林修の名言 勉強・受験、仕事の選び方、失敗の法則 友達はいらない?
「いつやるか? 今でしょ!」の林修さんの名言について、気になるものをまとめてみました。勉強や受験に関するもの、仕事の選び方、失敗の法則など。林修さん曰く、友達はいらないって本当?
もくじ
林修の名言 勉強・受験編
まずは、林修さんの専門分野である勉強や受験に関する名言から見ていきましょう。
林修の名言 勉強編
テレビ番組『初耳学』では、林修さんの名言がしばしば飛び交うわけですが、勉強が嫌いという子供に対するある名言がありました。
それは、
「(勉強が)嫌なら(学校を)やめなさい。勉強は贅沢なんだから。
両親が面倒見てくれて、学校に行かせてくれるだけでなく、
高い授業料を払ってくれる恵まれた環境にいる。
それなのにやる気にならない。
自分がいかに恵まれているかも分からない人間が、
勉強したって意味がない」
すごくまっとうな言葉ですよね。
思わず親の方まで背筋が伸びてしまいます。
まったくもって、「そうだよな」と納得です。
林修の名言 受験編
林修さんは、受験1ヶ月前になると、必ず受験生たちに言う言葉があるそうです。
それは、
「この1ヶ月頑張れるかどうかが、(君の)一生を決めるよ」
という言葉です。
受験生は最後の1ヶ月の過ごし方で、その後、次の4つのパターンに結果が分かれます。
- 1ヶ月頑張って受かる人
- 1ヶ月頑張ったけど落ちる人
- 1ヶ月頑張らなかったけど受かる人
- 1ヶ月頑張らずに落ちる人
この中の1.と2.は問題ないんだそうです。
結果はどうあれ、「自分は1ヶ月頑張れた!」という自信を得ることができるからです。
問題は3.と4.の人。
受かろうが落ちようが「自分は1ヶ月も頑張ることができない人間なんだ…」という自身に対するレッテルを、今後抱えて生きていくことになります。
頑張っても受かる人もいれば、頑張らなかったけど受かる人もいる。
受験に、いや、人生に「絶対」はありません。
ただ、あの時、自分は「頑張った!」という経験は、頑張った人には手に入ります。
受験はどこか不合理で納得のいかないシステムではあるけれど、ある一定の期間を「目標に向けて頑張った!」という経験が得られるという意味では、受験にも価値があるのではないかと林修さんは言っています。
「頑張った!」という経験を持っている人は、その後、大人になってからもとても役に立ちます。
「1ヶ月頑張れる人は、1年頑張れる」
「1年頑張れる人は、一生頑張れる」
だからこそ、受験1ヶ月前に、人生を頑張れる人になってもらうべく、受験生にこの言葉を掛けるのだそうですす。
奥が深いですね。
確かに、人生って何でも思い通りに行くことなんてありません。
でも、あきらめずに努力をし続けることができる人が、結果的に自分の理想を手に入れ幸せに生きているように思います。
そのためにも、「この1ヶ月頑張る」ことは、とても重要なチャレンジなのです。
林修の仕事の選び方
林修さんは「仕事の選び方」について、以前このように話していました。
「やりたいことより、得意なことを仕事に選んだほうが成功しやすい」
「自分は人に教えることは好きじゃない。でも教えることは得意なんだ」
「誰よりも上手くやれることを仕事にした方が、結果も出やすく、よって仕事で成功しやすい」
「仕事は好きなこと・やりたいことではなく、得意なことで、嫌いじゃないことを仕事に選ぼう」
これは、以前林修さんが東大を卒業したにもかかわらず食うことにも困っている人に対し、テレビの中でアドバイスした名言です。
林修さんが本当は「教えることは嫌い」と言っていたのも驚きましたが、資本主義社会の中での仕事選びに関するズバリ「成功法則」だと思いました。
そして、
「好きなことを仕事にして、食べていけている人というのは、それだけでとても幸せな人だ」
「でも、ほとんどの人が、そんなふうにはなれない。自分ももちろん違う」
私もずっと好きなことを仕事にしたいと思ってきたタイプで、人生がなかなかうまく回らずにいました。
しかし、この明言を聞いてから、自分の得意なことを仕事に選ぶようにしたことで、少しずつ人生が上手く回り始めました。
以降、得意なことで稼ぎ、やりたいことはライフワークでやる。
そうすることで、とてもバランスの良い人生が送れています。
林修 失敗の法則
林修さんが歴史上の失敗者から学ぶ「負けるやつの共通点」について語った名言があります。
つまり「失敗の法則」ですね。
歴史とは、結局勝者の視点で書かれたものです。
どんな戦に誰が勝ち、次の権力を握ったのかといったことが書かれているわけです。
しかし林修さんは、
「誰が勝ったかなどはどうでもよい。
勝者というのは、運だったり実力だったり、
偶然が重なったりするから法則性が導きづらい。
しかし、敗者には必ずと言っていいほど共通点がある」
と語っています。
そして「負けるやつの共通点」、つまり「失敗の法則」として、次の3つをあげていました。
- 情報不足
- 慢心
- 思いこみ
特に最も失敗の要因となりうるのが、「情報不足」だそうです。
情報が十分になく、感情や思いつきで行動すると、負ける可能性が高くなるわけです。
孫子の兵法でも「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」と言っていますよね。
慢心は、「根拠もないのに自信を持つこと」で、思いこみは「こうであってほしい」という願望が「こうなるはず!」といつしかすり替わったもの。
つまり、情報不足・慢心・思いこみのいずれも、何のエビデンスもない状況で、適当にやっているということになります。
それじゃあ勝てないだろうと。
自分がやろうとしていることをきっちりと理解して、必要な情報を調べ、根拠を元に行動する。
そうすることで成功へと近づくことができるわけですね。
まぁ、あまりに考えてばかりいて行動できないよりも、取り合えずチャレンジしてみることも大事ですけどね。
友達はいらない?
林修さんは『1年生になったら友だち100人できるかな』を否定していました。
「友だちがたくさんいることが良いこと」という価値観が植え付けられているけれど、「友達は少ない方がいい」とのこと。
その理由とは、
「僕の莫大な経験では、『孤独は嫌だ』という人の共通点として、本をあんまり読まない」
「考えるという作業は絶対一人じゃないとできない。
人間は考えるときは一人になるんです。一人になって自分を見つめ直す。
その中で他人との繋がり方を見出していく。それを唯一可能にしてくれるのが孤独です」
確かに本をあまり読まない人は、持論を持たず承認欲求の高い人が多いように思います。
誰かに認めてもらうことで、自分の価値を認識する。ちょっと危うい感じですね。
本を読み、考えるには一人になる必要があります。
つまり必然的に孤独な状況(時間)を持つ必要があるわけです。
孤独=寂しいのではなく、孤立が寂しいのでは?
そこをはき違えないようにしたいです。
友達はいらないというわけではなく、たくさんいなくてもいいんだ、ということですね。
林修のプロフィール
最後に林修さんの簡単なプロフィールをご紹介します。
林修(はやしおさむ) プロフィール
生年月日:1965年9月2日(55歳)※2021年5月18日現在
出身地:愛知県名古屋市
出身校:東京大学法学部第2類
芸能活動期間:2010年 –
著名な著書:『いつやるか? 今でしょ!』
影響を受けた人:村上陽一郎、岡崎久彦
教鞭をとっている予備校:東進ハイスクール
主な受賞歴:新語・流行語大賞年間大賞(2013年)、GQ MEN OF THE YEAR 2013
公式サイト:林修オフィシャルブログ「いつやるか?今でしょ日記」
現役で東京大学へ進学(俳優の香川照之さんは東大の同期らしい)し、法学部第2類を卒業後、日本長期信用銀行に入社するも、わずか5カ月で退社。
その後、会社を起業して失敗したり、株取引で大損したりして、一時は1800万円の借金を抱えたこともあるそうです。
その際に始めた塾講師のアルバイトで「勝てる場所で誰よりも努力する事」の重要性に気づき、予備校で教える教科も数学から現代文へとシフト。講師としての実力をめきめきと伸ばし、借金も無事返済。そして東進ハイスクールで現代文トップ講師の地位に君臨。
2009年に放送された東進ハイスクールのCMで使われた「いつやるか? 今でしょ!」の授業シーンが話題に。
その後、林修さん自身のパーソナリティーの才が認められ、数々のテレビ番組に出演。
現在は予備校講師の傍ら、マルチタレントや作家として多忙な日々を送られています。
まとめ
林修さんの名言の面白さは、ご自身がいろいろと経験してきた中から生まれた言葉なので、とても説得力のあるところだと思います。
沢山考え、行動し、失敗して、そこから学んだ人生訓なんですよね。
予備校の講師として現代文を教えていますが、人一倍人生についても考えてこられたでしょうから、それを得意な「言葉」を用いて伝えていくことができるのでしょう。
話を聞いていると、林修さんはとてもアツい男で、けして杓子定規なことばかり言っているわけではありません。
むしろ過激とも思えるくらい、見た目とは反してピュアでパンクな人柄だと思います。
私も林修さんがテレビ番組で語られていたある内容に感銘を受け、人生の岐路で悩んでいた状態を脱するきっかけをもらった経験があります。
勉強や受験だけでなく、人生においても、林修さんの名言には役立つものがたくさんあると思いますので、ぜひ何かに悩んでいる方は、一度、氏の言葉に耳を傾けてみることをおすすめします。