心房細動とは どんなときに起こるのか・原因・自覚症状は?放置しておくとどんなリスクがある?

心房細動とはどのような病気で、どんなときに起こるのでしょうか。その原因や自覚症状は?また、心房細動を放置しておくと、どうなるのでしょう?以前は、放っておいても大丈夫とされていた振動細胞ですが、最近では見解が異なるようです。

心房細動とは

先日、知人から心臓の手術をすると聞き、驚きました。その内容は不整脈を起こしている「心房細動」という病気あり、カテーテルによる手術で、2泊3日程度の入院をするというものでした。

心臓の手術と聞くと大事のように感じていましたが、2泊3日の入院ということは、それほど大した病気ではない?そんな疑問が湧いたため、今回「心房細動」について調べてみました。

心房細動とは、その名の通り心房がけいれんするように細かく動く病気です。これは心房が十分な収縮をしないことで震え、そのために不整脈が起こるのだそうです。

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心房細動の原因・どんなときに起こるのか

心房細動が起きやすいのは、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心筋梗塞・弁膜症などの心臓病
  • 慢性的な肺疾患

の方です。

また原因としては、遺伝的なものもあるようですが、

  • アルコールやカフェインの過剰摂取
  • 喫煙
  • 睡眠不足
  • 精神的ストレス

などで発生しやすくなる人もいます。

基本的に心房細動自体は命に関わるような重症な不整脈ではなく、健康な人でも発生するようです。ただ年齢が進むにつれ、心房細動の患者数は増加傾向にあります。

自覚症状は?

心房細動の典型的な症状は「動悸」です。

その他の主な自覚症状としては、

  • 息切れ
  • 慢性的な倦怠感
  • 胸が苦しい感じ
  • めまい

など。

また、まるで自覚症状のない人の場合でも、健康診断などで脈の計測中に「脈が飛ぶ」ことや心電図の計測結果により、心房細動が発見されることがあります。

ただ心房細動の怖いのは、心房細動を起こすとにより心房の中に血栓ができやすくなることです。これにより、脳梗塞や心不全などのリスクを高めてしまうのです。

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放置しておくとどうなる?

心房細動を放置しておくと、どうなるのでしょうか。

心房細動は、基本的に自然治癒は望めないそうです。

心房細動を放置すると、2~3年ほどで慣れてしまうことにより、症状が緩やかになった感じるようになります。これは「持続性心房細動」の状態にあり、さらに5年以上経つと「永続性心房細動」の状態になり、ほとんど動悸も感じない状態となります。

しかしこれは病状が良くなっているのではなく、むしろ振動細胞によって起こる脳梗塞や心不全のリスクは高まってきます。

そのため心房細動が起きた場合は、手術などによりできるだけ元の脈に戻した方が良いと言われており、病院によっては手術を勧められます。

また、心房細動は脳梗塞や心不全を引き起こす原因にとなる以外にも、認知症との関連性も指摘され始めており、心房細動患者は通常の脈の人と比べおよそ1.5倍認知症になる確率が高まるというデータもあるようです。

まとめ

友人も特に自覚症状はなかったものの、健康診断で心房細動が発見されたといっていました。

加齢により心房細動患者数も上昇するようなので、50歳も過ぎれば発症してもおかしくないのかもしれません。

放っておくと体が動悸に慣れていき、息切れや胸の苦しさも軽減してくるようですが、むしろ慢性化しただけで、脳梗塞や心不全のリスクは高まっていると言えます。

また、認知症発症リスクも上がるということで、放置しておくというわけにもなかなかいかなさそうです。

突然の動悸で自覚する人も多いそうなので、一時のものとして放置せず、動悸が起きたら一度病院で検査してもらうことをおすすめします。

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