漫画『40歳からラジコンできるかな』を読んで 今こそ子供の頃のワクワク感を取り戻そう!
漫画『40歳からラジコンできるかな?』という本を読みました。もう表紙からして、当時の男子にはビビッと来る装丁です。今こそ子供の頃に憧れたラジコンを始め、あの頃のワクワク感を取り戻しませんか?
もくじ
40歳からラジコンできるかな?
漫画『40歳からラジコンできるかな?』を読みました。
この本は、子供の頃に憧れていたけど買えなかったホビーラジコンを、40歳の今からはじめてみるという、とある漫画家の実体験漫画です。
今のアラフォーからアラフィフの方だと、小中学校の頃にラジコンブームというのがあったのを覚えているのではないかと思います。
この『40歳からラジコンできるかな?』は、子供の頃にラジコンが買えなかった主人公が、ネットサーフィン中に子供の頃に憧れていたラジコンモデルの復刻版を偶然見つけることから始まります。
そして、大人ながらもラジコンあるあるを体験していくという話です。
当時はテレビでも模型メーカーの田宮がラジコン番組を放送しており、私もよく見ておりました。
ポケバイとともにラジコンは、特に車好きな子供には猛烈に憧れの的でした。
ラジコン体験者は語る
実は私は運良く小学生のときに猛烈に親に強請って、ホビーラジコンを小学5年生のときに買ってもらえたラッキーボーイでした。
その前年にトイラジコンは買ってもらってはいたのですが、どうしても自分で作るホビーラジコンが欲しくて欲しくて、ねだりに強請った末、格安の入門モデルを買ってもらいました。
それはそれは嬉しくて、その後に父親と一緒に夜遅くまで作ったことは、今でもよく覚えています。
しかし、クラスにはトイラジコンを持っている友達は何人かいるものの、イチから作るホビーラジコンを持っている人はおらず、1つ年上のホビーラジコンを持っている人と時々遊ぶ以外、ひとりで走らせていました。
それが、小6のときにクラスメートの中でひとりホビーラジコンを買ったものがいて、その後は毎日のように彼とラジコンを走らせていました。
でもお小遣いは全てラジコンの部品に消え(すぐ壊れるうえに高い!)、いつも金欠だった覚えがあります(笑)。
中学生になると、他にもラジコンを持っている友だちが増えました。
そして得意の洗脳力で、クラスの男子のほぼ半分にラジコンを買わせ、自転車の荷台にくくりつけては、みんなで放課後サーキットに走らせに行くということをやっていました。
その頃はラジコンにはかなり詳しくなっており、友達が購入するラジコンの殆どは、私が作ってあげていました。
相変わらずお金はありませんでしたが、みんなでラジコンを走らせた思い出は、とても楽しかった思い出として記憶に残っています。
今こそ大人の力を発揮する
もちろん、当時清水の舞台から飛び降りるつもりでラジコンを買った人もいるかも知れませんが(私みたいに背中を押すお節介ものがいた場合など)、理性を保ち、なんとか買わずにやり過ごした人も大勢いいることでしょう。
しかし子供の頃のことをふと思い出してみて、どうですか?
あなたの中に、あの頃の「ラジコンやりたかったなぁ…」、という思い出は今も残っていませんか?
もしそんな気持ちが少しでも残っているなら、漫画『40歳からラジコンできるかな』を読んでみてください。
きっと、猛烈にやりたくなりますから(笑)。
そうです、いま私が、大人になったあなたの背中を猛烈に押しているのです。
子供の頃の数万円って、今で言う数十万円くらいの感覚じゃないですか? だって子供の頃にホビーラジコンを買うのって、結構命がけでしたよ。
それに比べたら、今の大人であるあなたにとって、数万円のホビーラジコンなんて、大したことないですよね。
しかも買った後もたくさんのカスタムパーツだって、いまならじゃんじゃん買えるはずです。
大人の力をここぞとばかり使って、子供の頃の夢を果たしてみてはどうですか?
子供の頃の夢を果たして、自分の「好き」のルーツを辿る
実は数年前に、私は自分の「好き」のルーツを辿る旅というのをやってみました。
子供の頃からの簡単な年表を作り、その頃何に夢中だったのか、何に憧れ、何が宝物で、何が欲しかったのか、何をしているときが楽しかったのか。
そういったことを、いま一度紙に書き出し客観的に眺めてみたのです。
すると、だいたい二十歳くらいまでに好きだったことやハマったことで、今の自分がほぼほぼ出来上がっているということに気づきました。
その事に気づいた後、当時所有していた宝物などで今はもう手元にないものを、もう一度なんとか手元に引き戻せないかと、ヤフオクなども活用して手に入れ直してみました。
当時大好きだった漫画作品とか、それこそ当時所有していたラジコンモデルとか。
もう一度手に入れ、それらに触れると、いろんなことがフィードバックしてきて、とても感慨深いものがありました。
そしてとてもワクワクするんですよね。まるで子供の頃に戻ったみたいに。
そして、そういった子供の頃に感じていた強烈なワクワク感って、大人になってからはあまり感じていなかったなということに気づきます。
ラジコンモデルに関しては、最近昔のモデルがけっこう復刻されていたりします。
これって、最近旧車が流行っているのと同じで、若い頃に憧れた人たちが、もう一度当時憧れたものを手に入れたいというニーズが高まっているからではないかと思います。
漫画『40歳からラジコンできるかな?』の表紙は、田宮のグラスホッパーという入門用バギーのパッケージのパロディです。
見る人が見ればすぐに分かります。
グラスホッパーもワーゲンオフローダーもホットショットもマイティフロッグも、今なら復刻モデルがなんとか手に入ります。
最新モデルには食指が動かない人も、当時の憧れのモデルを観たら、きっと心が動くはずです。
そんな子供の頃の夢をもう一度叶えられるチャンスは、ひょっとしたら今がラストチャンスかもしれません。
まとめ
自分を作り上げてきた、子供の頃に好きだったものって、人によってそれぞれだと思います。
他人にとってはタダのガラクタに見えるものが、本人にとってはかけがえのないものだったりするところが、いいんですよね。
他人に理解してもらう必要なんてないんです。何が大事かなんて自分が決めるものなのだから。
とここまで来てハッと気づくのです。
人と同じことなんてする必要ないんだ、平均とか普通とかと、自分の幸せとは別のところにあるのだということに。
人と同じようなことをしても心がワクワクしないのは、本当の自分は別にそれを望んでいるわけではないからだと思います。
運良いことに時代は多様性を認める時代になってきています。
だったらもう、他人からの承認欲求を満たすためではなく、誰も認めてくれなくても自分のワクワクに素直に生きても良いのではないでしょうか?
そんな忘れかけた強烈なワクワク感を取り戻すためにも、自分の「好き」のルーツを辿る旅に、ぜひとも出てみてください。
そこらのエンタメより、俄然面白いと思います。