厚生年金の平均年金月額は?あと10万増やすにはどうすればいい?
厚生年金の平均年金月額ってどれくらいだかご存じですか? 年金受給額をあと10万増やすには、どうすればいいか?そういったアイデアと、そのための対策などをお伝えします。
もくじ
厚生年金の平均年金月額
将来もらえる年金額、どれくらいだか把握していますか?
それを知るには、直近届いた「ねんきん定期便」の裏面を見てください。
これまで支払った年金額から計算された、もらえる年金の見込み額が、そこには記載されていると思います。
ただし、これは年額ベースでの起債なので、それを12で割ると、自分の年金月額がどれくらいになるかが分かります。
もらえる年金は納付額により変わります。
ちなみに、厚生年金の平均年金月額は、14万4268円だそうです(男性16万4770円、女性10万3159円)。
※「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」より
月14万円ちょっとで、1ヶ月やりくりできそうですか?
ちょっとイメージしてみてください。
ねんきん定期便はいつ届く?
ねんきん定期便なんて届いていたっけ?という方、ねんきん定期便は毎年誕生月にはがきで届きます。
そこには、直近1年間に支払った年金額の情報のほかに、老齢年金の受給見込み額(年間)が記されています。
※記載内容は50歳未満と50歳以上で異なります。
また、節目の年となる、35歳、45歳、59歳の誕生月には、封書にてこれまでの全期間の年金記録が記載された定期便が届きます。
もしも年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合は、「年金加入記録回答票」に必要事項を記入し、郵送にて連絡するか、お近くの年金事務所に提出して、訂正してもらうようにしてください。
こちらのページから「年金加入記録回答票」がダウンロードできます。
>年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合(日本年金機構)
あと10万円年金を増やすためにできること
それにしても厚生年金の平均年金月額が14万4268円というのは、なんとなく心細い額かと思われます。
また、平均は一部の高い人によって持ち上げられるので、中央値はもう少し低いのではないかと予想されます。
月にあと10万、いや5万でもいいので、年金額が増えたらと思う人も少なくないでしょう。
そこで手っ取り早く年金額を増やす方法が、受給開始年齢を繰り下げる方法です。
老齢基礎年金と老齢厚生年金は月単位で繰り下げることができ、1月繰り下げることに0.7%年金受給額を増やせます。
仮に、65歳からもらう年金を、70歳まで5年間繰り下げたとしたら、42%増やすことができるわけです。そうすると、14万4268円だった平均年金月額は、20万4860円と約6万円ほど増えるのです。
月20万あると、少し安心できますよね!
さらに、75歳まで繰り下げると、84%増やすことができ、26万5453円と約12万円増やせます。
もし、年金定期便を見て、将来の年金受給額に不安を感じる人は、受給年齢の繰り下げを視野にした人生プランを考えてみてください。
年金受給時期を繰り下げるときの注意点
年金受給時期を繰り下げることで、もらえる年金額が増やせることが分かりました。
しかし、これで全て安心かというと、そうも言っていられません。受給時期を繰り下げるということは、その間の収入を他で賄う必要があるからです。
退職金がある場合は、それで食つなぐのもひとつの手ですが、仮に月20万円で生活するとなると、年間240万円必要となり、5年繰り下げるなら1200万円、10年繰り下げるなら2400万円必要となります。
これを退職時に貯金と退職金で賄うのも、なかなか大変ですよね。
となると、やはり70歳、75歳まで、何かしら働いて収入を得る必要があるでしょう。
もしくは、1ヶ月の生活費をなるべく抑えるような工夫をするなど、今からでもできることを始めることが必要です。
そしてくれぐれも健康に気を付けることが大事ですね。
この2つを一気にクリアする方法として、お酒やたばこ、お菓子などの嗜好品を、減らすというところから始めてみるのもいいかもしれません。
まとめ
年金も夫婦共に受給できるなら、世帯としての収入はそこそこの額になるので、少しはやりくりしやすくなるでしょう。
しかし、定年後も子供が学校に通っていたり、住宅ローンが残っていたりすると、これはかなり大変になることが想像できます。
今からできることを家族みんなで考えつつ、未来に備えていきましょう。
しかし、何はともあれ、健康が第一ですよ!