ピーマンのカロリーは1本でどのくらいあるの?他の野菜との比較やピーマンの栄養素について
ピーマンには独特の苦みや香りがあり、子どもの苦手な野菜の代表のような存在です(笑)。そんなピーマンですが、栄養面はどうなのでしょう。ピーマン1本当たりのカロリーや糖質などについて調べ、また他の野菜とも比較してみました。そこでわかったピーマンの注目すべき栄養素などについて、お伝えしていきたいと思います。
もくじ
ピーマン1本のカロリーと糖質量
ピーマンの100g当たりのカロリーと糖質量は、次のとおりです。
- カロリー:22kcal
- 糖質量:2.8g
ピーマンは個体により様々なサイズがありますが、大・中・小サイズによる1本当たりのカロリーと糖質量は、おおよそ次のようになります。
ピーマン大
大きさ:縦9.9cm・横5.4cm
重さ:63.9g(可食部:54.1g)
カロリー:11.9kcal
糖質量:1.5g
ピーマン中
大きさ:縦7.1cm・横4.6cm
重さ:35.0g(可食部:29.7g)
カロリー:6.5kcal
糖質量:0.8g
ピーマン小
大きさ:縦3.8cm・横3.4cm
重さ:13.2g(可食部:11.2g)
カロリー:2.4kcal
糖質量:0.3g
カラーピーマンのカロリーと糖質量
カラーピーマンとは、緑色のピーマンが熟したもののことで、ピーマンは完熟すると赤くなり甘みが増していきます。
パプリカもこのカラーピーマンに分類され、カラーピーマンは緑ピーマンよりもカロリーと糖質が高くなります。
カラーピーマンの100g当たりのカロリーと糖質量は、次の通りです。
黄ピーマン
カロリー:27kcal
糖質:5.3g
赤ピーマン
カロリー:30kcal
糖質:5.6g
他の野菜のカロリーと糖質量
では、他の夏野菜や、ピーマンと同じナス科の野菜などの、100g当たりのカロリーと糖質量は、次の通りです。
とうがらし
カロリー:96kcal
糖質:6g
とうもろこし
カロリー:92kcal
糖質:13.8g
じゃがいも
カロリー:76kcal
糖質:16.3g
なす
カロリー:22kcal
糖質:2.9g
トマト
カロリー:19kcal
糖質:3.7g
きゅうり
カロリー:14kcal
糖質:1.9g
こうして比較してみると、ピーマンはナスとほぼ同等の低カロリーで低糖質な食材だということがわかりますね。
ピーマンに含まれる栄養素
ピーマンには、たんぱく質・脂質・炭水化物という3大エネルギー源があまり含まれていません。
そのため、あまり栄養がない野菜だと思われがちなのですが、ピーマンにはその他の栄養素がたっぷりとあります。
そのピーマンの持つ主な栄養素は、いずれも健康や美容効果の高いものです。
食物繊維
ピーマンには100gあたり2.3gの食物繊維が含まれています。
食物繊維には便通を良くしたり、脂質や糖などを排出する効果があります。
ビタミンC
ピーマンには100g当たり76mgのビタミンCが含まれています。また、黄ピーマンには150mg、赤ピーマンには170mgと、約2倍ものビタミンCが含まれています。
ビタミンCは、コラーゲンを作るのに必要な成分で、体を老化や酸化から守り、動脈硬化を予防する効果があります。
ビタミンA(βカロテン)
ピーマンには100g当たり400μgのβカロテンが含まれています。βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。
また、ビタミンAは目や皮膚の粘膜を守る効果があり、βカロテンには抗酸化作用や、免疫を強くする作用も期待できます。
ピーマンの栄養素を最大に活かす調理法
ピーマンに含まれる栄養素は、調理法によっては損なわれやすいものもあります。
中でもピーマンに多く含まれるビタミンCは、熱に弱い性質を持っています。
ピーマンからビタミンCを効率よく摂取したいのなら、調理の際に加熱せず、生で食べるのがおすすめです。
また、ピーマンに多く含まれるβカロテンは、油と一緒に料理すると効率よく吸収することができます。βカロテンを効率よく吸収したい場合は、炒め物や揚げ物がおすすめです。
ただし油と一緒に料理すると、ピーマンが油を吸収し、カロリーは上がります。この点にはご注意を。
まとめ
ピーマン1本に含まれるカロリーや糖質は、とても低いというのがわかりました。そのことから、ピーマンはダイエットに向いている食材とも言えるでしょう。
また、ピーマンには食物繊維やビタミンが豊富に含まれているので、整腸作用や美肌効果が期待できる野菜です。
カロリーを気にするなら生のまま食べるのがおすすめですが、苦いのがちょっと苦手という方は、甘みの強いカラーピーマンを選ぶことをおすすめします。
何れにせよピーマンは、美容と健康の強い味方だということ、覚えておいてくださいね。