めまいの原因 主な原因の7割は耳にあり 更年期以降の女性に起こりやすいめまいとその仕組みについて

めまいが起こる原因として、何が考えられるでしょうか。めまいの主な原因の7割は耳にあるといわれています。耳の中で何が起きているのでしょうか。また、更年期以降の女性はめまいが起きやすいといわれますが、それは何故なのでしょう。その仕組みについてもお伝えします

めまいの原因

めまいが起こると頭がふらふらして、気分は悪いし、立っていられなくなるしで、経験をしたことがある人ならその大変さはよく分かると思います。

めまいはいったい、なぜ起こるのでしょうか。その原因は、主に脳、耳、ホルモン・自律神経系のいずれかにあるそうです。

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めまいの種類による病状分析

めまいの種類や症状を切り分けていくことで、ある程度何が原因でめまいが起きているかわかるそうです。

その切り分け方法についてお伝えします。

めまいには、「ぐるぐる系(回転性)」のめまいと、「ふらふら系(非回転性)」の大きく2つのめまいがあります。

「ぐるぐる系」のめまいの場合、更に「抹消性」めまいと「中枢性」めまいとがあります。

「抹消性」めまいは、主に内耳の異常によるものです。メニエール病や良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴によるめまい、中耳炎などが原因として起こります。

「中枢性」めまいは、小脳や脳幹に生じた脳梗塞や脳出血などが原因で起こるめまいですので、めまいと同時にろれつが回らなくなったりしますので、すぐに救急車を呼んでください。

回転性のめまいは血液の流れが一時的に悪くなることで起こりますので、単純に肩こりや寝不足、高血圧、更年期障害、ストレスによる自律神経の乱れなどでも起こります。

「ふらふら系」のめまいは、立ち眩み、自律神経失調症、貧血、発熱時などに起こりやすいです。血圧異常や不安神経症、眼筋障害、薬の副作用などによっても起こることがあります。

めまいの主な原因の7割は耳にあり

めまいの主な原因の7割は、耳に原因があるそうです。

耳には平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器があります。この部分で障害が起こると、平衡感覚が失われてめまいが起こります。

その中で最も多いのが「良性発作性頭位めまい症」です。良性発作性頭位めまい症は、頭の位置を変えた際によく起こるめまいで、生命の危険はなく後遺症も残らないものです。治療をせずとも自然に収まることが大半です。

良性発作性頭位めまい症が起こる仕組みは、平衡感覚をつかさどる三半規管の中に耳石が落ちることで起こります。

ただこれが、更年期の女性になると…。

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更年期以降の女性に起こりやすいめまい

平衡感覚をつかさどる三半規管の中に耳石が落ちることで起こる「良性発作性頭位めまい症」ですが、更年期以降の女性には、このめまいが良く起こるといわれています。

その理由は、耳石器の耳石は炭酸カルシウムでできているのですが、これが更年期の女性は特にもろくはがれやすくなり、三半規管に頻繁に紛れ込むからです。

三半規管に紛れ込んだ耳石は排出されればめまいは治まるのですが、更年期の女性の耳石はもろいがゆえに頻繁に三半規管に落ちこみ、寝起きなど頭をふと動かすたびにめまいが起こってしまうのです。

また更年期に差し掛かると、女性ホルモン(エストロゲン)が減少してきます。そのためホルモンのバランスの乱れから、自律神経に影響を及し、そのことでもめまいを起こしやすくなります。

つまり女性の更年期以降は、こうしたことが重なることで、とてもめまいを引き起こしやすい状況にあるわけです。

めまいが続くと車酔いのような感覚に常に襲われるため、吐き気をもよおすこともあります。ツラい場合は病院にて診察を受けることをおすすめします。

まとめ

私の知り合いの女性も40歳半ばの頃にめまいがひどくなり、医者へ行ったところ、耳石が三半規管に落ちてめまいが起きていると診断されました。

また母親も、私が子供の頃、丁度更年期の頃の50歳前後で、よくめまいに悩まされていました。いつしか収まりましたが、原因が分からないと本人はもちろん周囲もやはり不安になります。

あまり頻繁にめまいが起きる場合は、病院に行き、一度診察を受けてみてください。別の原因が見つかることもあります。

また、めまいと共にろれつが回らなくなった場合は、脳に障害が起きている証拠です。この場合はすぐに救急車を呼んでください。さもないと、脳梗塞や脳出血で命を落とすことになり兼ねませんので、くれぐれもご注意ください。

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