公立保育園で働く保育士の平均給料はどのくらい?保育士を目指すなら実情を!
お笑い芸人で「たんぽぽ」というコンビの白鳥さんが、保育士試験に合格したことを知りました。
今は育休中なのかな?
同時に、NHKの子ども向け番組である「いないいないばあっ!」で、おねえさんをやってた「ことちゃん」こと、くがことみさんも保育士試験に合格したことが伝えられています。
いやぁ・・・あの、ことちゃんがねぇ・・・。
娘が2.3歳のときに、初めてことちゃんをテレビで見かけて、しっかりした子だなあ、こんな子になってほしいなあと思ったものです。
話しは保育士資格に戻りますが、非常に人気の高い職業ですが、職場内での人間関係や保護者への対応などで、気苦労の多いことでも有名。
そんな保育士の年収に迫ってみます。
もくじ
公立保育園勤務の保育士の年収
厚生労働省が発表している令和2年賃金構造基本統計調査によると、保育士においては男女で、
- 平均月収:24万9,800円
- 平均賞与:74万7,400円
- 平均年収:374万5,000円
となっています。
なお、平均月収は「きまって支給する現金給与額」つまり手取りではなく総支給額であり、平均年収は平均月収の12ヶ月に平均賞与を足した計算です。
激務の割には報酬で報われていない印象です。
他の教員との比較
身近な比較対象として、公立の幼稚園教員と小中学校の教員とで比較してみます。
データと計算方法は同じです。
まず幼稚園教員はこちら。
- 平均月収:25万3,800円
- 平均賞与:78万5,200円
- 平均年収:383万0,800円
続いて小中学校の教員はこちら。
- 平均月収:44万8,500円
- 平均賞与:175万7,600円
- 平均年収:713万9,600円
計算の根拠となっている年齢、勤続年数などに違いがあるため、単純比較は難しいですが、データ上では小中学校の教員の年収が大幅に高くなっています。
この差は何なのでしょうか・・・。
ちなみに小中学校の講師でさえ、保育士や幼稚園教員より100万円以上、年収が多いです。
ではどうすれば年収を上げることができるのでしょうか。
保育士の年収の上げ方
公立の保育士は公務員なので副業は基本的に認められていません。
残された道は昇進です。
かつての保育士は、役職となると主任保育士と園長ぐらいなもので、ポストに付くのは狭き門でした。
しかし現在は、厚生労働省が保育士に対して、
- 専門分野別研修
- 乳児保育
- 幼児教育
- 障害児保育
- 食育・アレルギー対応
- 保健衛生・安全対策
- 保護者支援・子育て支援
- マネジメント研修
- 保育実践研修
を実施して、分野別リーダーの創出を策定しています。
転職して年収を上げる
新たに資格を取得して、保育士としての経験を活かして転職することもひとつの手段です。
例えば、社会福祉士、臨床心理士などがあります。
社会福祉士は子ども通じて保護者へのケアに活かすことができます。
臨床心理士になるとスクールカウンセラーとして小学校で働く機会ができるので、小学校入学に当たっての子どもや保護者に対して、保育士としての実戦経験からの適切な助言は説得力があることでしょう。
まとめ
「公立保育園で働く保育士の平均給料はどのくらい?保育士を目指すなら実情を!」というテーマで、保育士の年収について調べてみました。
保育士として働いている人は、恐らく報酬以外のやりがいや子どもと接する機会に重きを置いている印象です。
しかし重要な役割を果たしていることも事実。
その点からすると報酬は若干、見合っていない側面も垣間見えます。
私立保育園の方が稼げるという声もあり、確認はしてみましたが、実は大差がないことが判明しています。
保育士の報酬の改善は進むのか、今後に期待したいところです。
参照
年収データは以下の統計を参照しています。