個人事業主や副業の仕事を始めたい人がやりがちなポートフォリオ提示の失敗例
個人事業主や会社員などが副業をスタートするにあたって、仕事の獲得において避けて通れないのが、
- 履歴書
- 職務経歴書
- 見積書
- 自己PR
- ポートフォリオ
などの作成と更新です。
その中でも重要なのはポートフォリオになります。
クラウドソーシングでの求人情報を見てみると、最も多く提供を促されるのはポートフォリオで、ここで差別化や強みを上手く表現できなければ、選考漏れしてしまいます。
そこで今回は、ありがちなポートフォリオの失敗例を紹介して、よりよいポートフォリオとは何かについてシェアしたいと思います。
もくじ
ポートフォリオとは
そもそもポートフォリオとは、言語の意味としては「書類入れ」「書類ケース」などに相当します。
1つの分野だけをまとめた作品集ではなく、提示する先方の要求に合わせて差し出せる資料集をイメージすると良いでしょう。
ポートフォリオの活用が活発な分野と、その用途は、
- クリエイター系:成果物
- 金融系:投資内容の組み合わせ
- 教育系:個人評価
になります。
最近では分野に問わずポートフォリオの提示を求められる傾向にあるので、常に準備し内容の更新が求められます。
よくあるポートフォリオの失敗例
失敗例とまでは言えないまでも、採用側が見て困惑するポートフォリオはたくさんあります。
- 何を伝えたいのかわからない
- どこをどう見て欲しいのか不明
- 強みが伝わらない
このよう印象を持たれては、いくら時間をかけて作成したポートフォリオであっても、決して有利に働くことはありません。
では具体的に挙げていきます。
作品や成果の展示のみ
サイトの設計、獲得の多かった広告コピー、イラスト、シナリオなど成果物を羅列しているだけのポートフォリオは、幼い子どもが落書きを見せて「書いたー」と訴えているレベルと同等と見なされても仕方がありもません。
プロとして、
- 設計の意図
- クライアントからどのような条件で制作したのか
- 使用したスキルやノウハウ
- 工夫したポイント
- 特に評価された部分
などの解説を付けておく方が、受け入れてもらえる確率は上がります。
スキルセットを星の数で表現
例えば、持ち合わせているスキルについて、
- WordPress:★★★★☆
- HTML:★★★☆☆
- SEO:★★☆☆☆
- 広告運用:★★★★★
- LP作成:★★★☆☆
というポートフォリオを作ったとします。
これ、逆の立場つまり送付された側だったら、どう判断して良いのかわかりません。
SEOのレベルが星2とは、キーワード選定はできるのか、SEOライティングは対応できるのか、あるいはテクニカル面での改善提案が可能なのか、さっぱりわかりません。
しかも何を(あるいは誰を)基準に星を付けているのか不明ならば、この自己評価に信頼性が無いと思われても仕方がないことです。
ポートフォリオの最善策
ポートフォリオに必要なのは確かに制作した作品ではありますが、考え方や果たした役割などのストーリーも重要です。
どのようなポジションで仕事を全うしたのかを知らしめると、採用側としては働いてもらうイメージが浮かびやすくなります。
単独でこなした仕事とチームでこなした仕事もわかるように区分しておくと良いです。
これまでのように作品や成果の羅列だけは卒業しましょう。
まとめ
個人事業主や副業の仕事を始めたい人はポートフォリオに戸惑うと思います。
当たり前のようにポートフォリオの提示を求められますが、編集の仕方もしらなければ見本も少ないので、多くの人が羅列型になってしまっています。
ちょっとだけでも工夫をして、使えるポートフォリオに仕上げられると、仕事ぶりを相手に伝えやすくなるでしょう。
参考:ポートフォリオの作り方 採用目線を意識せよ | パソコン工房 NEXMAG