50代におすすめの定番ミリタリージャケット いつ着る?かっこよく着こなすためのポイントは?
50代におすすめの定番ミリタリージャケットをご紹介します。各ミリタリージャケットは、どの季節に向いているか。最初の1着には何を選ぶと良いのか。50代がかっこよくミリタリージャケットを着こなすためのポイントなどもご紹介します。
ミリタリージャケットとは
ミリタリージャケットとは、軍隊で着用されるために作られたジャケットのことです。
一般的はアメリカの陸軍や海軍、空軍で使用されたものが多く、機能性とデザイン性の両面からカジュアルファッションにも利用されることが多いアイテムでもあります。
日本でもストリートファッションからモード系まで、ミリタリージャケットの要素を採り入れたデザインの洋服は本当にたくさん作られています。
近年は、アメリカ軍だけでなく、ドイツ軍やイタリア軍、フランス軍に加え、北欧系の軍ものアイテムも人気があります。
人気のミリタリージャケットは丈夫なうえにデザインが確立していることから、長く着ることができ、これぞサスティナブルな時代にはぴったりなアイテムではないかと思われます。
おすすめの定番ミリタリージャケット
ミリタリージャケットと一言で言っても、各用途により様々なものが存在します。
中には特殊な用途のためにデザインされたものもありますが、ここではカジュアルに着ることができコーディネイトがしやすい定番ミリタリージャケットを6つご紹介します。
まず、アメリカ空軍(USAF)のミリタリージャケットからの定番が、
- MA-1
- N-3B
です。
MA-1は最もシンプルなデザインで、数年前にも注目され、レディースファッションのコーデのトレンドにもなりました。それくらい誰でも着やすいデザインであると同時に、シンプルが故にかっこよく着こなすのが難しいアイテムと言えるかもしれません。
MA-1はナイロン素材の中綿入りなので暖かく、リバーシブルの裏地がオレンジ色(緊急時に発見してもらい訳するため)をしているのが特徴です。-10℃~10℃くらいの環境での着用を目的に作られたフライトジャケットです。
N-3Bはコヨーテのファーの付いたフードが付いたハーフコートタイプのジャケットで、極寒地仕様のフライトジャケットです。中綿タイプですが、厚手のダウンジャケットにも匹敵し、-10℃~-30℃と言う過酷な状況下での着用を目的に作られています。
続いて、アメリカ陸軍(ARMY)の定番ミリタリージャケットは、
- M-65
- M-51フィールドパーカー
です。
M-65はナイロン混紡素材のスタンドカラージャケットで、袖口のベルクロやフラップポケットの仕様が特徴的なジャケットです。キルティングのライナー(別売り)を追加することができるため、極寒時以外の3シーズンで使用できる便利なジャケットです。
M-51フィールドパーカーはモッズコートも呼ばれているロングでフードの付いたパーカーです。「踊る大捜査線」で青島警部が来ているコートと言えば、あれか!と思う人もいるかもしれませんね。
レディースのコートでもM-51フィールドパーカーのデザインはよく用いられています。フィシュテールと呼ばれるコート背面の裾の形も特徴的です。これもライナーの脱着ができるので、長い季節での着用が可能です。
そしてアメリカ海軍(NAVY)の定番ミリタリージャケットが、
- N-1
- Pコート
です。
N-1は、防風・防水性、保温性、耐久性に優れたジャケットで、基本的には裏地はボアなのでとても暖かいジャケットです。
Pコートは厚手のメルトン生地で作られたハーフコートで、ダブル仕様で錨のマークのついた大きなボタンが2列に沢山ついているのが特徴的です。
左右どちら向きにもボタンを閉じることのできる仕様は、海上で吹いてくる風向きに対応するためとも言われています。Pコートも女性の服のデザインによく流用されています。
どの季節に着る?何から買えば良い?
ミリタリージャケットはハードな環境で使用されるように作られているため、生地などは厚めのヘビーデューティー仕様が基本となります。
なので、夏時期に着用するものは少なく、大抵が秋から春にかけての3シーズン対応のものが多いです。
今回紹介したものの中では、
- N-3B
- N-1
- Pコート
などは、わりと生地が厚めなので、春先や秋口だと少し暑いかもしれません。
デザインだけを踏襲したアパレルものなら、様々な厚みのものもあるかもしれませんが、実際に現場で使用されているガチのメーカー製のミリタリージャケットは結構ヘビーデューティーな作りとなります。
ライナーの脱着ができる、M-65やM-51フィールドパーカーなどは、春先や秋ぐちでもインナーとの組み合わせを考えれば着れるでしょう。
もしも初めてミリタリージャケットを買うというのであれば、MA-1かM-65がおすすめです。
この2つはシンプルなデザインでコーデもしやすいため、重宝すると思います。用途が少し異なるので、両方とも購入しても損はないと思いますよ。
50代がかっこよくミリタリージャケットを着るコツ
最後に50代がミリタリージャケットをかっこよく着こなすには、どうすればよいかといったアドバイスをしたいと思います。
まず、ミリタリージャケットはおしゃれに着こなすことも可能ですが、もともとの用途は作業着です。
なので、機能的で便利ではあっても、普通に着ると少し野暮ったくなってしまいがちです。
おじさんがMA-1やN-3Bなどを適当に着ると、作業員ですか?という感じになりかねません。
なので、そうならないためにも、
- サイズ感
- 色
の2点に注意しましょう。
サイズ感は、あまり大きめのサイズをダボッと着ずに、体にあったサイズを選ぶようにしましょう。
若い人のあいだではオーバーサイズをわざと着るコーデが流行っていたりしますが、おじさんがこれをやると余計にダサくなりますので要注意です。おじさんは体に合ったサイズを選び、シュッと着こなすことを目指しましょう。
また、色はできれば黒を選び、色目を抑えたモノトーンコーデを意識しましょう。黒は体がしまって見えるので、精悍なイメージが増します。また、他の洋服とも合わせやすいので、着回しの半が広がり重宝します。
カーキやベージュなどを選ぶ場合は、ボトムスは黒にし、インナーは黒か白にして、色目をなるべく抑えましょう。
N-3BやM-51フィールドパーカーはスーツの上から羽織るのもOKですから、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く使えて便利ですよ。
まとめ
大人がミリタリージャケットを選ぶ際は、あまり安いものを買わないというのも大事なポイントです。シンプルなデザイン故に質が悪いと、とたんに安っぽく見えてしまいます。
また、当時物のデッドストックやユーズドなどはかなりミリタリー色が強くなってしまうので、できれば新品を購入したほうが良いでしょう。
ネットでも購入できますが、できれば実際に見て素材の質感を確認したり、羽織ってみてサイズ感を確認して購入することをおすすめします。
というのも、USサイズなどはかなり大きめに作られているため、場合によっては2サイズくらい大きかったりすることもあり、サイズ選びを失敗してしまいかねないからです。
上級者向けにはレザーのミリタリージャケットなどもありますので、そういったものにチャレンジしていくのも楽しいと思いますよ。