春闘でのベースアップと定期昇給の違いって何?会社員なら知っておきたい用語とは
会社員は、基本的には年に一回、昇給があります。
がんばろうが、がんばるまいが、給料が上がることは幸せなことではないでしょうか。
これは企業としての営利活動が順調であるとともに、組合側が経営側に対して交渉し、勝ち取った結果とも言えます。
しかし、カタカナ用語は詳しいのに、「ベースアップ」「定期昇給」の違いにピンとこない会社員もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ベースアップと定期昇給の違いを中心に、春闘に関する情報をシェアしたいと思います。
もくじ
春闘とは
2月頃からガヤガヤと賑わってくる春闘。
賃金の引き上げ、労働時間短縮など、労働条件や環境の改善を図るために、経営側と交渉するのが春闘です。
あくまで春闘は略語であり、
- 春季生活闘争
- 春季闘争
- 春季労使闘争
- 春季労使交渉闘争
などと呼ばれていますが、正確なる名称は企業ごとに異なっているようです。
労働組合が強い企業と弱い企業が存在するため、交渉力がカギとなります。
ベースアップ(ベア)とは
ベースアップは従業員全体の給与水準の引き上げです。
分かりやすく言えば全社員の給料を一律で上昇させる割合と言えます。
根底には会社の業績が関わりますので、ある意味では、業績に連動した賃金の引上げと考えると良いです。
基本給30万円の社員が20名いたとして、ベースアップ2%ならば、その20名の基本給は30万6,000円になります。
定期昇給(定昇)とは
定期昇給は従業員個人の給与水準の引き上げです。
年齢や勤続年数などによって加味される部分に相当します。
若干、職務上の役割によって増額される企業もあるかもしれません。
年功序列がベースとなっている給与体系だと、年齢が高く勤続年数が長ければ有利になります。
ゆえに、がんばりに応じた増額は、反映されにくい点があります。
昇給に関連して昇進と昇格の違いを知る
参考までに、昇進と昇格についても違いを説明しておきます。
昇進・・役職に新規任用される、あるいは高くなること
昇格・・職能に対するレベルや等級が上がること
具体的に言えば、課長から次長に役職が高くなることが昇進です。
昇格は、同レベルの役職において等級が上級から順にA、B、Cと3つに分かれている場合、CからBへステップアップするのが昇格です。
自営業には縁の無いベースアップと定期昇給
当たり前ですが、自営業や個人事業主、フリーランスは、業績がそのままダイレクトに収入に反映します。
逆に言えば、ベースアップと定期昇給は自分の努力次第です。
しかし今の時代は、正社員+フリーランスという働き方も浸透してきていることから、ベースアップや定期昇給に一喜一憂しなくてもいい環境に身を置くこともできます。
まとめ
春闘におけるベースアップと定期昇給の違いについて書きました。
毎年、順調に年収が上がると良いですね。