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イタリアの食事の特徴 イタリア料理の歴史や特徴 北部・中部・南部の料理の食文化について

イタリアを中心に、スペイン・ギリシャ・モロッコの4カ国が共同で申請し、「地中海料理」が2010年に世界無形文化遺産に登録されました。イタリア料理は日本でもなじみ深い料理のひとつですよね。そんなイタリア料理の歴史や、北部・中部・南部のイタリアの食事の特徴について解説します。

イタリア料理の歴史

イタリア料理の歴史はとても古く、今から2000年以上前の古代ローマ帝国時代には、すでにコース料理が確立していたそうです。

古代ローマの人たちは食事の時間をとても大切にしていて、1日3食と定め、1食あたりに2~3時間かけて食事を楽しんでいたとか。

12世紀以降には豊穣政策によって小麦粉が簡単に手に入るようになったため、パスタやピザが一般市民の間にも広がっていきました。

18世紀になるとイタリアにトマトが伝来し、さまざまなイタリア料理に用いられるようになりました。

今では「世界三大料理」に数えられるフランス料理ですが、イタリアから料理のレパートリー・テーブルマナー・料理人などが持ち込まれ、現在のフランス料理の基礎が完成されたと言われています。

イタリア料理の特徴

「イタリアにはイタリア料理がない」といわれます。その理由は、私たちがイメージする「イタリア料理」の多くは、イタリア各地に根づく郷土料理のひとつであり、日本で言うイタリア料理はそんな郷土料理の集まりだからです。

イタリアの人々は地元へのこだわりがとても強く、「自分の土地の料理こそ一番おいしいのだ!」という意識が強いことや、伝統的なイタリア料理は家族に代々伝えられるもので、「マンマ(母)の味」であることなどが影響しています。

また、イタリアは南北に長く、1861年に統一国家が誕生するまで地域独自の文化が発達してきたため、それぞれの地域によって気候や風土も違えば郷土料理も異なります。それ故に、イタリア20州のそれぞれに独自の料理文化があるとまでいわれています。

北部では隣接するフランス・オーストリア・スイスなどの影響を受け、南部はギリシャ・スペイン・アラブ・北アフリカなどの影響を受けています。

イタリア料理といえば「トマトとオリーブオイル」というイメージが日本では強いと思いますが、これはイタリアの中でも南部の料理スタイルなのです。

イタリア北部の食文化(ミラノ・ベネチア・トリノなど)

イタリア北部の料理の特徴について説明します。

イタリア北部は山間部が多く酪農が盛んなため、料理にバターやクリーム、チーズなどの乳製品をよく使い、煮込み料理や肉料理が多いのが特徴です。

イタリア北部の代表的な料理としては、次のようなものが挙げられます。

  • コトレッタ(ミラノ風カツレツ)
  • バーニャカウダー
  • パスタ:ゴルゴンゾーラ、ボロネーゼ、イカスミ(軟質小麦を使った生パスタが主流)
  • ミラノ風ピザ(非常に薄くカリカリとした生地)
  • ミラノ風リゾット
  • ドルチェ:パンナコッタ、ティラミス

イタリア中部の食文化(ローマ・フィレンツェなど)

次にイタリア中部の料理の特徴について説明します。

イタリア中部は温和な気候と地域によって山や海があるため、南部と北部の料理がミックスされているのが特徴です。

イタリア中部の代表的な料理としては、次のようなものが挙げられます。

  • パスタ:カルボナーラ、アマトリチャーナ
  • ローマ風ピザ(薄くてクリスピーな生地)
  • ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)
  • トリッパのトマト煮込み
  • ドルチェ:ズッパ・イングレーゼ(カスタードとスポンジケーキを重ねたデザート)、アーモンドの入ったビスコッティ

イタリア南部の食文化(ナポリ・パレルモなど)

最後はイタリア南部の料理の特徴についてです。

イタリア南部は気候が暖かく、オリーブオイルやトマトを使ったさっぱりした料理や、魚介類を使った料理が多いのが特徴です。

イタリア南部の代表的な料理としては、次のようなものが挙げられます。

  • アクアパッツア
  • カプレーゼ
  • カポナータ
  • ナポリ風ピザ(厚くてもっちりとした生地):マルゲリータ・カルツォーネ
  • パスタ:ボンゴレビアンコ、ペスカトーレ、ペペロンチーノ(硬質のセモリナ粉を使った乾燥パスタが主流)
  • ドルチェ:ナポリ風ババ(円筒形のラム酒風味シロップをしみ込ませたケーキ)、カンノーリ( サクッと揚げた筒状の生地の中に、洋酒の風味が効いたリコッタチーズが入ったペストリー菓子)

まとめ

イタリア料理の歴史は古代ローマ帝国時代からととても古く、「世界三大料理」のフランス料理の基礎にもなっているというのは驚きです。

また、イタリアの食文化が多彩な理由は、各地の郷土料理がさかんなため、マンマの味がしっかりと受け継がれているためだったんですね。

イタリアは南北に長い地形をした国のため、地域によって採れる食材もかなり異なります。そのため、北部は乳製品や肉の文化、南部はオリーブオイルや魚の文化といった明確な特徴の違いがみられるわけです。

日本では一括りにイタリア料理として頂いていますが、こうした特徴を知ると、さらに美味しくイタリア料理が食べられそうな気がしてきますよね。

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