フラット35は4種類だけでも知っておこう!金利を下げて応援するスタンスの住宅ローン
フラット35と言えば住宅ローンの定番と言っても過言ではありません。
今の時点で主に4種類のサービスを前面的に展開しています。
- 【フラット35】S
- 【フラット35】リノベ
- 【フラット35】維持保全型
- 【フラット35】地域連携型
いろいろと特徴があるようなので、後学のためにまとめておきたいと思います。
家を買えるかどうか微妙なお年頃ですが、宝くじとか当たったら、ね、考えるでしょ(非現実的思考の典型)
もくじ
フラット35は全期間固定金利
フラット35の魅力は、全期間固定金利という点ではありますが、実はコレ、メリットでもありデメリットでもあるんです。
今は低金利時代ですから、仮に市中の金利が何かのはずみで急上昇したとしても、固定金利ですから明らかに有利ではあります。
では、さらに契約して返済中に市中金利が低下して、フラット35も見直しの気運が高まったとしたら、どうなるのか?
残念ながら契約時の金利が適用されるので、この場合は、ちょっとだけガッカリすることになります。
これが全期間固定金利の原則です。
金利の変動なんて誰にも見通しはできませんから、別の理由でフラット35を利用する人は多いことがわかりました。
フラット35のシェア
実質的なシェアは不明なのですが、住宅ローンには、全期間固定金利型のほかに、
- 変動金利型
- 固定金利期間選択型
があります。
住宅金融支援機構の住宅ローン利用者の実態調査(‘21.10)では、利用者の金利タイプの内訳として、
- 全期間固定金利型:10.9%
- 変動金利型:67.4%
- 固定金利期間選択型:21.7%
と意外にも1割程度なんです。
これには個人的にも予想外でした。
変動金利型が7割に迫るとは、何をもって変動型を選ぶのでしょうかねぇ?
金利の見通しでは「変わらない」が多い
同調査ではで利用者に対して、向こう1年の金利の見通しもチェックしているのですが、一番多い回答は「ほとんど変わらない(63.1%)」です。
なぜ、変わらないと見通しておきながら変動金利を選択しているのか?
これは単純に、フラット35よりも金利の低い変動金利型の住宅ローンが存在しているからです。
金利が変動しないと見通しているからこそ、金利が低い住宅ローン、それが変動型であったとしても契約してしまうということになります。
良いか悪いかは、誰にも判断できませんから、契約者が納得すれば良いわけです。
4種類のフラット35の特徴
あらためて、4種類のフラット35の特徴について書きます。
- 【フラット35】S
返済終了まで金利と返済額が確定するため、家計における返済の負担が見通せます。 - 【フラット35】リノベ
中古住宅購入、一定の要件を満たすリフォームの実行で、金利を一定期間下げます。 - 【フラット35】維持保全型
長期優良住宅、予備認定マンション、管理計画認定マンション、安心R住宅、インスペクション実施住宅、既存住宅売買瑕疵保険付保住宅が対象で、当初5年間の金利が引き下がります。 - 【フラット35】地域連携型
子育て支援や地域活性化に積極的な地方公共団体による財政的支援とあわせて、借入金利を一定期間引き下げます。
まとめ
「フラット35は4種類あることを知っておこう!金利を下げて応援するスタンスの住宅ローン」ということで、全期間固定金利型の住宅ローンについて、おさらいしました。
一番人気かと思いきや、違う結果になっていることに、勉強不足を感じましたね。
フラット35をどの金融機関も推してますから目立ってはいますが、ひょっとして内部事情でもあるのかな?
例えば、金融機関に入る手数料などの条件が良いとかね。