環境依存文字とは何なの?加えて機種依存文字というのもあるけど一緒なの?違うの?
漢字変換すると稀に「機種依存」「環境依存」などという補足が付いてたりします。
これまで完全にスルーしてきたのですが、やはり気になるわけです。
環境=パソコン環境=機種と解釈すると、パソコンのOSや搭載されている漢字変換辞書、あるいはフォントなとが関わっているのかなと推測しています。
しかし推測だけでは勉強になりませんので、今回の環境依存文字または機種依存文字についてナゾを明らかにしたいと思います。
環境依存文字とは
困ったときのウィキペディアということで、まずは引用です。
機種依存文字(きしゅいぞんもじ)または環境依存文字(かんきょういぞんもじ)とは、電子的に扱う文字データのうち、処理系(ソフトウェアおよびハードウェア)によって違う文字に表示されたり、全く表示印刷できなかったりするものの慣用的な総称である。
ほうほう、わかるようなわからないような・・・。
要するに画面上は表示されていても印刷したりするとホゲホゲな文字に変身してしまっている文字群を差すと考えると合点がいきます。
文字コードの違いによる文字化けも含まれるかもしれませんね。
携帯メールで機種によっては絵文字が反映されなかったりしますが、きっとアレがそうなのだと思います。
ちなみに環境依存文字と機種依存文字は同じ意味と捉えます。
代表的な機種依存文字
農林水産省では、
機種依存文字とは、電子的に扱う文字データのうち、利用するパソコンやスマートフォン等の環境によって文字化けや全く表示できなくなるものをいいます。
代表的な例としては、丸囲みの数字やローマ数字、センチメートルやキログラムなどの単位や特殊な記号などがあります。
と書かれています。
- 丸囲み数字:①②③
- ローマ数字:ⅠⅡⅢ
- センチメートル:㎝
- キログラム:㎏
変換候補のリストでは[環境依存]と補足が付きます。
例の文字はオーソドックスなので、ある程度は機種が違っても互換性があるかもしれません。
しかし半角カタカナとか、旧字だと印刷する化けたりする可能性があるわけです。
拡張文字もある
調べている途中にひょっこり出てきたのが拡張文字(IBM拡張文字)というやつです。
具体例としては、元SMAPの草なぎ剛さんの「なぎ」にあたる漢字が拡張文字に相当します。
Microsoft IMEでは出てきません(汗)
つまりどこからかコピペをしなければ画面上では表記できない文字です。
草彅剛
これはウィキペディアからコピペした文字のため、きっちりと表示されていますが、デバイスによっては文字が化けている可能性があります。
機種依存文字をチェックする
機種依存文字をチェックするツールがインターネット上で公開されています。
たぶん、WEBコンテンツの作成において互換性のない文字の排除やチェック、メール配信用のテキストのチェックなどを目的として使用されることが想定されます。
さらには最近、
- 取扱説明書
- 約款
- ホワイトペーパー
などがPDFファイルでの閲覧を可能にしている状況が増えています。
そのような時にも、単位などを表すには機種依存文字では視認性が落ちたりするケースもあるので、校正の目的でチェックすることが考えられます。
ともかく文字って、いろいろと複雑・・・。
まとめ
「環境依存文字とは何なの?加えて機種依存文字というのもあるけど一緒なの?違うの?」というテーマで、デジタルな媒体で表示される文字について書きました。
結論から言えば、環境依存文字と機種依存文字は同じ意味で、拡張文字はまだ少し違った文字という感覚で良いのではないかと・・・。
これ以上、深く入り込んでしまうと沼にハマりそうです。
参照
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