高齢者免許返納することのメリットとデメリットについて 返納した際のデメリットを減らすには?

高齢者の運転による交通事故が社会問題化しています。免許を自主返納する高齢者も年々増加していますが、車を生活の足として利用している場合、なかなか手放せないという現実もあることでしょう。高齢者が免許返納した場合のメリット・デメリット、返納の手続きと注意点などについてお伝えします。

高齢者免許返納のデメリット

高齢者が免許返納するデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 車がないと生活が不便になる
  • 運転ができなくなる
  • 身分証がなくなる

車を運転する高齢者のほとんどにとって、車が必要不可欠なのは、おそらく交通手段を失ってしまうことでしょう。買い物や通院、送迎、仕事など、生活を続ける上でどうしても車を必要とする場合は、返納は大きなデメリットとなります。

車に乗ることが生きがいであるという人も、車に乗る趣味を奪われてしまうのは、人生の生きがいを失くすのと一緒なので、とてもつらいことです。

更に、運転免許証は写真付きの身分証明書となるので、返納してしまうと、便利な身分証明書を失うことにもなります。

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免許返納のデメリットを抑えるには

高齢者が免許返納した場合のデメリットを、工夫によって抑えることはできないでしょうか。

65歳以上の方が免許を自主返納すると、各自治体や県によるさまざまなサービスを受けられます。

内容は自治体等により異なりますが、タクシーやバスなどが割引料金で利用できたりします。これらを利用することで、自ら車を運転せずとも日常の足を確保することは、多少可能となります。

買い物に関しては、

  • 店舗で買い物した商品を配送してくれるサービスを活用する
  • 通販を上手に利用する

といった方法で、自ら買い物へ行き大量の荷物を運ぶこと代わりとすることができます。

身分証明書に関しては、免許返納から5年以内であれば、「運転経歴証明書」を発行することができます。運転経歴証明書は、運転免許証に代わる身分証明書として利用することができます。有効期限も更新の必要もありませんので、これは活用すべきでしょう。

ただ、車を運転する喜びの代わりとなるものはありませんし、自由度の面でも代替できるものはあまり見つかりません。

高齢者免許返納のメリット

高齢者が免許返納をすることによるメリットについても見てみましょう。それには、次のような点が挙げられます。

  • 車の運転による事故がなくなる
  • 車の維持費がかからない
  • 各種特典・割引が受けられる

高齢者が免許返納をする最も大きなメリットは、事故を起こす危険がなくなることです。

車は便利な半面、事故を起こしてしまうというリスクもついて回ります。

加齢により注意力や判断力が低下すると、事故のリスクも高まります。運転しないことにより、悲劇的な自動車事故をお押さずに済むというのは、ひとつのメリットです。

また、ガソリン代や自動車税、メンテナンス費用、車検代、駐車場代など、車には様々な維持費が掛かります。免許を返納し、車を手放すことにより、相当な節約ができるということは、老後の年金ぐらしの場合に大きなメリットとなるでしょう。

国や自治体、民間を問わず、様々な自主返納特典も用意されています。

バスや電車の割引・優待、タクシーの割引券など、免許を返納しても生活の足に困らないよう、免許返納者には公共交通機関の割引などが用意されているケースも多く、デパートやスーパーなどで買い物をした際の、配送料金割引・無料で利用できる特典もあるようです。

免許返納による特典については、各都道府県警や都道府県のWebサイトで紹介されていますので、確認してみてください。

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高齢者免許返納の手続き

免許の自主返納申請は、警察署または運転免許センターで受け付けています。

返納に必要なものは、運転免許証と印鑑のみです。もちろん、お金はかかりません。

「運転免許取り消し申請書」に記入・押印し、免許証とともに提出するだけで手続きは完了です。

ただし、「運転経歴証明書」の交付申請を同時に行う場合は、手数料1100円と縦3cm×横2.4cmの顔写真1枚が必要となります。

運転経歴証明書の交付には、運転免許試験場の場合は即日、運転免許更新センター・警察署の場合は、2週間程度の時間を受け取りまでに要します。

運転経歴証明書は、身分証明書として免許証と同じように使えるだけでなく、各自治体の特典を受けるための証明の役割もしますので、取得しておくことをおすすめします。

免許を返納するときの注意点

免許を返納する際の注意点には、以下の通りです。

  • 特典がもらえるのは65歳から
  • 車の名義変更をしておく
  • 自動車保険の名義変更をしておく

免許の自主返納や運転経歴証明書の交付に年齢に制限はありません。ただし、自主返納特典を受けるには、65歳以上であるという条件が一般的には多いようです。

対象が70歳以上などの場合もあります。特典を受けたい場合は、自治体等の情報をよくチェックしましょう。

車を子どもや知人などに譲る場合は、車の名義変更を返納前にしておいたほうが良いでしょう。

免許返納後に名義変更をすることは可能ですが、免許を返納した時点で車の運転ができなくなるため、自動車の受け渡しなどでクルマに乗ることができなくなり、思いがけず不便を感じることがあります。

また、免許を返納したら自動車保険も不要になります。条件等を満たせば、自動車保険の等級は、同居する家族に引き継ぐことも可能です。

等級が高いほど保険料の割引率は高くなるので、上手に活用してください。詳しくは、加入している保険会社へご確認ください。

まとめ

高齢者が免許返納をする場合の最大のデメリットは、買い物や通院などの交通の便が悪くなる点でしょうね。

特に地方で暮らす場合は、公共の交通機関が都市部と異なりそれほど発達していません。場合によっては住む場所を変えるなどということも考える必要が出てきそうです。

とは言え、自動車事故を起こす心配を考えると、ある程度の年齢以上を超えたら、返納は考えたほうが良いでしょう。

アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故など、ニュースでも頻繁に耳にします。

自分だけは大丈夫と、過信しないようにしてください。

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