歯を強く噛みしめるクレンチング 歯を失うリスクもあるクレンチング症候群のセルフチェックや予防法など

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意識的・無意識的にかかわらず、歯を強く噛みしめる癖のことをクレンチング症候群といいます。このクレンチング症候群には、歯を壊してしまったり、知覚過敏や頭痛などを引き起こすリスクがあります。睡眠時など無意識の時にクレンチング症候群を起こしていないか、セルフチェックする方法や予防法などをお伝えします。

クレンチング症候群とは

クレンチング症候群とは、無意識のうちに歯を食いしばってしまう癖のことです。

食いしばってしまう主な原因は、何かしらのストレスや緊張だといわれています。

仕事や対人関係などでストレスがある場合など、緊張する場面に遭遇したときに、無意識的に食いしばってしまうのです。

特にストレスを抱えていると、交感神経が優位になるため、口の周りの筋肉が緊張しやすく、食いしばる状態になりやすいそうです。

朝起きたときに歯が痛い、頭痛がするという場合は、眠っているときにクレンチング症候群を起こしている可能性も考えられます。

寝ている時に歯ぎしりをしている人は要注意です。

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通常の歯の状態は

通常は食事などで物を噛むとき以外は、歯が噛み合わされることは実はほとんどありません。

普段何気なくすごしているときになどは、上下の歯は1~3ミリ程度隙間があいているのが一般的です。

なので、無意識に過ごしている時に、歯と歯がくっついていたら、クレンチング症候群である可能性があります。

クレンチング症候群を放置すると

クレンチング症候群を放置しておくと、様々な問題を引き起こします。

その問題とは、

  • 歯が擦り減る
  • 歯に亀裂が入ったり、欠けたりする
  • 歯にひびが入ることで知覚過敏になる
  • 歯ぐきがゆるくなり、歯周病を起こす
  • 顎の骨が盛り上がってくる
  • 顎関節症を起こす
  • そしゃく筋を傷つけることで頭痛が生じる

といったものです。

クレンチング症候群が治るのと同時に解決する問題はまだしも、歯が欠けたりしてしまうと元には戻らないので、早めにこの癖をなくしたいところです。

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クレンチング症候群のセルフチェック法

自分が睡眠時などにクレンチング症候群を起こしていないかどうか、次のセルフチェックで自己診断してみましょう。

  • 上下の歯のかみ合わせ面が磨り減り平らになっている
  • 歯と歯肉の境に削ったような傷跡がある
  • 舌の側面に歯型がついている
  • 歯に接する頬の内側に白い線がある
  • 顎の関節を押すと痛みがある
  • 顎のエラの筋肉に痛みがある

これらの状態が見られる場合、眠っているときなどにクレンチング症候群を起こしている可能性が考えられます。

クレンチング症候群は治るのか?

では、クレンチング症候群は治るのかということについてですが、まず、目が冷めているときのクレンチング症候群に関しては、意識することで改善は見込めます。

ただ、睡眠時の無意識下でのクレンチング症候群に関しては、なかなか改善が難しく、これといった治療方法がないといわれています。

睡眠時のクレンチングの対処法としては、保護用のマウスピースを使う方法があります。マウスピースにより直接歯と歯がこすれるのを避け、マウスピースに緩衝材的な役割を担ってもらいます。

また、歯列矯正を行うことで、特定の歯に力が集中するのを避けるといった方法も対処法の1つです。

クレンチング症候群はストレスが主な原因とされているので、まずはストレスを感じているかどうか振り返ってみてください。そしてストレスを感じているのであれば、その原因を突き止め、ストレスを取り除く工夫をしてみましょう。

また、溜まったストレスを上手に解消してやることもとても大切です。自分に適したストレス解消法を見つけたり、しっかりと休息を取るようにしましょう。

クレンチング症候群の予防法

最後にクレンチング症候群を予防する方法をご紹介します。

クレンチング症候群を予防するには、

  • 歯が接触していないか意識づけする
  • ガムをかむ
  • 肩や首周りのストレッチをする
  • 頬づえをつかない
  • できるだけ仰向けに寝る

横向きやうつ伏せの状態で寝ると、歯や歯茎に力が掛かりやすくなるそうです。なので、仰向けに寝ることも予防法となります。

まとめ

睡眠時の歯ぎしりは、眠りが浅い時に起こるそうです。

アルコールや喫煙、カフェインの摂取は眠りを浅くしますので、クレンチング症候群を防ぐためには控えた方が良さそうです。

クレンチング症候群が続くと、歯それ自体にダメージを与えてしまうばかりか、知覚過敏や頭痛、首や肩のコリなどにもつながる場合があります。

クレンチング症候群の主な原因はストレスによるものと言われています。ストレスの原因を探り、そのストレスから解消されるように対策を考えてみてください。

休日などは自然の中に出かけたり、好きなことをするなどリフレッシュをして、積極的にストレス解消を心がけましょう。

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