お金があるのに戸建てを買わない・賃貸に住み続ける理由とは?

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お金があるのに戸建てを買わない人たちが増えている?ずっと賃貸に住み続けるその理由には、いくつもの理由があるようです。

お金があるのに戸建てを買わない人たち

お金があるにもかかわらず、戸建てを購入しない人たちが増えているそうです。

独り者だからでしょ。確かに独身者なら、いくらお金があっても戸建ては必要ないかもしれませんね。

でも、そう単純なものではなく、家族がいて、子供がいて、夫婦共働きで、どんなに稼いでいようとも、家は賃貸派(しかも大抵がマンション)という、そういう人が増えているのだとか。

これまで「賃貸派VS購入派」といった議論は雑誌などで何度となく論議されてきました。

大抵は予算や収入の安定面などで、賃貸派と購入派が分かれるケースが多かったように思いますが、昨今ではそれとも様子が少し違うようですね。

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老後を考えると…

憧れのマイホームというと、「庭付き一戸建て」と相場は決まっていました。

しかし、戸建てよりマンションがいいという人は、庭があると手入れが面倒、歳を取ると2階に上がるのが大変、といった、生涯戸建てに住む際の体力的な負担に対する懸念を抱いているようです。

生涯の間、家を何度も購入することはないと考えると、歳を取って体が思い通りにならなくなった時のことを考えると、戸建て住宅固有の課題が気になってくるのだそうです。

こういったことを考えるようになったのは、ひとつは長寿化を受け入れているからとも考えられます。少子化も無関係ではないでしょうね。

また、肉体的な面だけではなく、昨今の不安定な世の中を鑑み、終身雇用・年功序列の崩壊による生涯賃金の不安定、年金受給年齢や支給額の問、こういった観点から少しでも住宅にかける費用を抑え将来のために貯蓄したいと考える人も増えているようです。

新型コロナがもたらした未来に対する不安

昨年から流行し、私たちの生活を脅かしている新型コロナの脅威も無視できません。

これは私たちに将来についてや仕事について考える機会を与え、それに伴う住宅に対するこれまでの意識に対しても変化をもたらせました。

これまで、ウイルスにより世界中が損失を受けるような、そんな自体に陥るなど、誰も想像していませんでした。

しかし実際に体験したことにより、今後同じようなことが起こりえないとも限らない、もはや他人事ではないという認識が浸透したわけです。

それに伴い、失業も身近な問題としてとらえられるようになり、誰もが35年もの長期の住宅ローンに対するリスクについて考えるようになったのです。

失業による住宅ローン返済の困窮化による任意売却。そういったニュースがやたら目に付くと、躊躇してしまうのは致し方ないもの。

多額のローンを組みたくないという心理が働くのも、必然かもしれません。

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会社からの補助や社宅がある

そんななか、会社から賃貸住宅に対する住宅手当が出たり、社宅があって格安で住むことができるといった、優遇措置がある企業に勤めている人もいることでしょう。

私の知り合いにも、会社が家賃の9割を負担してくれるので、家賃が月々1万円だという恵まれた人がいます。

その家庭には子供が3人いるのですが、浮いた住宅費をせっせと貯蓄し、将来の子供の学費を猛スピードで貯めています。

どうしても掛かる将来の学費を優先的に確保することで、将来に対する借金のリスクを減らそうというわけです。

また、家を購入してしまうと、この会社が与えてくれる恩恵を受けることができなくなり、全額給料から住宅ローンを払うことになります。

そうなると3人の学費を貯めるのもなかなか容易ではなくなりますからね。

不安定な世の中だけに、貯めれるうちに少しでも貯めておきたい。そういった心理が働くのは、堅実な家庭ならなおさらでしょう。

断捨離ブームも影響?

近年、断捨離やミニマリストといった、物質依存からの脱却を試みるライフスタイルに注目が集まっています。

物質に依存していると、部屋中にモノがあふれ、それを購入する資金は元より、維持費もかかり、生きるうえでのランニングコストがあがります。

そうなると、貯蓄額は一向に増えず、常に高い賃金の仕事に従事していなくてはならないため、どんなにストレスを感じる仕事であってもなかなか転職に踏み切れません。

それに引き換え、モノが少ないなら、住居のスペースもその分狭くても問題ありません。

そのうえ賃貸であれば、家賃をその分抑えられますし、仮に失業したり給与がカットされたとしても、より安い家賃へと引っ越すことで、容易に問題が解決できます。

つまり、未来に対する不安が少ないのです。

不安がなく日々を過ごせるということはストレスもそれだけ少ないわけです。

物質的な贅沢な暮らしよりも、穏やかな心で毎日を過ごすこと贅沢、そんなライフスタイルを現代人は求め始めているのかもしれませんね。

まとめ

単純に戸建てよりもマンションが好きという人もけっこういるようですね。

生活環境に合わせて、引っ越しを繰り返す人、常に新しい部屋に住みたいから定期的に引っ越すという人もいるようです。

セキュリティの面ではマンションの方が総じて高いでしょうから、徐々に治安が悪化する日本において、そうした観点からマンションを選ぶ人たちも多いようです。

特に高齢になると、セキュリティと庭や家屋のメンテの面から、終の棲家はマンションで、それがままならなくなった時は老人ホームへ、という考えがだいぶ一般的になってきているようです。

確かに親子3世代が一つの家に住み、世代が変わりながらも代々1軒の家に住み続けるといったライフスタイルは失われつつあるように思います。

ゆったりと庭のある戸建てに住むというのも憧れるのですけどね。

いずれにせよ、リスク面も考慮しながら、自分たちにとっての理想的なライフスタイルをベースに選択することが何よりも大切かと思います。

もちろん戸建てだからダメ、なんていうことはありません。

他人がどうか、世の中の流れがどうかよりも、家族で話し合って自分たちの価値観のもとに決めるべきかと思います。

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