FIREという生き方 投資額はいくら必要? おすすめ本紹介
最近FIREという生き方が注目され初めています。ここ日本でもちょくちょくFIREした人たちが話題に上るようになってきました。FIREするためにはどのくらいの投資額が必要なのでしょう。必要な投資額の具体例やおすすめのFIRE本などについてご紹介します。
もくじ
FIREとは?
FIREという言葉を聞いたことがありますか?
「FIREして自由になる!」なんて使われ方をしています。
この場合のFIREは炎のことではなく、Financial Independence,Retire Earlyの略です。
Financial Independence,Retire Early、すなわち「経済的に独立して、早期にリタイアする」というものを意味します。
投資などで経済的自由を得て、労働収入に依存せずに生きていける状態になろうというものですね。
いま世界中で、こんな考えを目標に動いている人が増えているのです。
FIREするための投資額はいくら必要か
では、FIREするためには、いったいどれくらいの投資額が必要になるのでしょうか。
これは人によって、また投資するもののリターンにもより異なります。
また投資のリターンは、FXのデイトレみたいに常にトレードをして稼ぐというものとは異なり、安定的ないわば配当や家賃のようなものを得る投資法でFIRE状態を形成する必要があります。
チャートの前に張り付いて毎日トレードをしていたのでは、労働収入と変わりませんからね。
FIREするためには、まず自分がどれくらいの生活費があればやっていけるのかを知る必要があります。
月に20万あればOKという人と、月に40万必要という人では、必要とする投資資産も変わってきます。
月に必要なお金が多ければ多いほど、FIREまでの道のりが長くなるのは当然です。
そういう意味では、一般的にみて、独身者の方が既婚の子持ち家庭よりはハードルが低いといえます。
もう少しわかりやすく説明してみましょう。
たとえば月に30万円必要とすると、年間360万円必要となります。
これを高配当株で運用して年利5%の利益が得られるようにするとします。
でも、配当利益には約20%の税金がかかるので、5%の配当の80%、つまり株式資産の4%が360万となるような資産を持てばFIREできることになります。
360万÷0.04=9000万
9000万分の株を持ち、それらが毎年5%以上の配当を産めば、税引き後でも年に360万以上が手元に残りFIRE状態となります。
FIRE達成が有利な人とは
ここまで読んだ方の中には、その9000万を作るのが難しいんじゃないか!と思われたと思います。
確かにそうなんです。なので、短期間でFIREするのはかなり難しいのです。
資金の乏しい状態で短期間でFIREしようとすると、一課ばくちのギャンブルをしなくなるので、とってもリスキーです。
ヘタするとFIREどころか、自分が燃え尽きます(笑)。
なので、FIREするための資金は少し時間をかけながらも、着実に貯めていく必要があります。
なのでFIREは残りの人生の長い若い人の方が有利だったりします。
また、自分が満足する月の生活費が低い人ほど、早く達成できます。
無駄な固定費を減らす
では、FIREするための資金作りについて考えていきましょう。
まずは、固定費の見直しから始めましょう。
これは「自分が満足する月の生活費が低い人」にもつながる重要な部分です。
物欲が多くお金を使うのが大好きな人は、FIREは難しいです。
固定費は大きいものから見直す方が、大きな効果がのぞめます。
見直すべき固定費のリストを上げておきます。
- 住居費:賃貸ならもっと安い部屋へ引っ越す
- 車両費:思い切って手放す
- 保険代:本当に必要か見直す。無駄な特約は外す
- 通信費:格安SIMへ
- 光熱費:もっと安い電力会社へ
- 教育費:無駄な習い事をやめる
- その他の経費:新聞をやめる、外食を減らす、洋服の購入を控える、ブランド物は買わない
断捨離とまではいかなくとも、シンプルライフに切り替えることは必要でしょう。
これを機会に、ぜひ今の生活を見直してみてください。
更に稼ぐ
会社員の方は更に給料がアップするように頑張るというのも一つの手ですが、なかなか給料アップは難しい世の中です。
専業主婦の方ならパートに出て、その分を投資の資金にするといいでしょう。
あとおすすめなのは副業を始めることです。
事業として副業を始めれば、経費が使えるようになります。
上手くやれば無駄な税金を減らすこともできますし、サラリーマンだとあまり関心を持つことのない税務に強くなれます。
税金の知識を持っているのとないのとでは、生涯において大きな差が生まれます。
おすすめのFIRE本の紹介
FIREに興味がわいてきた方に、お勧めのFIRE本をご紹介します。
- 『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』クリスティー・シェン&ブライス・リャン
- 『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』グラント・サバティエ
まずはこの2冊を読んで、FIREの概要をよく理解してください。
FIREしたあとはどうする?
FIREつまり、Financial Independence,Retire Earlyしたあと、どう生きるか。
- そんなに早くリタイアして、働かないような生き方していたら、ろくな人間にならないよ
- することなくて、なんだかボケそう
なんて、余計な心配をする人もいるようですが、FIRE下から働いちゃダメっていうわけではなく、別に働いたっていいわけです。
というか、FIRE達成者の多くは、FIRE後も働いている人が多いです。
その代わり、お金のために働くのではなく、自分の好きな仕事をするというスタンスで働いています。
本当はこんな仕事がしたいけど、それでは給料が安くて食べていけないから仕方なく今の仕事をしている。
こういう状態から抜け出せるというわけですね。
これって相当ストレスがない状態ですよね。首を恐れることもないので、いやな上司のいうことを無理に聞く必要もありませんし。
また、仕事を仮にやめても、生きていくためのお金はずっと入り続けるわけですから、将来に対する不安もなくなります。
退職金が減るかも、年金が減るかもといったニュースにおびえる必要もありません。
年金なんてなくてなくても、生きていけるわけですから。
日本に住み続ける必要もありませんね。もっと物価の安い国に移住してしまえば、FIRE度がさらにアップします。
というわけで、余計な心配はせずに、FIREを目指したい人は、さっさとFIREしちゃった方がいいのです。
さて、あなたはどうしますか?いっちょFIRE目指しますか!