マイナカードと運転免許証の一体化の利便性は?何かメリットはあるのだろうか?
マイナンバーカードと運転免許証の一体化制度、通称「マイナ免許証」については、執筆時点(25/2/11)の情報であることを、何卒、ご留意くださいませ。
2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証の一体化制度が開始されます。
この制度は、運転免許証の機能をマイナンバーカードに搭載することで、国民の利便性向上と行政サービスの効率化を目指すものです。
この記事では、マイナンバーカードと運転免許証の一体化について、以下、調べたことをお伝えします。
- 開始時期とスケジュール: 制度開始の詳細な時期や今後のスケジュール
- メリット: 国民と行政それぞれにとっての利点
- デメリット・懸念点: 制度導入に伴う課題や注意点
- 手続きと方法: 一体化後のカード取得方法や手続きの流れ
- 旧免許証の取り扱い: 現在お持ちの運転免許証の扱い
- 最新情報と今後の展望: 制度に関する最新情報や今後の展開
- 一体化の開始時期とスケジュール
もくじ
開始時期に関する最新情報
2025年3月24日より、予定通りマイナ免許証の運用が開始予定です。
制度開始までのロードマップは以下の通りとなっています。
- 2022年5月: 道路交通法改正法成立 (マイナンバーカードへの運転免許機能搭載を可能とする改正)
- 2024年度末(2025年3月末): マイナ免許証制度開始 (当初予定)
- 2025年3月24日: マイナ免許証制度運用開始
今後は、マイナ免許証の普及促進、システムの安定運用、サービスの拡充などが進められる予定です。
制度の詳細や手続き方法については、今後、政府や関係機関から随時情報が発表される見込みです。最新情報については、政府広報や警察庁、各都道府県警察のウェブサイトなどを確認するようにしてください。
マイナカードと運転免許証一体化によるメリット
マイナンバーカードと運転免許証の一体化には、正直、私たちサイドには、さほどのメリットを感じませんが、建前として挙げておきますね。
ただし、いずれも効果は無いに等しい印象です。
カードの集約による利便性の向上 (財布の整理、持ち物削減)
現在、運転免許証とマイナンバーカードを別々に携帯している場合、2枚のカードが必要となりますが、一体化により1枚のカードで済むようになります。
財布やカードケースがスッキリし、持ち物を減らすことができます。
特に、カードを多く持ち歩きたくない方にとっては、ちょっとした利便性の向上です
紛失・盗難時のリスク軽減 (一枚のカードで済むため)
カードの枚数が減ることで、紛失や盗難のリスクを単純に減らすことができます。
また、万が一紛失した場合でも、1枚のカードの利用停止手続きを行うだけで済み、手続きが簡略化されます。
というか、より一層、紛失とかするとヤバイですよね。
行政手続きのオンライン化・効率化への期待
マイナ免許証の導入により、運転免許更新時のオンライン講習の受講や、住所変更手続きのワンストップ化など、行政手続きのオンライン化・効率化が期待できます。
窓口に行く手間や待ち時間が削減され、よりスムーズな手続きが可能になります。
どうせなら、完全在宅で免許証の交付、いわゆる書き換えまで一貫したシステムになってほしいです。
視力検査は避けられないってことですね。
暗証番号統一による管理の簡素化
マイナンバーカードと運転免許証で暗証番号が統一されることで、複数の暗証番号を覚える必要がなくなり、管理が容易になります。
暗証番号を忘れてしまうリスクも減らすことができ、カードの利用がよりスムーズになります。
が、自動車免許証の暗証番号って、使った試しがないんですよね・・・。
行政サービスの効率化とコスト削減
行政手続きのオンライン化や窓口業務の効率化により、行政サービスの効率化とコスト削減が期待できます。
例えば、運転免許更新手続きのオンライン化が進めば、窓口業務の負担が軽減され、人件費や事務コストの削減に繋がります。
まあ、この制度も、どちらかと言えば国民そっちのけで、国の都合で決まったことのような気もします。
なりすまし防止などセキュリティ強化
マイナンバーカードのICチップには、高度なセキュリティ機能が搭載されています。(ホントか?)
運転免許証の情報をマイナンバーカードに集約することで、偽造や変造が困難になり、なりすましなどの不正行為を防止する効果が期待できます。
デジタル社会の推進
マイナ免許証を、さまざまなデジタルサービスと連携させることで、より便利で効率的な社会の構築に貢献することが期待されます。
具体性がないし、イメージすらできないのが気がかり。
マイナカードと運転免許証一体化によるデメリット・懸念点
マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、いくつかのデメリットや懸念点も指摘されています。
プライバシー侵害への懸念 (個人情報の一元管理)
マイナンバーカードに運転免許証情報が統合されることで、個人情報が一元管理されることになります。
それゆえに、国家による個人情報の一元管理に対する懸念や、情報漏洩のリスクを懸念する声があります。
制度設計においては、厳格な情報管理体制とセキュリティ対策が不可欠となりますが、個人的には不安でしかたがないです。
システム障害時の影響の大きさ
マイナ免許証のシステムに障害が発生した場合、運転免許証としての機能だけでなく、マイナンバーカードの機能も同時に停止してしまう可能性があります。
今の段階では、日常生活に大きな影響が出る可能性は、ほぼないでしょうけど・・・。(これも悲しい現実)
ともかくシステム障害への対策と、障害発生時の迅速な復旧体制の構築は、私たちが危惧しても仕方がないので、関係省庁や保守を任されている業者さんに頑張ってもらいましょう。
カード紛失時のリスク増大 (両方の機能を失う)
マイナ免許証を紛失した場合、運転免許証とマイナンバーカードの両方の機能を同時に失うことになります。
再発行手続きに時間がかかる場合、その間、運転ができなくなるだけでなく、様々な行政サービスも利用できなくなる可能性があります。
紛失防止対策と、紛失時の迅速な再発行体制の整備が急務です。
マイナカードと運転免許証一体化の手続き方法
マイナ免許証の取得方法や手続きの詳細は、今後、各都道府県の警察署の公式ホームページをチェックしておくとよいです。
- 令和4年改正道路交通法(マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習)|警察庁Webサイト
- 各都道府県警察ウェブサイト: (例: 警視庁)
いくつかの警察署の公式ホームページを見ましたが、すでにアナウンスは行われています。
現時点で公開されている情報に基づき、手続きの概要と注意点について解説します。
一体化手続きの場所
警察署や運転免許センターなどが挙げられますが、詳細は、いずれの都道府県も発表はされていません。
誰でも手続きできる?
予想としては、2025年3月24日以降に運転免許証の新規取得、更新する人は、マイナンバーカードと一体化したマイナ免許証を選択することができるのではないかと。
更新まで猶予がある一体化希望者に対しては、警察署や運転免許センターに予約して、手数料を徴収して対応するという体制がとられるのではないかと考えます。
モノ好きな人たちが殺到されると困るという懸念もあるので、無料での手続きにはならない予感がします。
いつもいるでしょ、窓口に殺到しておいて、対応が悪いとかイキる面倒くさい中高年が。
ここで一句、「警察官に、できるかどうか、その態度」
マイナンバーカード未取得者の手続き
マイナンバーカードをまだ取得していない方は、まずマイナンバーカードを取得する必要があり、取得後、運転免許証の一体化手続きを行うことになります。
マイナンバーカードの取得方法については、マイナンバーカード総合サイトをご確認ください。
マイナカードと運転免許証一体化の前の準備
マイナ免許証をご希望の方は、
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードの署名用電子証明書用暗証番号(6~16桁の暗証番号)
は、少なくとも必要なので、あらかじめ準備しておくとよいです。
もちろん、現状の免許証も。
マイナカードと運転免許証一体化後の保有形態
マイナンバーカードと運転免許証の一体化後の旧免許証の取り扱いについては、気になるところです。
現時点で分かっている情報に基づき、旧免許証の取り扱いについて解説します。
3つの免許証の持ち方が可能
マイナ免許証を取得した場合、旧免許証の返納などは必要ありません。
持ち方としては、
- 従来の免許証のみを持つ(マイナ一体化をしない)
- マイナ一体化免許証のみを持つ
- 両方持つ
という、いずれのパターンでもOKです。
個人的には、従来の免許証を持ちます。
マイナンバーカードは、極力、手軽に持ち出したくないのが本音。
一体化後も運転免許証単体での発行は可能か
マイナ免許証制度開始後も、運転免許証単体での発行が継続されるかどうかは、現時点では不明です。
運転免許証単体での発行がなくなる場合、マイナンバーカードを取得していない方は、マイナ免許証を取得することができなくなります。
制度設計においては、マイナンバーカード未取得者への配慮も必要となります。
運転免許証とマイナンバーカードの一体化は義務化されるのか
マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、義務化される様子は、今のところありません。
現時点では、マイナ免許証にするかどうかは、国民自身が選択することができます。
運転免許証とマイナンバーカードの一体化は任意であり、メリットとデメリットを理解した上で、ご自身にとって最適な選択をすることが求められます。
今後の制度変更や機能拡充の可能性
マイナ免許証制度の開始後は、国民の意見や利用状況を踏まえ、制度変更や機能拡充が行われる可能性があります。
例えば、以下のような機能拡充が検討される可能性も否定できません。
- スマートフォンアプリとの連携
マイナ免許証情報をスマートフォンアプリで確認できるようにする - 利用できるサービスの拡大
マイナ免許証を民間サービスでも利用できるようにする
まとめ
マイナンバーカードと運転免許証の一体化、通称「マイナ免許証」は、2025年3月24日から運用が開始されます。
マイナ免許証は、カードの集約による利便性向上や、行政手続きの効率化、デジタル社会の推進など、微妙なメリット(とも言えないレベル)ぐらいしか良いところが、今のところ見当たりません。
一方、プライバシー侵害への懸念やシステム障害時のリスク、カード紛失時のリスク増大など、デメリットや懸念点のほうが多い気がします。
今後の課題と展望としては、
- セキュリティ対策の強化とシステム安定稼働の確保
- 国民への丁寧な情報提供と周知徹底
- マイナンバーカードの普及率向上
- デジタルデバイド対策
などが望まれます。
以上、この記事が、マイナ免許証制度への理解を深め、今後の選択を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。