通信制高校の生徒数が増加中!選択の自由もない既存の学校より多様性ある学び方を選ぶ

コロナが5類に移行したことで、オンラインの呪縛から解かれたい人が、バンバンにリアルな活動をしています。

ところが通信制高校に関しては、コロナの5類移行とは無関係に、年々増加しているようなのです。

昨年の春に至っては、前年比約1.7倍という驚異的な伸び方をしていることから、通信制高校も選択肢としてアリな時代の到来を予感させます。

そこで今回は、通信制高校を選ぶ理由やメリット、デメリットについて書いてみます。

通信制高校の生徒数の増加

日本国内において、通信制高校の生徒数は増加傾向にあります。

厚生労働省による令和4年度の学校基本調査では、公立・私立を含めた入学者数は、

  • 令和3年度:65,244
  • 令和4年度:73,146

と前年より約12%の増加です。

男女比はほぼ同数で、私立高校の方が圧倒的に多くなっています。

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通信制高校のメリット

通信制高校のメリットは、まず、柔軟な学習スタイルが挙げられます。

生徒は自分のペースで学習することが基本となり、学習の進み具合やスケジュールを自由に調整することができるため、個々の学習スタイルやライフスタイルに合わせて学ぶことが可能です。

個別のサポートも魅力のひとつであり、生徒一人ひとりに対して手厚いサポートが充実しています。

オンラインでの質問や相談が可能であり、教員からのフィードバックも迅速に受け取ることができます。

これにより、生徒は自身の課題や困難に対して効果的な支援を受けることができるため、不安要素はありません。

学習環境を選べることも大きなメリットです。

学校に通わずに自宅やカフェなどで学習することができるため、場所や環境に制約されることなく学習することで、集中力の持続効果も期待されますし、実際に高めることができます。

一般的な学校のカリキュラムに加えて、特定の分野に特化したカリキュラムを選択することもできます。

例えば、芸術やスポーツ、ビジネスなど、個々の興味や将来の進路に合わせた学習が可能です。

通信制高校のデメリット

通信制高校にはデメリットも存在します。

まず、懸念されることは社会性やコミュニケーションの制約です。

他の生徒や教員との対面の機会が限られるため、社会性やコミュニケーション能力の発達に、不安を抱える保護者も多くいます。

本人としては問題無いと感じている場合は、家族間の考え方の違いで意見が衝突してしまうことも考えられます。

ゆえに、事前に双方で十分に話し合い、合意のもとに受験すべき性質のものです。

人間関係や協調性を身につけるためには、他の学生との直接的な交流が必要です。

自己管理と自己責任の重要性が欠けることもリスクとしてはあります。

自宅や自分の選んだ場所で学習するため、自己管理能力と自己責任が求められますが、まだ未成年ということもあり、どうしても流されてしまうという懸念は否めません。

自主性や継続性が不足してしまうと、学習の成果に影響を及ぼす可能性は非常に大きいものとなります。

そもそも家庭環境や家族のサポートがあっての通信制です。

家族が学習を支援し、適切な学習環境を提供する必要がありますし、目標を共有することで、意思疎通が図れます。

学校生活の充実度という観点からすると、いわゆる「高校生らしい」活動はありません。

具体的には、部活動、修学旅行、体育祭、文化祭などの行事は、学校によっては開催が無い場合もあります。

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通信制高校を選ぶ理由

病気や障害により、通常の学校に通うことが難しい場合、通信制高校は適した選択肢となります。

自宅や病院での学習が可能なため、健康状態に合わせた学習スケジュールを立てることができます。

アスリートや芸術活動との両立も通信制だからこそ、可能であるケースも少なくありません。

特定の分野で、すでに活動している場合は、通信制高校を選ぶことで学業との両立を目指しやすくなります。

自分の活動時間に割く時間を確保できるため、将来の夢を追求しながら学び続けるには良い選択肢です。

ここ最近で多いのは、通常の学校では十分ではない個別の学習ニーズへの対応です。

どうしても他人とのコミュニケーションが苦手な生徒もいるため、自分に合ったカリキュラムを選択できる通信制は、個性を伸ばすという観点では検討の余地はおおいにあります。

まとめ

「通信制高校の生徒数が増加中!選択の自由もない既存の学校より多様性ある学び方を選ぶ」というテーマで、通信制高校について書きました。

最も有名な通信制高校は、角川ドワンゴ学園のS高とN高ではないでしょうか。

もっと通信制高校はスポットライトがあたってもいい。

参照

学校基本調査 | 政府統計の総合窓口

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