コーヒーフレッシュの脂質について 健康に悪いといわれる理由はトランス脂肪酸や乳化剤にあり?
アイスコーヒーなどに入れることも多いコーヒーフレッシュ。ひょっとすると健康に悪い?というイメージを持っている人もいるかもしれませんね。そんなコーヒーフレッシュにはどんな成分が入ってるのか、脂質の成分であるトランス脂肪酸、乳化剤などの成分や健康に悪いといわれる理由などについて解説します。
コーヒーフレッシュとは
コーヒーフレッシュとは、喫茶店でコーヒーを注文すると砂糖と一緒に付いてくる小さな容器に入ったクリームのことです。地域によって「コーヒーミルク」とか「コーヒークリーム」、「ポーションミルク」などとも呼ばれているようです。
コーヒー用として生クリームや牛乳を使うと、日持ちの面やコストがかかるなどの問題がありましたが、コーヒーフレッシュの誕生によっていつでも手軽にコーヒー用ミルクを用意できるようになり、喫茶店等を中心に全国各地へと利用範囲が広がっていきました。
地域によって呼び名が異なるのは、それぞれ親しんできた商品名で呼ばれるからのようです。
しかし、日持ちがするということは、それだけ…。
コーヒーフレッシュの製造方法
コーヒーフレッシュの製造方法は、次のような流れになります。
- 水と植物性油脂を混ぜる
- 乳化剤を加えクリーム状にする
- 増粘多糖類を加えとろみをつける
- カラメル色素を加え香りや色をつける
- 保存のためpH調整剤を加える
メーカーによっては、植物性油脂だけでなく乳脂肪分を豊富に含んだものもあります。
コーヒーフレッシュの成分
コーヒーフレッシュの成分について見ていきましょう。
コーヒーフレッシュは白いクリーム状なので乳製品だと思われている方も多いかもしれませんが、食品分類上の区分は「植物性油脂食品」や「植物油脂クリーミング食品」となる植物性油脂が主成分の食品です。
コーヒーフレッシュの成分には、次のようなものが含まれています。
- 植物油脂
- 乳製品
- デキストリン(いも類やとうもろこしのデンプンを分解したもの)
- 砂糖
- カゼイン(牛乳やチーズなどに含まれるタンパクの一種)
- pH調整剤(品質を保つために使う食品添加物)
- 乳化剤(油と水を混合して乳化させる)
- 香料
- 酸化防止剤
- 増粘多糖類
ちなみに「フレッシュ」とは英語で「生の」とか「新鮮な」と言った意味を表しますが、コーヒーフレッシュはそういった言葉とはかなりかけ離れた商品である気がします。
コーヒーフレッシュの脂質とトランス脂肪酸
コーヒーフレッシュ1個あたりの脂質は1.2g程度で、カロリーにすると13~15kcalになります。そしてそのカロリーの殆どが脂質によるものです。
コーヒーフレッシュが体にあまり良くないと言われる理由は、トランス脂肪酸が含まれていることが主な要因ですが、脂質の構成成分の1つがそのトランス脂肪酸です。
このトランス脂肪酸はガンや脳梗塞を誘発するリスクが指摘されており、欧米の一部では使用が制限されている国もあります。
トランス脂肪酸を摂りすぎると、心筋梗塞などの動脈硬化の原因になる可能性や、アレルギー症状が悪化する可能性あるとの指摘がされています。そのためトランス脂肪酸の摂取量は、1日に2g未満が推奨されています。
コーヒーフレッシュに含まれるトランス脂肪酸はごくわずかなので、体に対してどれほどの害があるかはまだよくわかっていません。
体に対する影響が気になる人は、「トランス脂肪酸ゼロ」のコーヒーフレッシュを選ぶようにしてください。
コーヒーフレッシュと乳化剤
コーヒーフレッシュが体にあまり良くないと言われる理由のもう1つが、乳化剤や各種添加物の使用です。
乳化剤は、パンやアイスクリーム、ドレッシングなどの食品にもよく使われており、油と水のように混じり合わないものを均一に混ぜ合わせる働きがあります。
乳化剤にはいくつか種類がありますが、原材料には「乳化剤」と一括表示されるに過ぎず、どの乳化剤が使われているのか詳細が分かりません。
乳化剤の中でも特に注意したいのは、大豆由来の乳化剤です。大豆由来の乳化剤が懸念される理由は、使用される大豆が遺伝子組み換えのものである可能性があるためです。
遺伝子組み換えがなされた作物は、摂取することでガンや白血病などの発症リスクが高まるといった健康被害が指摘されています。
コーヒーフレッシュの場合は含まれる乳化剤もごくわずかなため、大量に摂取しさえ過ぎなければ、さほど問題にはならないレベルと考えられます。
まとめ
コーヒーフレッシュとは「植物性油脂食品」「植物油脂クリーミング食品」で、植物性油脂と添加物で作られたものです。生クリームや牛乳とは全く異なる成分から作られています。そのために長期の保存が利くわけです。
コーヒーフレッシュの1個あたりのカロリーは13~15kcalで、そのカロリーのほとんどが脂質からによるものです。
また、多くのコーヒーフレッシュにはトランス脂肪酸や乳化剤も含まれています。摂取量はごく少量とはいえ、必ずしも健康に影響を与えないとは言い切れません。
コーヒーにミルクを入れたい場合は、できるだけ牛乳や生乳を入れるように、コーヒーフレッシュの過剰摂取は控えた方が良いかもしれませんね。