早期退職優遇制度で会社を辞めるメリットは?生活や失業保険や退職金に年金とか

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会社の福利厚生として早期退職優遇制度を導入していても、その後の生活や失業保険、退職金さらには年金への影響など、何かとわからない人は多いのではないでしょうか。

違う分野へ転職するにしても年齢が足かせにならないか、これまでのキャリアを活かせる仕事があるのか、とても不安になるのは当然です。

そこで今回は早期退職優遇制度のメリットなどについて、シェアしたいと思います。

早期退職優遇制度とは

組織の人員整理が主な狙いではありますが、従業員からすると、一定期間在籍した後に得られるFA制度とも言えます。

新しい分野や叶えたい夢に挑戦したいときに、早期退職優遇制度があればキャリアアップ
や人生の選択肢が増えるという面で、大変良い制度ではないでしょうか。

早期退職優遇制度では、退職金の割り増し、再就職先のあっせんやフォローなど、優遇措置が得られることもありますから、決断の後押しにもなります。

個人的には、早期退職優遇制度を導入していない会社に所属していたので、単なる自己都合退職として処理されただけでしたから、大きな差があります。

就活生においては、早期退職優遇制度の有無も見ておくと良いでしょう。

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早期退職優遇制度のメリット

独立開業など、これまでのキャリアを活かして自立したい場合は、割り増しの退職金を資金として充当できるメリットが得られます。

大きな資金を必要とする場合は、金融機関などの支援も必要でしょうが、割り増しの退職金の範囲で、新しいビジネスを展開する場合は、経済的リスクを抑えられます。

ちなみに退職金における割り増しについて、勤続20年以上かつ45歳以上の大卒者の場合では、

  • 自己都合退職:1,519万円
  • 早期優遇退職:2,326万円

と、約800万円もの差が出ています。

出典:平成30年就労条件総合調査 退職給付(一時金・年金)の支給実態|厚生労働省

独立開業ではなく、異業種への再就職に関しても、自分のタイミングで早期退職優遇制度の支援体制を使えること自体がメリットです。

自分で再就職先を探す活動の負担とは大きく異なります。

企業側とすれば早期退職優遇制度で人員の循環、組織活性化、人件費の抑制などが期待できます。

早期退職優遇制度と失業保険の関係性

早期退職優遇制度は、厳密に言うと2種類あり、

  • 希望退職制度(早期希望退職制度):会社都合
  • 選択定年制度:自己都合

と見なされ、いわゆる雇用保険における給付の条件、つまり給付までの待機期間や給付日数が異なるので、そこは注意すべきポイントです。

どちらかを選べるのであれば、会社都合と見なされる希望退職制度(早期希望退職制度)を利用する方が、雇用保険においては有利となります。

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早期退職優遇制度と年金の関係性

早期退職のおいて、将来に受け取る年金が減る可能性は残っています。

あくまでも離職期間が長引いたり、再就職先で収入が減少した場合に限った話ですが、退職金の割り増しだけを見てしまうと、年金に考えが及ばないことがありますので、注意する必要があります。

再就職して年収が下がると年金受取額も下がる理由は、老齢厚生年金が報酬比例だからです。

つまり、元の会社員時代の報酬ベースで計算された年金受取額が継続するわけではなく、再就職先での報酬を基に再計算されるので、再就職先での年収が年金に大きく影響します。

まとめ

早期退職優遇制度で会社を辞めるメリットや、失業保険、退職金、年金への影響が少しでも参考になれば幸いです。

早期退職優遇制度では、良いところばかり目に入ります。

メリットは目に見えることがありますが、デメリットは誰も教えてはくれません。

何のために早期退職優遇制度を利用するのか明確にして、改めて決断するようにしましょう。

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