賃貸派vs購入派の論争は不毛!マイホームと賃貸暮らしのコスト比較が無意味な理由

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一時期、マイホーム派と賃貸派が激論をメディア上で交わしていた記憶があるのですが、結論から言えば、前提条件で勝敗すらどうでもよくなる不毛な論争に過ぎません。

ただハウスメーカーは購入派支持でしょうし、不動産業者はどっちでもOKでしょうし、マンションオーナーは賃貸派支持という面もあると思いますよ。

ということで、いかに不毛かについて語ります。

元分譲マンションの水廻り設計技師で技術営業経験者であり、現在は賃貸住まいで両方の気持ちがわかる個人の意見としては、
「好きにしたらええやん」
です、身も蓋も無いですが(汗)

住めば都、気持ちよく暮らせれば良いのですよ。

マイホーム購入者が勝ち組と言いたいのか

マイホームに憧れるのは理解できます。

「ウチは注文住宅なんです」って言ってみたいですもんね。

しかも住宅展示場やオープンハウス、分譲マンションのモデルルームなど覗いてみると、その場で欲しくなるようなインテリアコーディネートで演出されてますから、新生活を想像してうっとりしちゃいますよ。

裏側知ってる筆者としては・・・まあ、その・・・建築中の分譲マンションなんか見てるわけですが、足場のシートで隠れてますから、それはもうエゲつ(ゴホンゴホン・・)

まあ昔の話は置いといて、マイホームの購入派は勝ち組というような印象を与えたのも議論が不毛な証拠だと考えます。

ようはマウントしたいわけでしょ、賃貸派に対して。

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ランニングコストは賃貸に軍配

賃貸に住んでいる身としては、これまで外壁塗装や設備機器の交換に関しての負担は一切ありません。

しかもラッキーなことに8回ほど更新していますが、家賃は一度も上がることなく据え置きです。

もちろん物件によっては、ジワジワと賃料が上がっているケースもあるでしょうが、間取りから考えると、1部屋分は得しています。

固定資産税も不要ですし、住宅ローンは契約していませんから金利分の支払いもなく実費のみの負担です。

さらには集合住宅でありながら修繕積立金も必要なしと、ランニングコストに関しては賃貸は有利かと思います。

購入がお得という印象操作の例

自宅に投函されたフリーペーパーのいちコーナーの記事です。

総コストは買う方が安いと結論付けていますが、地域によっては賃貸の13万円は相当に高い場合があります。

比較するなら、間取りを同じにすべき。
3LDKの賃貸アパートなら、平屋の戸建てとマンションを対象にしなければ、バランスが悪いです。

ちょっと印象操作を感じます。

自宅アパートを例にして、50年間の総コストの再計算をしますと、

  • 家賃:67,000円/月 ⇒ 4,020万円
  • 共益費:3,000円/月 ⇒ 180万円
  • 入居費用:30万円 ⇒ 30万円
  • 更新料:3万円 ⇒ 72万円

トータルで4,320万円となり、購入の総コスト7,640万円を大きく下回ります。

どちらも設定次第で、意図的に有利にすることができるということです。

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老後はマイホームの方が良い?

それは確定ではありません。

マイホームを巡って相続争いも絶えないですし、場合によっては厄介な大荷物になることもあるのです。

あまりにも経年劣化が激しいと売れない事態にも陥りますし、大病を患って自宅に帰れないというリスクもあるわけです。

つまり老後も五体満足の場合に限って、マイホームを終の棲家とすることができます。

畳の上でってやつですね。

賃貸の場合も同様のリスクはありますので、どちらが良いとは言えません。

まとめ

賃貸派vs購入派の論争は不毛というテーマで、その理由などについて解説しました。

比較する際は間取りを同じにすることや、そもそも設定次第では、どちらが有利なようにもコントロールできるので無意味に近いものがあります。

必死に比較するのは、やはり何らかの狙いがあると言えます。

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