生きるのに疲れた?だったらドイツ人に倣って幸せ度アップ ドイツ式豊かでラクな生き方
このところ生きるのに疲れている日本人が多いような気がします。みんな疲れた顔をしていて、覇気が全く感じられません。最新の商品や高級品を手に入れてみても、どんなに美味しいものを食べても、なんだか今ひとつ心が晴れない…。これって?だったらドイツ人に倣ってみてはどうでしょう。日本と同様に文化レベルも高く経済的にも発展しているドイツですが、日本人とは全く異なる感覚で幸せに生きています。ということで、ドイツ式豊かでラクな生き方をご紹介します。
もくじ
生きることに疲れている日本人
日本で生活していると、日本の生活習慣や日本人の考え方こそが、当然で一般的なものと考えてしまいがちです。
ところが世界にはたくさんの国があり、当然その国によりルールも考え方も価値観も違います。
それなのに、特に日本でしか生活したことがない場合だと、なかなかこの当たり前の事実に気づくことができません。
日本は、世界の中でもかなり真面目で勤勉な国だと言われています。
これは一見良いことのようにも思えますが、別の視点から見ると、働きすぎていたり、過剰に頑張りすぎていたりということでもあり、それが鬱を引き起こしていたり、生きることに疲れてしまう原因を生み出しているとも言えるでしょう。
日本は他者との調和や同調を重んじる習性が強い国なので、どうしても人と違うことにをすることに抵抗や後ろめたさを感じてしまいがちです。
常に人と同じことをしていないと、自分は「人並み以下」と思われるかもしれないという恐怖心から、平均的な日本人像を追いかけ、時に自分のキャパシティを超えてまで頑張ってしまうのです。
生きるのに疲れたらドイツ人に倣え?
そんな日本人に対し、同じ先進国であるドイツの人たちは、だいぶ習性が異なるようです。
ドイツの人たちは一般的に、
- 質素な暮らしをしている
- 化粧をあまりしない
- 過剰に服装を気にしない
- 他人に期待ていしない
- 働きすぎない
- お金の掛からないレジャーが基本
- しっかり休暇を取る
- アウトドアやチープな旅行を好む
といった傾向が強いそうです。
日本人が高級ブランドや高価なものを所有することを好むのに対し、ドイツ人はいかに安く購入できたかに喜びを見出します。
日本人が他人から見た自分に対して過剰に意識するのに対し、ドイツ人は他人の目をあまり気にしません。
この「他者の目」を日本人は気にしすぎるがゆえに、服装やファッション、生活スタイルや生活レベルなど、「こうあるべき」という平均像のハードルを上げてしまっているように思います。
これが私たちをツラくさせている「元凶」と言えるのではないでしょうか。
このハードルを下げれば、もう少し人生はヌルゲーになり、みんながラクにハッピーに感じながら生きていけるような気がします。
ということで、もう少しドイツのユニークな習慣やドイツ人の習性についてご紹介します。
ドイツ人は年300万円の生活に十分満足している
なんとなく、ドイツ人は日本人と比べると、肩の力が抜けていて、お金をあまり使わない生活をしていることがわかったと思います。
そもそもドイツ人は年300万円もあれば、その暮らしで十分満足なのだそうです。
ドイツは労働法が日本とかなり異なります。
例えば1日の労働時間は原則8時間までとされており、残業をしても2時間までとなっています。
また残業をした場合は、その時間分だけ、別の日の労働時間を減らす必要があります。つまり、残業時間で稼ぐというシステムが原則的にないのです。
なので必然的に、過労死もありませんし、仕事以外の余暇の時間を十分持てるので、鬱になる人もほとんどいません。
これはお店などのサービス業なども例外ではありません。面白いのがドイツには「閉店法」というのがあり、日曜・祝日は一部のサービス業を除きお店を開けてはならないのです。
平日も営業時間は夜8時までとされているので、24時間営業のコンビニやファミレスもありません。
このことから、日本人と違いドイツ人は、休みの日に買い物や食事に出かけてお金を使う、といったレジャー習慣がないのです。
ではドイツ人は休みの日に何をして過ごすかというと、家で家族や友人とのんびりと過ごしたり、自然のある場所へ出かけるようです。
こうした国の法律ひとつで、その国の人の行動にこれほどまでに大きな違いを生んでいる点が、とても面白いと思います。
ちなみに、ドイツは人口8000万人しかいないにも関わらず、日本に次ぐ世界第4位の経済大国です。そして1時間あたりの労働生産性は日本人の1.5倍高いそうです。
短時間労働で余暇のあるドイツ人と、ダラダラと残業する日本人。
この点だけを比べても、人生の質の違いについて考えさせられます。
ドイツ人は仕事のオンとオフが明確
ドイツ人は仕事のオンとオフとが、日本人とは段違いにはっきりしています。
例えば、日曜や休日には、一切仕事をしません。有給消化も100%があたりまえ。
また、年に2週間程度の長期休暇もしっかり取り、その間は仕事に関する電話の取り次ぎはもちろん、仕事関係のメールチェックさえしないそうです。
休んでいるときは、頭の中から一切の仕事をシャットアウトできるがゆえに、オフを思いっきり楽しめ、リフレッシュできるというわけです。
これは国民全体がこの意識を持っているためにできることで、日本でこれをやると色々と言われそうな気がしますよね。
この差が日本人が長時間労働化してしまう原因と、休みの日まで仕事をしてしまう仕事至上主義の考えを生んでいるように思います。
この習慣こそが、日本人を疲弊させてしまう悪循環を生んでいる要因の1つと言えるでしょう。
まとめ
日本とドイツは共に文化レベルの高い経済大国ということで、世界の中ではかなり近い生活感覚があると思っていました。しかし、こんなにも違うのですね。
日本は便利さ故に忙しさが生じてしまっているきらいがあります。
そしてその忙しさから生まれるストレスを、消費するということで解消しようとしているのでしょう。
それが結局、お金の奴隷を生み出しているという悪循環…。
この悪循環を断つには、法律で労働時間に規制をかけることも、1つの方法としてありなのかもしれません。
そうすることで過剰サービスも制限され、他者に対する期待値も下がり、お金をかけない生活に楽しさを見いだせる、といった循環を生むようになるかもしれません。
まぁ、時間はかかるでしょうけれど。
でも今の日本(失われた30年など)を見ていると、ドイツ人的な価値観を日本人も見習ったほうが、断然幸せ度がアップするような気がします。なにより人間らしい生活のような気がしますから。
まずは物欲を減らす努力、そこから始めてみましょうか。