生きづらい世の中と感じている人はどれくらいいる?生きづらさはどうすれば解消できる?
今の時代、「生きづらい世の中だ」と感じている人が多いと聞きます。いったいどれくらいの人たちが、生きづらさを感じているのでしょうか。また、「生きづらさ」はどうすれば解消できるのでしょう?現代に巣食う心の闇について考えてみました。
もくじ
生きづらいと感じている人の割合
今の世の中が「生きづらい」、そう感じている人はどれくらいの割合でいるのでしょう。
とある質問での回答によると、約45%の人が「あまり生きやすくはない」、約27%が「生きやすくない」と回答しました。
つまり、7割以上の人たちが、「生きづらい」と感じていることになります。
あなたはどう感じていますか?
年齢別に見た「生きづらさ」の割合
「生きづらい」と感じている人の割合を年齢別に見てみると、
20代:79%
30代:71%
40代:72%
50代:79%
60代:62%
といった結果が出ています。
20代の若者と50代とに「生きづらさ」を感じている人が多く見られます。
これはなぜなのでしょう。
20代と50代が特に「生きづらさ」を感じる理由
なぜ20代と50代が特に「生きづらさ」を感じるのか、その理由は少し俯瞰してみると、その構図が見えてきます。
それは、50代の親とその20代の子供という家庭の構図です。
つまり、大学生くらいの子供がいる家庭では、最も教育費がかかる時期を迎え、家計も逼迫している場合が少なくありません。
そのため、自費にて奨学金を借りて大学に通う子供も、近年は少なくないと言います。
こうした状態が家庭内の雰囲気を暗いムードにし、親子共に「生きづらさ」を感じている、ということではないでしょうか。
20代の子供は学費という大きな借金を抱え、このあとの人生で長い期間の返済が待っています。
50代の親は老後の資金を貯めたいのに、子供の学費が嵩んで、将来のための貯蓄どころではない。
右肩上がりの世の中であれば、さほど問題に感じなかったかもしれませんが、失われた30年の中にある日本、依然として景気の兆しなどまるで見えてこず。
そんな現在の大変な状況に加え、未来に対する不安から、「生きづらさ」を最も感じやすいのが、20代と50代になるのではないかと思います。
何が生きづらさを感じさせるのか?
その他、今の時代に生きづらさを感じる理由や原因として、何が生きづらくさせているのでしょうか。
その生きづらさを生む原因は、大きく次の3つが考えられます。
- 経済的不安
- 同調圧力
- 情報過多
インターネットが普及し始めてから、日々流れてくる情報量が日増しに増え、様々な知識を得るとともに、情報過多により不安が生じている部分があると思います。
またSNSの発達で、密なつながりが生まれ、それらが生み出す同調圧力などに、窮屈さを感じていることもあるでしょう。
そしてネットから流れるネガティブなニュースも、その要因を担っています。経済的不安定による将来に対する不安をあおり、「このままではマズい」と思わせられることで、どこか心が落ち着かない毎日を過ごしています。
もともと日本人は周囲と同調を図りながら生きる性格の民族なので、あまりにも多くの「こうしなくてはならない」という情報が溢れているいま、それに対処しきれずにいるのでしょう。
つまり、
- 知らなくてもいいことまで知るようになり、それによって不安に陥っている。
- 今まで以上の過密な人間関係に心が疲れてしまっている。
といったことが考えられます。
生きづらさはどうすれば解消できる?
ではいったい、どうすれば「生きづらさ」を解消できるのでしょうか。
1つはデジタルデトックスでしょう。
スマホやインターネット、テレビなどから離れることです。
もうこれ以上、余計な情報や人間関係を取り込まないようにすることです。
自分の人生に、少し隙間をもたせましょう。何もしない時間を持ったり、ボーっとしたり、あてのない散歩をしたりしましょう。瞑想したり、自然の中で何もせずに過ごしたり、たっぷり寝るのもいいですね。
また、生活をシンプルにしていきましょう。
あれこれやるのを辞める。他人と比較するのを辞める。本当に自分の好きなこと、1つか2つ以外を手放すのです。
そうすることで、お金も時間も部屋のスペースにも余裕が生まれます。そうすれば自然と心にも余裕が生まれてくるはずです。
まとめ
自分が大事にしたいと思う数少ないものを愛し、それを大切にした丁寧な暮らしを心がけましょう。
あくまでも人と比較せず、自分の価値観で、物事を選びましょう。人と違っても良いのです。
1日のうち、何に時間を使っているか、どういったことを考えている時間が長いかを、一度洗い出して紙に書いてみてください。
その中で自分にとって必要ないものは、今後自分の生活から排除しましょう。そして、本当に自分が好きなことをする時間を中心に生きていきましょう。
仕事が目的ではなく手段であるなら、仕事も程々にするべきです。
そうしていくうちに、気づけば心の中の不安も少しは収まっていくと思いますよ。