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災害の定義と日本赤十字社の救護活動について 災害の種類・被害を最小限に抑える備えとは?

災害や防災について考えなければならない機会が増えています。災害とは何か、災害の定義や種類について解説します。また、日本赤十字社の災害時における救護活動や、災害時の被害を最小限に抑えるための備えについてもお伝えします。

災害の定義

「災害対策基本法」第二条で、災害は以下のように定義されています。

災害「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害をいう。」

また、赤十字では医学的な災害の定義として、以下のように定義しています。

「人と環境との生態学的な関係における広範な破壊の結果、被災社会がそれと対応するのに非常な努力を要し、被災地域以外からの援助を必要とするほどの規模で生じた深刻かつ急激な出来事」

これは「医療の需要と供給のバランスが崩れ、よそからの助けが必要な状況が急に起こった事態」ととらえることができ、地震や台風などの自然災害だけでなく、多重衝突事故や戦争などの人為災害も災害に分類されます。

赤十字とは

赤十字とは、第一回ノーベル平和賞受賞者のアンリ・デュナンの提唱によって1864年に発足した国際的組織です。

戦争における負傷者を救援するための組織が始まりで、「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的に、現在も紛争や災害時における、傷病者への救護活動を行う人道団体として活動しています。

現在、赤十字運動は3つの組織で構成されています。

赤十字国際委員会 (ICRC):戦争・内戦・国内騒乱の犠牲者に対する人道的支援を行う
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC、連盟):災害の被災者に対する救援活動や保健・衛生上の問題に取り組む
各国赤十字・赤新月社:192の国と地域に広がる組織で、「命と健康を守る」「苦痛を軽減する」「人間の尊厳を守る」という目的のために幅広い活動を行う

日本赤十字社はそのうちの一社で、1887年に世界で19番目の赤十字社として正式に認められました。

日本赤十字社の災害時の救護活動

日本赤十字社の災害時の救護活動としては、以下のようなものが挙げられます。

医療救護:救護班やdERUを派遣し、救護所の設置・被災現場や避難所での診療・こころのケア活動などを行う
救援物資の配分:毛布・日用品セット・安眠セット・緊急セットを被災者に配分する
血液製剤の供給:各血液センターで必要な血液製剤を備蓄し、災害時に円滑に供給する
義援金の受付・配分:被災地の方々を支援するための義援金を、、災害ごとに受け付ける

災害の種類

災害は、自然災害・人為災害・特殊災害の大きく3種類にわかれます。

自然災害とは、地震や台風など自然現象によって生じる災害のことで、100%避けることはできませんが、水害に関してはきちんと対策をしていれば、被害を最小限に抑えることができます。

人為災害とは、人為的な要因によって生じる災害のことで、火災や大気汚染などの「都市災害」、従業員が負傷したり・病気にかかったりする「労働災害」、車や飛行機の事故などの「交通事故」、管理の不備や操作ミスなどの「管理災害」、環境破壊によって引き起こされる災害の「環境災害」の5種類に分類されます。

特殊災害とは、災害の頭文字をとってCBRNEとも呼ばれ、「Chemical(化学)」化学兵器や有害物質の漏洩など、「Biological(生物)」病原体や生物兵器による災害、「Radiological(放射性物質)」放射性物質の漏洩や原子力事故など、「Nuclear(核)」核兵器を使ったテロ、「Explosive(爆発)」テロや事故による爆発、の5種類に分類されます。

災害による被害を最小限に抑える備え

災害は避けようと思っても必ず避けられるものではありません。いつ災害が起こっても被害を最小限に抑えられるよう、日頃から備えを忘れないことが大切です。

避難経路・避難場所の確認

自宅はもちろん、職場や学校などで災害が起こった場合に、どんな経路でどこに避難するのか、避難経路や避難場所を把握しておきましょう。

ただし、災害の種類によってはその場に留まるほうが安全な場合もあるので、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。

防災グッズを準備する

一般的に水道・ガス・電気などライフラインの復旧や支援物資が到着するまでに3日程度かかると言われているため、最低でも3日分、できれば1週間以上過ごせるだけの防災グッズを備蓄しておきましょう。

また、避難所に行かなければならないことも想定して、防災バッグも家族全員分を備えておきましょう。

安全対策をする

大きな家具は固定する・寝室に背の高い家具を置かない・ものを重ねて置かない・窓ガラスに飛散防止シートを貼るなど、災害による被害を軽減させるためにできるだけ安全対策を行なっておきましょう。

まとめ

赤十字は、元々は戦争で負傷者を救援するための救護団体で、日本赤十字社も西南戦争の際に救護団体として設立された博愛社が前身で、現在も災害時の傷病者救護を行っています。

災害という言葉の定義には地震や台風などの自然災害だけでなく、戦争などの人為災害も含まれています。

また、災害には自然災害・人為災害・特殊災害があり、いつ・誰に降りかかるかはわかりません。災害による被害を最小限に抑えるために、日頃からできる備えを忘れずにしておくとが大切です。

これを機に、自身の防災に対する準備を見直してみてください。

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