固定費の見直し方 項目確認し効果的に家計から削減できるものは?
固定費の見直し方について。効果的に固定費を削減できるものには何があるのでしょう。家計から削減しやすいものについて、ひとつずつ見ていきたいと思います。
もくじ
見直すべき固定費について
固定費を見直して、毎月消費する家計を少しでも減らし、将来のために貯蓄をしたい。
そう思うのはどの家庭も同じかと思います。もちろん我が家もそう思っています。
では、どのような固定費を見直すと良いのでしょうか。
見直すことで削減しやすい固定費には、どんなものがあるでしょうか。
それは、次のような固定費かと思われます。
- 通信費
- 光熱費
- 保険
- 教育費
では、ひとつずつ見ていきましょう。
通信費を減らす
始めに通信費ですが、主にスマホなどのモバイルについてです。
最近、大手キャリアも格安プランを開始し始めました。
しかし、それでも格安SIMに比べるとまだ高いです。
大手キャリアと格安SIMの違いは、キャリアメールが使えるかどうか程度。
今やGmailがありますし、LINEなどの連絡手段が無料で使用できます。
お住いの電波状況を確認し、格安SIMに乗り換えることで通信費を抑えましょう。
家族で大手キャリアを利用している場合は、全員が格安SIMにすることで、かなりの固定費が抑えられるはずです。
光熱費を減らす
続いては、光熱費です。
これは主に電気についてです。
最近では電力自由化に伴い、様々な会社が電力会社に参入してきました。
これまではほぼ選択の余地がありませんでしたが、電力会社間で価格競争が起きていますので、利用者としては固定費を下げるチャンスです。
電気の使い方は家庭により違います。あまり電気を使わないという家庭なら、固定費ゼロのプランを持つ電力会社を選ぶなどすれば、だいぶ固定費は抑えられるかと思います。
まずは、毎月どれくらいの電気量を平均して使用しているか、チェックしてみてください。
そのうえで、自分に合ったプランを持つ電力会社に切り替えるといいでしょう。
保険を減らす
意外と月の固定費の割合を占めているのが保険です。
保険はある意味、将来の不安をあおり、そこに付け込んだ商品です。
つまり、今すぐ必要なものではありません。
あくまでも、起こるかもしれない「万が一」に対して、準備しておくものです。
考えれば考えるほど不安になるのが人間です。
しかし、医療に関しては健康保険に加入しているでしょうから、高額な医療費を支払ったときは高額療養費で払い戻しが受けられます。
つまり、自己負担にはある程度の限度があるのです。
なので、あまりにも高額な医療保険に加入する必要はありません。
また、生命保険に関しても、まず自分が独身で、誰も扶養していないのであれば、当たり前ですが生命保険を掛ける必要はありません。
進められるがままに加入している人がたまにいるようですが、よく考えてみてください。
また、住宅を購入した場合は、団体信用生命保険(三大疾病などの特約付きがおすすめ)に加入すると思います。なので、仮にローンを組んだ人が死亡した場合、住宅ローンの支払いは免除となるので、ここでも自分の方で加入する生命保険は必要ないですよね。
また、子供が成長するにあたり自立してきますので、そうなると扶養家族も減ってきます。
そういった状況に合わせ生命保険の掛け金を見直すことで固定費を削減できるでしょう。
そもそも、貯金がたくさんある人にとって、保険は必要ないものです。
生命保険も貯蓄額(金融資産を含む)と照らし合わせて、掛け金を見直してみましょう。
教育費を減らす
最近の家庭では、子供にかける教育費が家計に対して高い割合にある傾向があるそうです。
特に都市部に住む過程において、その傾向が強く見られるようです。
周りの子供が塾に通っていると、うちの子も通わせた方がいいのではないかという、親の安心感により通わせている家も多いはずです。
塾に通えば勉強ができるようになるわけではありません。
中学受験をするのでないのなら、小学生は家庭学習教材や親のフォローで十分でしょう。
子供の頃から教育費にたくさん使い、大学の学費を奨学金で子供に負担させるというのは、本末転倒のような気もします。
高校受験、大学受験の学年は塾に通う必要もあるかもしれませんが、それ以外は子供と話し合って、自分で勉強する力を身に着けたり、長期休暇の講習などを上手に活用するなどして、教育費を見直してみてください。
終身雇用も崩壊し、学歴社会も崩れつつあります。
今後もっと世の中のルールは変わっていくでしょうから、勉強だけできればいいというものでもなくなってきます。
もちろん、勉強はできないよりできるに越したことはありませんが、あまりに勉強に加担しすぎて家計がひっ迫するのでは意味がないと思います。
家という固定費
人生で最もお金のかかることに、次の3つがあげられます。
- 住宅費
- 教育費
- 保険
家庭を築き、子供を育てるということは、これら3つ全ての経費が上がるということです。
逆にいうと、単身者はこれら人生でかかる費用がほとんど掛からないということですね。
最近の人が結婚したがらない理由も、分かる気もします(笑)。
しかし、家庭を持ってしまったなら、そうもい言っていられません。ここは覚悟を持って進めていきましょう。
保険と教育費については、前述した通りです。
残りの住宅費についてですが、まだ家を購入していない人、これから購入を考えている人は、今一度よく考えてください。
基本的に、家は購入した時が一番高く、売却するときは根が下がります。
新築であればあるほど、その差額が大きくなります。
また、キャッシュで買わないのなら、長年のローンや団体信用保険料などで、相当な額を払うことになります。
利息が安いからと関係ないです。総額いくら払うことになるのか、購入前にはよくよく考えてくださいね。
また、購入するのなら、絶対に離婚などしないことです。
以前は、家は購入派か賃貸派かでの論争がよくありました。
しかし、最近では経済の不安定化と日本の今後の経済発展についての不透明さからいって、賃貸派の方が有利のようです。
以前の「家庭を持ったらマイホームを持て」的な、マイホーム神話ももはや昭和の話。
収入の変化に機敏に対応できる賃貸の方が、家計が破綻するリスクを避けられるのは当然のこと。
変なプライドは捨て、もう一度購入前に冷静になりましょう。
また、現在、必要以上に高い家賃を払っている人も、もう少し安い家賃のところに移ることを考えてみるといいかもしれません。
子供が社会人になって独立して家を出たり、定年して会社通勤がなくなったりと、ライフステージの変化により、住まいの条件は変わってきます。
そういった点をも負う一度考えてみることで、より安い家賃の部屋へと移ることで固定費を抑えることができるかと思います。
車は必要か?
車もかなりの固定費がかかります。
本当に車って必要ですか?
地方に住んでいる人にとっては必需品かもしれませんが、都市部に住む人にとってはあまり必要ないかもしれません。
子供が小さいときには移動時に必要で、大きなワンボックスに乗っていたとしても、今はもっとコンパクトカーに乗り換えることで税金を抑えることができるかもしれません。
どれくらいの頻度で乗るのかを考えてみたら、場合によってはタクシー利用の方が、車を持つより安い場合も十分に考えられます。
車検代、税金、保険、駐車場代、ガソリン代、メンテナンスにかかる費用、ぶつけたときの修理代、事故を起こすリスク。
それらすべてを考え、車の所有をもう一度見直してみましょう。
自宅に駐車場があるなら、車を手放したあとに誰かに貸すことで、副収入も得られますので一石二鳥です。
物を減らす
車もそうですが、物を減らすことで、物が部屋の中を占める専有面積が減ります。
シンプルに暮らすと、今までよりも狭い部屋でも十分暮らしていけるわけです。
そうなると、もっと狭くて家賃の安い部屋に移ることで固定費が下げられます。
物をたくさん持つということは、何かと費用が掛かるものなのです。
新しいものを買う時に、本当に必要かを考えて買うようにしましょう。
また、しばらく使っていないものがあれば、処分したり人に譲るなどして、少しずつ物を減らしていきましょう。
物が減ると気分もすっきりします。掃除もしやすくなります。探し物も見つかりやすくなります。風水的にも気の流れが良くなり、運気もアップすることでしょう。
断捨離までいかなくとも、物を減らしシンプルに暮らすことは、結果的に固定費を抑えることができます。
また余計なことに時間を取られなくなるので、時間という資産が増えるので、幸せ度がアップしますよ。
まとめ
大きく固定費を減らせるであろうものについて見ていきました。
一度に全部は難しいと思いますので、一番効果的だったり、手を付けやすいところから始めてみてはいかがでしょうか。
また、家族で生活している場合は、一人が努力してもなかなか固定費削減にはつながりません。
家族で話し合って、節約できたお金で家族みんなが幸せになることに使うという、共通の認識をもって協力しあえるといいですね。