カンピロバクター腸炎(感染性胃腸炎)とは?原因や症状、回復までの期間、早く治す方法について
カンピロバクター腸炎(感染性胃腸炎)とは、どういったものなのでしょうか。感染する主な原因や症状、潜伏期間や回復までにかかる期間、早く治す方法などについてご紹介します。
もくじ
カンピロバクター腸炎とは
カンピロバクター腸炎は、主に鶏や豚、牛の腸内に生息する細菌(カンピロバクター属菌)によって引き起こされる感染症のことで、食中毒症状をお起こします。
カンピロバクターは、ノロウイルスの次に報告患者数の多い消化器系腸炎です。
水源となる河川などが汚染傾向にある発展途上国では、わりとありふれた病気で、よく海外で水道水を飲んではだめという理由には、こういったことがあげられます。
カンピロバクターになる原因
カンピロバクターの主な原因は、生や加熱不足の鶏肉、調理中の取扱い不備による二次汚染などがあげられます。
大抵が鶏レバーやささみなどの刺身、鶏肉のタタキ、鶏わさなどの鶏肉を使った半生調理品による事が多いようです。
鶏肉のタタキなどとても美味しいのですが、カンピロバクターを考えると、しっかり加熱処理された鶏料理を食べたくなりますね。
カンピロバクターの症状
カンピロバクターの主な症状として、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、血便等が挙げられます
食中毒に共通する下痢や嘔吐等の症状は脱水状態を引き起こしますので、意識的に水分補給をしてください。
死亡例や重篤例はまれですが、乳幼児・高齢者、その他抵抗力の弱い方では重症化する危険性もあり、注意が必要です。
回復までの期間と早く治す方法
例年、日本では2000~3000人くらいの人が発症していますが、死亡件数はゼロです。とはいえ、乳幼児や高齢者、免疫・抵抗力の弱い方は重症化する恐れもあるため注意が必要です。
カンピロバクターの潜伏期間は、1~7日(平均2~3日)程度で、通常は2~5日で回復に向かいます。
カンピロバクター(食中毒)を早く治すには、以下の点に気をつけて過ごしてください。
- 水分をしっかり捕る
- 食事は消化のよいものを
- しっかり休養する
- 横向きに寝る
水分補給は、塩分を含んだスポーツドリンクや経口補液剤がおすすめです。一気に飲むと腸を刺激してしまうので、常温のものを少量ずつちびちびと飲むと良いでしょう。
食事は重湯が良いです。下痢がおさまってきたらおかゆ等に移行し、様子を見ながら少しずつ通常食へとシフトしていってください。消化の悪いもの、脂っこいものは避けてください。
消化器が弱ると体力が消耗しますので、回復まではしっかりと休養しましょう。横向きに寝るのは急な嘔吐により喉を詰まらせないための対策です。
症状がひどいときは、病院にて受診することをおすすめします。病院では菌の有無や種類を検査してくれるので、原因がカンピロバクターによるものなのかどうかもはっきりします。
まとめ
私の知人が鶏肉のタタキを食べてカンピロバクター腸炎を起こしました(受診した結果判明)。
一緒に食事に行った別の知人も鶏肉のタタキを食べたそうですが、そちらは大丈夫でした。
そのときの体調やその人の体質などにもよるのでしょうが、やはり身近な人が感染すると怖いと感じますね。鶏肉のたたきは美味しいので好きだったのですが、それ以降、なんとなく口にできずにいます…。
自宅で調理する際も、生肉類を扱う際は気をつけたいと思います。