パプリカのカロリーは100g当たりどのくらい?他の野菜との比較や、パプリカの栄養など

赤や黄色など色鮮やかなパプリカは、料理の彩りとして大活躍する野菜です。そんなパプリカ100g当たりのカロリーは、どのくらいなのでしょうか?また、他の野菜とのカロリーの比較や、パプリカに豊富に含まれている栄養素と効果、ダイエット中に食べるときの注意点などについて説明していきます。

パプリカとは

パプリカは、ナス科トウガラシ属の野菜で、ピーマンやトウガラシと同じ仲間です。

緑色のピーマンは未熟の状態で収穫されますが、完熟すると品種によって赤・オレンジ・黄・紫・白・茶・黒などカラフルな色になります。

日本ではカラーピーマンと呼ぶこともありますが、大型の肉厚ピーマで黄色・オレンジ色・赤色のものを「パプリカ」と呼ぶことが多いようです。

ピーマンには独特の苦みと青臭い香りがありますが、パプリカには苦味や青臭さが無く、果物のような甘味があるので、サラダなどの生食にも向いています。

日本でも宮城県や茨城県などで栽培されていますが、90%はニュージーランドや韓国からの輸入品になっています。

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パプリカ100g当たりのカロリー

パプリカにはどのくらいのカロリーと糖質が含まれているのか、ピーマンのカロリー・糖質とも比較してみると以下のようにな違いがあります。

パプリカ(赤ピーマン)100g当たりのカロリーと糖質量
カロリー:28kcal
糖質量:5.6g

パプリカ(黄ピーマン)100g当たりのカロリーと糖質量
カロリー:28kcal
糖質量:5.3g

ピーマン100g当たりのカロリーと糖質量
カロリー:20kcal
糖質量:2.8g

パプリカはピーマンに比べて若干カロリーは高く、糖質も多く含まれ、野菜の中でもやや高めの糖質量を持っていることがわかります。

その他の野菜100g当たりのカロリー

では、もう少し異なる野菜のカロリーと比較してみたいと思います。

もやし:11kcal
レタス:13kcal
きゅうり:13kcal
なす:18kcal
トマト:20kcal
ピーマン:20kcal
キャベツ: 21kcal
パプリカ:28kcal
たまねぎ:33kcal
にんじん:35kcal
じゃがいも:51kcal
とうもろこし:89kcal
さつまいも:129kcal

こうして比較してみると、パプリカはピーマンよりも若干カロリーは高いですが、低カロリーな野菜であることがわかりますね。

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パプリカの栄養と効果

パプリカに含まれている特徴的な栄養素、ビタミンC・β-カロテン・食物繊維について説明します。

ビタミンC

赤パプリカ100gあたりに含まれるビタミンCは170mg、黄パプリカは150mgで、レモンの約1.5倍、ピーマンの約2倍のビタミンCが含まれています。

ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な栄養素で、皮膚や血管を丈夫にする働きがあります。

実は、ビタミンCはパプリカから発見された成分で、発見者はノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

β-カロテン

赤パプリカ100gあたりに含まれるβ-カロテンは1100μg、黄パプリカは200μgで、赤パプリカの方がβ-カロテンが豊富で、ピーマンの約7倍含まれています。

β‐カロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変わり、ビタミンAには免疫力を高めるはたらきや、活性酸素を消去する抗酸化作用があります。

ビタミンE

赤パプリカ100gあたりに含まれるビタミンEは4.3mg、黄パプリカは2.4mgです。

ビタミンEは強い抗酸化作用があり、細胞の酸化を抑制し老化を抑える働きがあります。

食物繊維

赤パプリカ100gあたりに含まれる食物繊維は1.6g、黄パプリカは1.3gで、パプリカには水溶性と不溶性の両方の食物繊維が含まれています。

水溶性食物繊維には、血糖値の上昇を緩やかにする効果や、体外へコレステロールを排出してくれる効果があります。また、不溶性食物繊維は腸の運動を活発にしてくれる整腸効果があります。

パプリカの食べ方の注意点

パプリカに豊富に含まれているβ-カロテンとビタミンEは脂溶性のビタミンなので、油と一緒に摂取すると吸収しやすくなる特徴があります。

パプリカの種の部分には、カルシウム・カリウムなどのミネラルが含まれているので、そのまま一緒に食べるのがおすすめです。

また、パプリカには水溶性食物繊維が含まれているので、食事のはじめに食べると血糖値の急上昇を抑えて、糖質の吸収をおだやかにする働きがあります。

パプリカは他の野菜と比べて糖質がやや高めなので、ダイエット中は1日1個くらいが良いでしょう。ただし、ダイエット中の油の使用は少量を心がけるようにしてください。

まとめ

パプリカは低カロリーなことはもちろん、体にうれしい栄養素も豊富に含まれる野菜です。

美味しいパプリカは、色が濃くて、表面にはり・つやがあり、ずっしりと重みがあります。パプリカを選ぶ際は、このことを思い出してくださいね。

保存する際は、水気をふき取り、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で一週間ほど保存することができます。

料理に彩りを添えることもできるパプリカは、苦みが少ないのでさまざまな調理に適しています。毎日の食卓に、ぜひ活用してみてください。

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