職業選択の自由はあっても配属先や部署選択の自由はないのが会社!辞令拒否は可能か?
内定をもらった来春新卒予定の学生が、今の時点で悩むことは、いったいどのようなことでしょうか。
厳しい就職戦線を勝ち抜いて、内定を掴んだだけでも良いじゃないか、というのは何も知らない大人だったりします。
会社側からの一方的な配属先決定を、まるでルーレットかのようにも見えることから、「配属ガチャ」という言葉が市民権を得ています。
つまり会社人生は運次第という点が、大きな問題となりつつかるのが令和です。
そこで今回は、配属ガチャに関しては、断ることができるのかという点について、調べたことをシェアしたいと思います。
もくじ
配属ガチャとは
改めて配属ガチャについて書きます。
まず「ガチャ」についての説明は不要かと思いますが、いわゆる、ショッピングモールやゲームセンターに置いてある、小銭を投函してツマミを回転させるアレです。
何が出てくるかわからないところが魅力なのですが、まさに配属先の決定にも似通った部分があるということで、配属ガチャという言葉が誕生しました。
ただしガチャの方は、本人がツマミを回すから、ある程度は納得できますし、気に入らない場合はやり直しができます。
しかし配属ガチャに関しては、完全にまな板の上のコイの状況ですから、結果に関しても再チャレンジすらありません。
職業選択の自由はありますが配属先の自由は無いのです。
配属ガチャ体験談
いざ希望に満ちて会社の敷居をまたいだものの、配属先が希望とは全く違ったものだったら、ショックでしょうね。
現に筆者は、その体験者のひとりです。
ワケあって役員面接を受けたのですが、その場で仕事内容の希望を詳しく聞かれたので遠慮なく答えると、良い感触を示してくれたのです。
しかし、いざフタを開けてみると、全く無視。
シンプルに人手不足の部署に都合よく配属され、そこから会社への不信感の第一歩がスタートしたわけです。
その部署の体制ですが、管理スタッフだけを挙げると、
- 次長1名
- 社員4名
以上です。
その社員は私以外は3年目や4年目の若手ばかりで、約1名が少々問題ありの人物であり、いわゆる最悪の部署という様。
中間管理職も存在しない、しかもトップは毎日フラフラして居所が掴めないという、なんとも頼りない布陣なのです。
いわゆるハズレというヤツ。
配属ガチャの結果に抵抗可能?
もしも筆者のようなハズレを引いた場合、会社に対して、是正措置を訴えたり断ることが可能なのか、知りたくないですか?
筆者の場合は、毎年のように異動を訴えていましたが、実現したのは数年後ということで何とかやっていけましたが、大きな組織になるほど動きは鈍くなるでしょうね。
一般的には、会社には裁量権が認められているので、入社前または入社時に職種や勤務地等に関する合意が成立していれば、対抗することは可能です。
ところが新卒者に限っては、無知を逆手にとって、合意の成立なんてことは無いでしょうから、人事側は配属ガチャで人生を狂わせたとしても知らん顔ということになります。
では、ともかく拒否の一点張りだとすると、どうなるでしょう。
これも一般論ではありますが、業務命令違反という内規において、懲戒処分の対象とされる確率が高くなります。
だったら、見切りをつけて辞めた方がいいんじゃね?という学生側の結論には、非常に納得できます。
結局は丸め込まれる
入社してしまったら個人のルールは全く通用せず、いかに不満のある配属であっても、
- 総合的に判断した
- 最適だと感じた
などと丸め込まれるだけです。
「〇年後には希望の部署に!」なんて気持ちを切り替えたところで、絶対に思い通りにはならないですよ。
それが会社というものです。
1日24時間のうち、少なくとも8時間は会社に時間を握られる人生、面白いですか?
まとめ
「職業選択の自由はあっても配属先や部署選択の自由はないのが会社!辞令拒否は可能か?」というテーマで、配属ガチャについて書きました。
希望した配属先でない場合は、その命令を拒否できるのか?
大抵の新卒学生だと、相手にもされないでしょうね。
入社まではチヤホヤしても、一旦、入社してしまえばコマのひとつと考えるのが会社です。
例え、大事な社員だとか言葉に出していても、利益追求が私企業の目的ですからね。
そこを忘れないようにしましょう。
ちなみに、我が社は最高です。
参考
内々定フォローと「配属ガチャ」への不安。企業は学生とどのように向き合うべきか | HUMAN CAPITAL サポネット