一般NISAとつみたてNISAの違いについて これから投資を始めるならどうすればいい?

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一般NISAとつみたてNISAの違いを理解して、上手に投資をしましょう。これから投資を始めるならどういったステップを踏めばよいか、また投資のスタイル別にどのような仕組みを選べば良いかについてお伝えします。

これから投資を始めようと思うなら

将来の資産作りのため、もしくはFIREしたいから、理由は様々あるでしょうけれど、これから投資を始めようと考えているなら、一般口座よりもNISAを活用して税の優遇措置を受けた方が良いと思います。

個人的にはNISAよりも前に、iDeCoをスタートさせ、更に余剰資金があるならNISAを利用するのが良いかと考えます。

というのも、iDeCoは掛け金全額が控除対象となるため、所得税と住民税が軽減できるからです。その軽減率は掛け金の15%以上となり、これは実質、15%の利回りで運用できるということですから。

iDeCoは60歳までという期限がありますので、人により利用できる期限が限られてしまいますが、たった1年だとしても、やらないよりは断然お得だと思います(ただし、年収100万以下の無税の人は、減税効果によるこのメリットは得られません)。

以前、iDeCoに関してまとめた記事も書きましたので、良かったら参考にしてみてください。

50歳からのiDecoスタートに意味はあるか?iDeCoのおさらいと、やらない方がいい人、デメリットについても

iDeCoで運用できる商品は投資信託なので、もっと積極的に株式の売買益で稼ぎたい!というのなら話は変わりますが、その分リスクがあることもよく理解しておく必要があるでしょう。

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一般NISAとつみたてNISAの違い

私のように、投資で大きく稼ぐことを目標にするのではなく、リスクをなるべく取らずに確実にわりの良い運用をして、資産を少しでも増やしたいという方には、iDeCoの次にNISAを使った投資をおすすめします。

ただ、NISAといっても、一般NISAとつみたてNISAとがあり、このふたつはずいぶんと性質が異なるものです。

また、一般NISAとつみたてNISAのどちらか一方しか利用できないので、まずはこの一般NISAとつみたてNISAの違いを理解しましょう。

NISA

まず、NISA口座を開設する必要があります。口座は1人1口座までです(つみたてNISAとの併用不可)。

株式や投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益が非課税となります。

投資額は毎年120万円が上限で、非課税期間は最長5年間(非課税投資枠は120万×5年で最大600万円))。

投資可能期間は2023年まで。

通常、株式投資で利益が出た場合、その利益に対して20.315%の税金がかかります。

100万円で株を購入し、110万円で売却できた場合の利益は10万円ですが、通常だとここに20.315%の税金が掛かるので、実質利益は79685円となります。

しかし、NISA口座を利用した場合、この税金がかからないので、10万円まるまる利益とすることができます。

つみたてNISA

つみたてNISA口座を開設する必要があります。口座は1人1口座までです(NISAとの併用不可)。

投資信託と上場株式投資信託(ETF)への投資から得られる分配金や譲渡益が非課税となります(株式投資はできません)。

投資額は毎年40万円が上限で、非課税期間は最長20年間(非課税投資枠は40万×20年で最大800万円)。

投資可能期間は2037年まで(現在2021年なので、今からはじめると最長17年)。

こちらもNISA同様、売買益に掛かる税金(20.315%)が免除されます。

どっちのNISAで投資を始めるか?

2つのNISAの違いが分かったところで、結局どちらのNISAを利用すればよいのか、考えてしまいますよね。

この選択は、どのような運用をしたいかによって変わってきます。

一般的に投資信託やETFよりも株式投資の方が値動きが激しいため、うまく運用ができれば大きな利益を得て、短期間で資産を増やすことが可能です。

NISAの方は年間120万まで非課税なので、この範囲で積極的に株を運用したいというのであれば、つみたてNISAより一般のNISAを選ぶと良いでしょう。ただし、値動きによるリスクがあることと、利用期間が5年と短めなところも考慮してください。

一方、投資信託やETFを利用して、あまり積極的に売買を繰り返さず、長期的に運用したいというのであれば、つみたてNISAが良いでしょう。

過去のデータから見ると、主な投資信託やETFは長い年月をかけ緩やかに右肩上がりしています。そういった特性を利用して、比較的長い期間をかけてゆっくりと資産を増やしたい人にはつみたてNISAは向いています。

購入時期も分散することで購入価格を平均化させることで、株価の上下に対しても一喜一憂することなく継続できるのも特徴です(頻繁に株式市場をチェックしないで済む)。

ただし、株式投資と比べると、リスクが低い分、大きく利益を出すのはなかなか難しいです。

つみたてNISAは年間40万円までなので、とりあえずつみたてNISAを利用し、さらに積極的に投資したい場合は、NISA以外の一般口座を解説してそちらで投資するというのもアリでしょう。

NISA口座を開設したあとも、一般の投資用口座の開設はできます。もちろん、既に一般口座を開設している方も、NISA口座の開設は可能です。

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まとめ

これまで投資経験がある方は、既に一般口座を開設されていると思いますので、新たにNISA口座を開設し、枠内で税優遇を受けながら一部投資をするのもありだと思います。

しかし、これから投資を始めるという初心者の方は、いきなり大胆な投資をするのではなく、初めは売買に慣れるためにも、iDeCoから始めて、次に税優遇のあるNISA(もしくはつみたてNISA)とステップを踏むのが良いと思います。

更にもっと積極的に投資をしたいと思ったなら、次に限度額のない一般口座を開設して、もっと大きなお金を動かしていくことにチャレンジしていくと良いでしょう。

いつの時代も耳心地の良い投資の魅力的な話はありますが、変な情報をつかまされないようにしてください。

投資には向き不向きもあります。あわてずに余剰資金で投資は行うようにしてください。

投資が投機にならないように、くれぐれもご注意を!

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