40代の物忘れ対策 単なる物忘れか認知症の初期症状なのか?チェック する方法もご紹介

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物忘れは40歳を過ぎた頃から、徐々に起きやすくなると言われています。しかし、それはもしかしたら認知症の始まりかもしれません。ここでは物忘れが単なる加齢によるものなのか、それとも認知症の初期症状なのかのチェック方法や、対策・予防方法などについて解説していきます。

40代になると物忘れが増える理由

40代になると物忘れがひどくなる人が増えてくる年齢ですが、その理由には、更年期による問題と、若年性認知症の発生とが考えられます。

それぞれについて、見ていきましょう。

更年期障害

40代になると徐々に物忘れが増えることがありますが、その理由の多くが更年期によるものです。

更年期障害は女性特有と思われがちですが、男性にも起こるものです。女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの減少、男性の場合は男性ホルモンのテストステロンの減少によって発症します。

更年期障害によって色々な症状が出ますが、その中の症状のひとつに物忘れが挙げられます。

若年性認知症

そしてもう1つの物忘れが増える理由として、若年性認知症の初期症状の可能性もあります。

若年性認知症は、65歳未満で発症する認知症の総称のことです。患者数は全国で4万人弱ほどおり、平均発症年齢は51.3歳です。40代でも発症する可能性はあります。

若年性認知症は、発症してからの進行スピードが速いという特徴があります。そのため、早期発見、早期治療がとても重要になります。

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若年性認知症のチェック

もしもあなたが「最近、物忘れが激しくなったな」と感じたなら、加齢による単なる物忘れなのか、それとも認知症による物忘れなのか、以下のチェックリストで確認してみてください。

単なる物忘れ
・日常生活に支障が無い
・物忘れの自覚がある
・体験の一部を忘れる

認知症による物忘れ
・日常生活に支障がある
・物忘れの自覚が無い
・体験の全てを忘れる

いかがでしたか、どちらの方に該当項目が多かったでしょうか。

「朝食で何を食べたか思い出せない」といった程度のものは単なる物忘れです。それに対し、「食事をしたかどうかが思い出せない」というのが認知症による物忘れです。

もしも前者であれば、多かれ少なかれ誰もが多少なりともあるものなので、特別気に病む必要はありません。

しかし後者のようなことが頻繁に起こるようであれば、一度専門の医療機関に相談することをおすすめします。

物忘れの予防と対策

脳の老化のスピードには、人により違いがあります。

加齢による物忘れを加速させてしまう原因として、睡眠不足などの生活習慣が関係していることがわかっています。

また、認知症を予防するためにも、睡眠や運動、食生活などはとても重要で、これらと脳の活性化には大きな関係があります。

認知症になってしまうと、完治することはありません。

なので、加齢に負けず、認知機能の低下を予防するためにも、生活習慣の見直しはとても大切なことです。

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睡眠による対策

睡眠には、疲労回復など体調を整えるだけでなく、脳の活動にも重要な役割があります。

睡眠時間が1時間短くなるごとに脳の萎縮が進み、総合的な認知機能が低下していきます。

最適な睡眠時間は人によって異なりますが、認知機能の低下を予防するためには、「7時間程度の睡眠」が必要とされています。

また、睡眠の質が低い(熟睡度が低い)場合も、認知機能に影響を与えます。

睡眠の質に悩んでいる場合は、次のような工夫を行うなどして、眠りの質の改善を図りましょう。

  • 入浴は寝る1~2時間前にする
  • 眠気を感じてから寝床に就く
  • 寝る前にブルーライトを浴びないようにする
  • 休日でも起きる時刻を一定にする

運動による対策

運動をすると体全体の血流が良くなり、脳を巡る血液量が増えます。血流が増えると、脳に必要な酸素や栄養もしっかり届けられるようになります。

認知機能の改善や、認知症の低下を予防するためには、ウォーキングなどの有酸素運動は特におすすめです。

ウォーキングは多少汗ばむくらいの早歩きで行い、1回20分程度、週に3回以上続けるのが理想的です。

また、日光を浴びることも大事です。太陽の光を浴びると、ビタミンDが生成され、認知症発症を下げる効果や、うつ病リスクの軽減効果が期待できます。

つまり、朝に太陽の光を浴びながらウォーキングをすればベストです。通勤時に1駅前で降りて、会社まで20分歩く習慣をつけましょう!

食事による対策

脳を活性化するためには、先ずは「よく噛んで食べる」ことが大切です。

よく噛むと脳に良い刺激を与えます。また、よく噛んで食べることは、血糖値の上昇を抑えることにもつながるうえ、胃腸の負担も抑え、栄養の吸収率も上がります。

血糖値が高いと、認知機能が低下することも分かっています。物忘れを防止のためには、栄養バランスの良い食事を程々に摂取することが重要です。

記憶力や集中力を高めるためのに有効な食品もあります。以下の食品は効果的な食品なので、ぜひ取り入れるようにしてみてください。

青魚
青魚に含まれるEPA・DPA・DHAには、認知機能改善の効果が期待できます。

大豆・卵
大豆や卵黄に含まれているレシチンが減少すると、記憶力の低下や認知症の発生リスクが増えるといわれています。

緑黄色野菜
緑黄色野菜に含まれるビタミンCやビタミンEの強い抗酸化作用は、脳の働きに良いとされています。

まとめ

40代から増えてくる物忘れは、更年期障害による症状のひとつです。

加齢による脳の老化は避けることができませんが、睡眠や運動、食生活などの生活習慣によって、脳の老化対策や認知症予防は行なえます。

物忘れが気になりだしたら、まずは生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

それでも、物忘れがひどくなる、全く改善されないなど、生活に支障を来すようなら、一度専門の医療機関にて診察を受けることをおすすめします。

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