赤血球を減らす食べ物 ドロドロになった血液をサラサラにする食べ物の紹介 お魚好きやねん?
水分不足などによって赤血球の割合が増えると、「ドロドロの血液」になり血液が流れにくくなるといわれています。血液がドロドロだと血管に負担がかかり、心疾患や脳血管疾患などのリスクを高める恐れも。血管の健康を保ち、生命を守るためには、血液をサラサラに保つことが重要です。ここでは、増えてしまった赤血球を改善し、ドロドロ血をサラサラにする食べ物をご紹介します。
ドロドロな血液とは?
血液は、約60%の液体成分である血しょうと、約40%の赤血球・白血球・血小板などの固形成分からできています。
ドロドロな血液とは、赤血球・白血球・血小板の量や質に異常が起こり、血液が流れにくくなっている状態のことです。
水分不足などにより体が脱水状態になると、血液中の水分も減少するので、液体成分が減り赤血球の割合が増え、血液が流れにくくなります。
他にも、食べすぎや飲みすぎによって、血液中の脂質や糖質が増えてしまと、ドロドロな血液になる原因となります。
血液がドロドロの状態を改善せずにいると、さまざまな病気を引き起こします。脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが高まるので注意が必要です。
血液をサラサラにする食べ物
血液をサラサラにするためには、食生活が最も重要なカギを握っています。
血液をサラサラにするために役立つ食品の頭文字をとった「オ・サ・カ・ナ・ス・キ・ヤ・ネ(お魚好きやね)」を覚えておきましょう。
オ:お茶
サ:魚
カ:海藻
ナ:納豆
ス:酢
キ:きのこ
ヤ:野菜
ネ:ねぎ
献立を考えるときは、これらの8品目を中心にしたバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
オ:お茶(カテキン)
日本茶・ウーロン茶・麦茶などに含まれる、渋み成分のカテキンには強い抗酸化作があり、活性酸素の発生を抑え、白血球の流れを良くします。
また、コレステロール値・中性脂肪・血糖値を下げる効果もあります。
特に緑茶にはカテキンが含まれていますが、80度以上のお湯を使用してお茶を淹れると、カテキンが溶けだしやすくなります。
カテキンの吸収率は温かい方が高くなるので、できるだけ温かいお茶を飲むのがおすすめです。
サ:魚(DHA・EPA)
背の青い魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。
DHAには血管の弾力性を高めたり、血液が毛細血管を通りやすくする効果があり、EPAには血栓をつくりにくくして血流を改善する効果があります。
DHA・EPAは特にイワシ・サバ・サンマなどに多く含まれていますが、熱に弱いのでなるべく火を通さずにお刺身などで食べるのがおすすめです
また、DHA・EPAは酸化しやすいので、新鮮なうちに加工された缶詰などを利用するのもおすすめです。
カ:海藻(水溶性食物繊維)
コンブやワカメなどのぬめりの正体であるアルギン酸などの水溶性食物繊維は、コレステロールの吸収を妨げ、体外へ排出する働きがあります。
また、ヨードには新陳代謝を活発にして血流を促す働きがあり、代謝を促進するミネラルも豊富に含んでいるので、海藻類は積極的に食べたい食品です。
ただし、食物繊維は摂りすぎると胃腸への負担が大きくなるので、一度にたくさん摂らないようにしましょう。
ナ:納豆(ナットウキナーゼ)
納豆のネバネバの正体であるナットウキナーゼという納豆特有の酵素は、血栓を溶かし、血液が固まりやすくなるのを防ぐ効果があります。
また、大豆に含まれるイソフラボンや、大豆サポニンには血液中の余分なコレステロールを減らす効果もあります。
ナットウキナーゼは熱に弱いといわれているため、加熱せずにそのまま食べるのがおすすめです。
ス:酢(クエン酸)
お酢に含まれる酢酸は、体内でクエン酸に変化します。クエン酸は酸味の成分で、血流を良くする効果が期待できます。
お酢・梅干し・レモンなどにクエン酸が多く含まれていますが、酸味が苦手な方はもろみ酢などが比較的飲みやすいのでおすすめです。
また、黒酢に含まれるアミノ酸にも、脂肪をたまりにくくする働きがあります。
キ:きのこ(β‐グルカン・食物繊維)
きのこ特有の成分β-グルカンには、コレステロール値や血糖値を下げ、白血球などを活性化して血液の流れを促す働きがあります。
また、コレステロールや血糖の値を下げる食物繊維も豊富に含まれています。
ヤ:野菜(ビタミンC・ビタミンE)
ビタミンCやビタミンEには強い抗酸化作用を持ち、動脈硬化予防にも効果的とされています。
ビタミンCを多く含む野菜は、ピーマン・さつまいも・小松菜などがあり、ビタミンCは水溶性なので、スープなどの汁物がおすすめです。
ビタミンEを多く含む野菜は、かぼちゃ・アスパラガス・春菊・ニラなどがあり、ビタミンEは脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率があがります。
ネ:ねぎ(アリシン)
長ねぎ、玉ねぎ、にんにくなどに含まれる匂い成分のアリシンは、血小板凝集抑制・血栓予防・活性酸素抑制などの作用があり、血糖値とコレステロールを低下させる働きがあります。
アリシンは、すりおろしたり刻んだりすることで発生しますが、熱に弱いので生で食べるのがベストです。
また、水につけるとアリシンが溶け出してしまうので、水にさらす場合は3分以内程度にしましょう。
まとめ
水分不足などで脱水状態になると、血液中の赤血球の割合が増えて、血液が流れにくくなってしまいます。1日あたり1.5リットルを目安に、常温の水をこまめに摂るようにしましょう。
また、血液中の脂質や糖質が増えることでも、ドロドロな血液になってしまいます。
サラサラな血液を作り出すためには、毎日の食生活はとても重要です。
今回紹介した食べ物を参考に、バランスの良い食事を心がけて、サラサラな血液を保つよう心がけてください。