サボテンの胴切りに消毒が重要な理由とは?胴切りの方法と手順 消毒・乾燥方法と最適な時期
「サボテンの胴切り」とは、サボテンを根腐れなどから救うために茎の部分を切る処置のことです。根腐れや茎腐れを起こしたサボテンは、そのまま放っておくと全体が腐ってしまいます。そのため胴切りをして元気な部分を植え替えることで、サボテンを救うことができます。
この記事ではサボテンの胴切りで失敗しないための、消毒の方法、胴切りの時期と手順、乾燥と発根のやり方などについて書いていきます。
もくじ
サボテンの胴切りをする時期
胴切りされたサボテンが切断されたダメージから回復するためには、新たな根を出して栄養を吸収する必要があります。そのため、胴切りに適した時期はサボテンの生育期である春か秋になります。
湿度が低い春や秋の晴れた午前中が、胴切りの最適なタイミングです。逆に、夏と冬はサボテンの胴切りに適していません。
夏は湿度と温度が高いので、切断面が腐りやすくなります。
冬はサボテンの休眠期なので、ダメージから回復するためのエネルギーを吸収できません。
また、梅雨など長雨が続く時期も、切断面がなかなか乾かず腐りやすくなるので避けたほうが良いでしょう。
サボテンの胴切りをする時の消毒方法
サボテンの胴切りをする際は、必ず刃物を消毒しましょう。
胴切りされたサボテンは無防備な状態なので、刃物に付いた腐敗菌やカビが原因で腐ってしまうことがあります。1回切るごとに刃物を消毒して使うようにしましょう。
消毒を徹底しておけば、乾燥段階で切断面にカビが生えるのを防ぐことができます。
サボテンの胴切りをした後の乾燥方法
カットしたサボテンは、雑菌の繁殖を防ぐため新聞紙の上で断面を乾燥させます。
このとき、断面に土や汚れが付いていないことをしっかりチェックすることが重要です。断面に付着した土や汚れが原因で、腐ってしまうことがあります。
また、新聞紙で軽く包みサボテンを立てた状態で乾燥させると、根が下に伸び植え付けやすくなります。
サボテンの胴切りから発根まで
カットした部分から根が出たら、乾いた水はけの良い土に植えます。この時、雑菌の繁殖を防ぐため、鉢と土は新しいものを使いましょう。
胴切りしたサボテンから1カ月以上経っても根が出ないときは、霧吹きで湿らせた土に1cmほどサボテンを挿します。
時間がかかる場合もありますが、土と触れている部分から発根します。根が生えて生長を感じることができるまで、触らずに気長に待ちましょう。
サボテンの胴切りの手順
サボテンの胴切りに最低限必要な道具は3つです。
- よく切れる刃物
- 指先に保護がついた手袋又はピンセット
- 消毒用アルコール又はアルコール除菌ウェットティッシュ
まず、刃物をしっかり消毒します。手袋を着用したら、変色部分よりも上でサボテンをカットし、植え付けやすいように切断面を尖らせます。
消毒のため30分ほど日光に当ててから、直射日光の当たらない風通しの良い場所で乾燥させます。乾燥して根が出てきたら土に植え、直射日光の当たらない風通しの良い明るい場所に置きます。
1週間程度は水やりを控え、カビが生えないように注意します。少し持ち上げて根付いていることを確認できたら、水をたっぷり与えます。
サボテン胴切りで失敗しないポイント
サボテンの胴切りで失敗しないためのポイントは3つです。
- 刃物をしっかり消毒する
- 切断面をしっかり乾燥させる
- 発根してから土に植える
胴切りに使用する刃物の消毒が不十分だと、目に見えない汚れや細菌が原因で切断面から腐ることがあります。
切断面の乾燥が不十分だと、切り口にカビが生えやすくなります。カットした部分の発根が不完全な状態で土に植えると、根が折れたりちぎれたりすることがあります。
また、本体から切り離した部分が小さすぎると、水やりができるようになるまでの期間に枯れてしまうことがあります。サボテンから切り離した部分が、5cm程度の大きさが欲しいところです
まとめ
サボテンの胴切りでは、切り離した部分を枯れさせないことが最も重要です。
そのためには、湿度の低い時期に行うこと、刃物をしっかり消毒すること、胴切りした後にしっかり乾燥させること、などを守る必要があります。
正しい方法で胴切りを行い、元気なサボテンに復活させてあげてくださいね。