整体のボキボキ動画が増加中!患者も施術者も痛くないの合唱もリスクは?
ここ最近、やたらと整体師さんが患者さんの首や腰を、ボキボキ鳴らしてるYouTube動画が増えている印象です。
鳴らしたもん勝ちのような傾向にも見えるのですけど、ぶっちゃけ怖いなあというのが心のどこかにあります。
整体師さんもプロですから、失敗はないという前提なのでしょうけど、万一のときの説明をする整体師さんは、いまだかつて見たことも会ったこともありません。
つまり医療事故として厚生労働者が調査するのかという話しもあります。
そこで今回は整体師さんのボキボキについて、忌憚なく書いてみたいと思います。
もくじ
整体ボキボキASMR
ASMRとはWikipediaを引用すると、
人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。
と書かれています。
ちなみに「Autonomous Sensory Meridian Response」の略です。
つまり整体ボキボキASMRは、施術の過程で必要とする矯正において発する音が、聞く人によっては心地よいと感じる、あるいは見てるだけで治っていく気がするという効果はあるのでしょうね。
ひいては集客に繋がっていることも現実としてあるのでしょうから、需要と供給という観点では成り立ってます。
痛くないのだろうけど
患者さんを施術している過程で、大きな音がなると、ちょっと盛り上がるのですが、その後に必ずと言ってよいほど、
- 院長「痛くないですよね?(笑)」
- 患者「痛くないです(笑)」
といったやりとりがあります。
あくまでも安全を理解してもらうための確認でしょうけど、「言わせてる感」もあるような・・・。
問題は、痛くないから大丈夫という指標で、ホントに大丈夫なのかということなんです。
気泡が弾ける音?
骨が鳴っているのではなく、気泡が弾ける音だという説明がなされます。
だったら、その気泡をレントゲン画像などで、弾ける前と後を見せて欲しいわけです。
レントゲンなどでは見えない場合は、せめて模型や図示したものがあると納得します。
骨の模型ではわかりません。
コミュニケーションの仕方
整体師さんに限りませんが、何か説明した後に、
わかります?
と語尾に付けられると、まるで「理解できる脳は持ってるか?」と言われているようで不快に感じるという人もいます。
気持ちはわかりますね。
医療機関が苦手な人は、この物の言い方が気にくわないのかもしれません。
厚生労働省の見解
厚生労働省においては、医業類似行為に対する取扱いについてという通知がありました。
いわゆるカイロプラクティック療法に対する取扱いについてという項目をお読みください。
消費者庁の事故件数
消費者庁には、平成21年9月1日から平成29年3月末までの情報ではありますが、
- 整体
- カイロプラクティック
- リラクゼーションマッサージ
などの法的資格制度がない医業類似行為の手技による施術で発生した事故情報が1,483件でした。
そのうち、治療期間が1か月以上となる神経・脊髄の損傷等の事故は240件であり、全体の約16%となっています。
保険と医療事故調査の対象外
はっきり言ってしまえば公的保険は効かないですし、厚生労働省による医療事故の調査の対象外とも言えます。
民間の保険でも補償されるとは聞いたことはありません。
全て自分でリスクを取り、整体師さんがどれだけ補償の体制を持っているかです。
まとめ
「整体のボキボキ動画が増加中!患者も施術者も痛くないの合唱もリスクは?」というテーマで、客観的にリスクについて言及してみました。
筆者も整体師さんに、お世話なったことは何度もあります。
ボキボキも体験済み。
だからこそ、余計な心配とお世話的な感情がわきおこるわけです。
整体師さんが居なければ、どうしようもなかったこともありましたから、あまりボキボキをショーのように魅せるのは、そろそろ控えめにして欲しいかなという思いがあります。
整体師さんガンバレ!!