東北地方の納豆に砂糖を入れて食べる文化 どんな効果があるの?健康的?美味しくなる?
北海道や東北、新潟といった寒い地域では、納豆に砂糖を入れて食べるという文化が定番となっているエリアがあるそうです。なぜゆえに納豆に砂糖を入れて食べるのか。そうすることで、どんな効果が得られるのでしょう。納豆に砂糖を入れて食べることで美味しくなったり、健康的な効果が得られたりするの?
もくじ
納豆のネバネバが増える
納豆に砂糖を入れて混ぜると、なんと納豆のネバネバが増えるそうです。
これは、砂糖の持つ保水力が納豆に作用することで、粘り気が強くなるからのようですね。
主に北海道や東北地方などの寒い地域で、この納豆に砂糖を入れて食べる方法が広まっているようですが、これは温度が低いと納豆菌の発酵が進みづらいため、粘りの少ない納豆しか作れなかった事が理由にあるようです。
納豆に砂糖を加えるとしっかりとした粘りが出るので、寒い地域ではこの食べ方が広まったのだと考えられています。
納豆のにおいが抑えられる
納豆が苦手!という人は、あの独特な匂いが苦手という人も少なくないでしょう。
ところが納豆に砂糖を加えることで、納豆特有のにおいが抑えられるのだそうです。そうなれば、納豆のにおいが苦手な人でも少しは食べやすくなるかもしれませんね。
納豆は健康に良いとされる食品の代表選手。納豆が苦手な人は砂糖入り納豆で、ぜひともリベンジを!
ナットウキナーゼが増える
納豆が体に良いと言われる主な理由に、ナットウキナーゼの存在があります。
ナットウキナーゼには血液がサラサラになる作用や、免疫力を高める効果などがあると言われています。
そんなナットウキナーゼを、砂糖を加えることで増やせるのだそうです。
その理由は、砂糖が納豆菌のエサとなることで納豆菌の活動が活発になるから。すると、発酵する過程でさらにナットウキナーゼが生成されるのだとか。
納豆に入れる砂糖の量
納豆に砂糖を入れて食べることのメリットがこんなにあるんだと知ったら、ぜひとも砂糖を入れて食べてみたくなりますよね。
では、納豆に砂糖を加える場合、どれくらいの量を入れると良いのでしょうか。
納豆に入れる砂糖の量は、ひとつまみ(小さじ1/5程度)で十分のようです。これだけでもう、ネバネバも増すそうです。
寒い地域では小さじ2~3杯入れる人もいるようですが、砂糖小さじ1杯(3g)のカロリーが12Kcal、糖質3,1gであることを考えると、これだとちょっと健康的観点から言うと入れ過ぎな気がします。
砂糖は調味料の中ではカロリーも糖質もとても高いものです。あまり摂り過ぎないように注意しつつ、お好みで入れてみてください。
砂糖を入れた納豆の効果的な食べ方
砂糖を入れた納豆の効果的な食べ方や注意点について調べてみました。
参考にしてみてください。
納豆は常温に戻してから食べる
納豆は常温に戻してから食べることで、納豆に含まれている納豆菌が活発に動くようになります。
豊富に含まれているビタミンKも、常温で食べることで多く摂取することができます。
混ぜる回数が多いほどいい
納豆は混ぜれば混ぜるほど、旨味成分が出てくるといわれています。
納豆に砂糖を入れたら、30回以上は混ぜてから食べるようにしましょう。
ちなみに、混ぜれば混ぜるほど味が良くなるわけではないようです。
納豆は熱に弱い
納豆に含まれるナットウキナーゼは熱に弱く、70℃以上で活性を失ってしまいます。
基本的に納豆はご飯にかけて食べると思いますが、炊きたてのご飯は85℃前後あるので、ご飯と混ぜて食べるとナットウキナーゼの効果が失われてしまいます。
ナットウキナーゼの効果を得たい場合は、茶碗に盛ってから少し時間をおいて食べるか、別々に食べるほうが良さそうです。
納豆と卵は相性が悪い
衝撃的な事実ですが、実は納豆と卵とは相性が悪いのだそうです。こと美容面においてですが。
納豆に含まれるピオチンという成分には、タンパク質を合成する効果がありますが、卵に含まれるアビジンという成分には、ピオチンを吸収する特性があります。
そのため、納豆に美容効果を期待するのであれば、納豆と卵の組み合わせは避けたほうが良いということになります。
まとめ
納豆に砂糖を入れて食べるなんて、ちょっと想像したことがありませんでした。どちらかというと、しょっぱい系のおかずというイメージだったので。
それと、納豆が熱に弱いというのもちょっとショック。というのも、我が家では納豆を具にした味噌汁(通称、納豆汁)をよく作るからです。
まぁ、健康効果ばかりを求めて納豆を食べるわけでもないので、好きなように食べれば良いんですけどね。