • 手足の痺れや震え
  • 胃痛や下痢などの消化器症状

などが現れることもあります。

これらの症状は、過剰な不安感やストレスによる自律神経の乱れが原因となっていると考えられます。

不安神経症は早期発見が治療の早道です。上記のような症状が頻繁に見られる場合は、早めに医師の診察を受けるようにしてください。

不安神経症の治し方・自力で治せるか?

不安神経症の治療は、主に薬物療法や認知行動療法、カウンセリング・精神療法などの専門的治療を必要とします。症状が進行すると社会生活に支障をきたすため、早期の治療が必要です。

薬物療法には抗不安薬や抗うつ薬、抗精神病薬などを使用し、不安感や恐怖感の軽減を図ります。

認知行動療法では、不安感を引き起こす原因や、過剰な不安感に対する対処方法を学びます。

不安神経症を自力で治せるかについては、正直なところ難しいと言えるでしょう。

十分な睡眠時間・バランスの取れた食事・適度な運動を行うことでストレスを解消するよう健康的な生活習慣を維持することで、多少の改善は見込めるかと思います。

しかし、基本的には自力で治そうとせず、専門医の助けを得ながら適切な治療法を受けることで、効果的に不安神経症を克服していくのが一般的な治療です。

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不安神経症になぜなるのか・神経症になりやすい人とは?

不安神経症の原因は、遺伝的要因や脳内物質のバランスの乱れ、ストレスなどにあるとされています。

特に、

  • 過去のトラウマ経験がある人
  • 生活環境の変化に敏感な人
  • ストレスを抱えやすい人

が発症しやすいとされています。

また、脳内物質のバランスの乱れが原因で不安神経症になることもあります。

不安神経症とパニック障害の違い

不安神経症とパニック障害は、共通する症状が見られるため、ときに混同されがちです。

不安神経症は長期間にわたって慢性的な不安感や心配症状が続きます。そのため、慢性的な疲れや集中力の低下、不眠症などが起こりやすくなります。

それに対しパニック障害は、強い恐怖感や不安感が突然発作のように繰り返し起きます。パニックが起こると、心拍数が増加したり、めまいや身体の痛みなどの身体的症状が現れることもあります。

不安神経症とうつ病の違い

不安神経症とうつ病とは似たような症状もありますが、これらは原因や治療法も異なる病気のため、正しい診断が重要となります。

不安神経症は、不安感や恐怖心、過剰な心配症状が主な症状です。それに対しうつ病は、抑うつ、何に対しても興味がわかない・無力感や自己否定感に支配されるといった症状が特徴です。

まとめ

不安神経症を患うと、極度の心配や恐怖から、その対象に対して過剰な対処行動を取ろうとすることがあります。

例えば、心臓の鼓動が早いのではないかと思い始めることで、急に息苦しく感じてしまい不安にかられて救急車を呼ぶ。こういったことを繰り返したりします。

実際、不安神経症になると、不安や心配のために心拍数も上がりますから、常に疲れが出て集中力も低下し、場合によっては痩せてきます。

うつ病と同様に認知行動療法や薬物療法による治療が基本となり、自力で治すことはなかなか難しい病気です。

とにかく早い段階で発見されることが、完治への近道です。心当たりのある人は、とにかく早めに一度心療内科を訪れることをおすすめします。

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