要約『自分を変える習慣力』三浦将 潜在意識の活用術、心の不安を取り除く、傾聴・承認の習慣
三浦将さんの『自分を変える習慣力』の要約です。良い習慣を身につけることで、能力は向上し人生全てを良い方へと導いてくれる。そんな習慣力を身につけるには、潜在意識の活用術がポイントになるそうです。心の不安を取り除き、仕事や勉強はもちろん、人生をより良く生きるための習慣力についてまとめました。
もくじ
潜在意識を味方につければ、習慣化は簡単
習慣は才能を超える
能力が伸びる、潜在意識の活用術
小さなアクションを起こし続けることが、やがて大きな変化につながります。
良い習慣を身につけると、能力まで向上します。そして、習慣化の段階と物事の習熟の段階はよく似ています。
- 無意識:知らない
- 意識:知っている⇒できる
- 無意識:やっている
違和感は新しいことに取り組んでいる証です。チャレンジの証であり、変化の前兆です。
違和感がなくなったなら、習慣化が進んでいる証拠。
不必要な習慣を断捨離せよ
不必要なものがなくなると、大事なものが入る余地が生まれます。
人間の日々の行動は、潜在意識に支配されています。習慣化とは、潜在意識の体質改善のことです。
潜在意識は、現状維持を続けるために働きます。なので、潜在意識の安全・安心欲求を満たしながら、習慣化を進めることが大切です。
まずは1つのことを習慣化させることに集中しましょう。
習慣化を進めるには、苦痛の感情を作らないよう、安心感を上手にコントロールするのがコツです。最初は成果を求めず、習慣の定着化に注力します。頑張りすぎない、無理しないことです。
習慣化の行動と快(喜び)の感情を結びつけると、続けやすくなります。ティッピングポイントを超えるまで続けられれば、習慣化の成果が上昇し始めます。
習慣は能力を超える
成功者の多くは、良い習慣を身に付けています。
小さな習慣の違いが、後に大きな差を生むことを知っています。
習慣化には、
- パフォーマンスを上げる
- コンディションを整える
- 能力を上げる
の3つの効果があります。
習慣化を進めるにあたり、自分にとっての本当の目的を確かめる必要があります。そうすることで、継続力が生まれます。
イメージはできるだけ具体的でクリアにし、毎日続けられることを目標にしましょう。
毎日できたかが明確に分かる目標にし、目標はポジティブな言葉で掲げます(否定語を使わない)。
行動しやす順番(パターン)を見つけることと、一緒に取り組むパートナーを見つけると、より続けやすくなります。
仕事・生活習慣の磨き方
脳の決定疲れを避けるために、意思決定の断捨離を図りましょう。
例えば、
- 着るものを決める
- 朝食メニューを決める
- メールチェックの時間を決める
など
重要な決定事項は、午前中の早い時間に行うことをおすすめします。
そして何より、自分の時間を最優先することです。そのために、自分とのアポイントを取ることを習慣にしましょう。
新しいことや難しいことにチャレンジしようとして快適領域を超えると、脳内のニューロンが新しく強い結合を作るため、頭が良くなります。普段やらないことにチャレンジしてみるといいでしょう。
料理には脳をレベルアップする効果がありますので、男性も料理の習慣を持ちましょう。料理をする人は、しない人よりも死亡率が断然低いそうです。
糖の過剰摂取は肥満の原因になるだけでなく、インスリン機能障害(糖尿病)を起こし、低血糖状態を引き起こいます。
低血糖状態になると、体がだるく、やる気や集中力が欠如し、思考の低下、感情のコントロールが難しくなります。
仕事や勉強の効率は悪くなるうえに、めまいなどの体調不良を引きを超すこともあるので、注意が必要です。特に白砂糖の摂取は極力控えましょう。
低血糖状態を避けるための習慣は、
- 昼ごはんは腹八分目に
- 目の前の食事を美味しさを感じながらゆっくり味わう
- 日常的に運動の習慣を持つ
有酸素運動の後には、
- 創造的な仕事
- 複雑な動きやバランス感覚を要する運動
をすると効果が高いそうです。
効果的なダイエット方法は、始めに無酸素運動(筋トレ)で基礎代謝をあげ、そのあとに有酸素運動で脂肪を燃焼するといった順番が大事です。
筋力をつけたいときは、筋トレ前にストレッチで筋肉を伸ばしすぎないことがポイントとなります。
効果的な運動ルーチンの例は、
5分:軽い準備運動
25分:筋トレ
5分:ストレッチ
20分:有酸素運動
5分:ストレッチ
睡眠に関する注意点として、
- 早起きの習慣は、「習慣化の王様」
- 二度寝はしない
- 一定の睡眠時間より、起きる時間を一定にする方が重要
- 日中に眠い時は15-20分の仮眠を(午後の仕事効率が60%アップ)。ただし横にならず、ソファーやリクライニングで対応
といった点を認識しておきましょう。
脳が処理する情報の8割は視覚情報なので、眠らなくとも目を閉じるだけでも脳を休ませる効果はあります。
姿勢は心の状態に大きな影響を及ぼします。
姿勢を伸ばし、自信に満ちた上向きのハイパワーポーズを取ることで、テストストロンを分泌させ(自信が湧いてくる)、物事を前向きに進めるために活用しましょう。
人生を根本から変えるコミュニケーションの習慣
傾聴の習慣は、コミュニケーションの習慣の中でも特に大事なものです。
傾聴のコツは、
- 相手が話しやすい雰囲気づくり
- 笑顔(安心感を与える)
- うなずき・あいづち
- 相手の言葉の繰り返し(共感)
- 相手の話に興味を持つ姿勢
- 相手の話を途中で遮らない
という点を意識して行います。
また、相手を承認する習慣も大切です。
相手を承認するには、
- 相手をしっかり観察
- メールはすぐに返信
- やっていることを止め、話を聴く姿勢を取る
といったことに注意します。
問題が起こった場合は、「なぜ?」と原因を追究するのではなく、「(この先)どうすれば?」に質問を変えると、犯人探しから解放され、全員が建設的な回答を見つけられるようになります。
お金による幸福感については、アメリカのとある調べによると、世帯年収900万以上から、お金と幸福度が比例しなくなるそうです。
なので、「より多くのお金を稼げば稼ぐほど、幸せになる」というわけではないことを、理解しておきましょう。
現代を生きる人の心に生じる「漫然とした不安」の正体
人間は元来、放っておくと、ことを良いように考えず、いらぬ心配をしがちな性質を備えています。
昔は生きるために常に体を働かしていなければならなかったのが、飽食の時代を迎え、皮肉にも豊か過ぎることが心の問題を誘発する一因となっています。
そして、頑張り屋さんほど自分のストレスに気づかず、心の内側にジワリとストレスを貯めこんでしまいがちです。
物事は起きていることは同じでも、認知の仕方次第でそれぞれの人に沸き出てくる感情は変わってきます。
自分の抱く気分や感情は、自分自身の捉え方が作り上げているのです。
潜在意識にある思い込み(信念や価値観)をどうコントロールするかが、心を安定させ日常のストレスを軽減させるための鍵となります。
物事に対し積極的な捉え方を持つ習慣を身につけましょう。
消極的な捉え方:自分だけにベクトルが向いている
積極的な考え方:自分を超えたものにもベクトルが向いている
自分を傍観する習慣を持つと、事実と思い込みを切り離すことが容易にでき、視野を広げることに役立ちます。
まとめ
日常の習慣を振り返ってみて、自分に足りないものがいくつもあることに気づかされました。
特に、自分の時間はとかく犠牲にしがちで、それ故に日常の満足度が減り、仕事に対するモチベーション低下につながるパターンは、私の中では見受けられることです。
その他、姿勢におけるテストステロントン関係の件は、目からうろこが落ちました。
この先も良い習慣を身につけることで能力を向上させ、仕事や勉強をはじめ、人生全体をもより良い方向へと導けるよう、習慣化を上手に活用していきたいと思います。
この内容に興味を持たれた方は、ぜひ。三浦将さんの『自分を変える習慣力』を読んでみることをおすすめします。