食べ過ぎ・飲み過ぎた後の胃もたれ・胸やけとはどんな状態のこと?胃の調子を整える方法

食べ過ぎ・飲み過ぎた後の胃もたれや胸やけとはどんな状態のことをいうのでしょうか。胃もたれや胸やけの症状や、なぜ胃もたれや胸やけが起こるのかについて説明します。また、胃もたれや胸やけを起こした際の胃の調子の整え方についてもお伝えします。飲みの機会が多いシーズン、ぜひ覚えておいてください。

胃もたれとは

胃もたれとは、食事をしたあとに胃が重く感じる症状のことです。

「何となく胃が重たい」「胃が苦しい」「胃の中にいつまでも物が残っている」と感じることが多いようです。

時には胃もたれと同時に吐き気を催すこともあります。

胃もたれは食べ物の消化が遅くなり、いつまでも消化されずに胃の中に物が残っていることで起こります。

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胸やけとは

胸やけとは、みぞおちの上の辺りがヒリヒリ(ジリジリ)と焼けるように感じる症状のことです。しみると感じる場合もあります。

胸やけは胃酸が逆流することで食道の粘膜が刺激されていることが主な原因です。胃壁には胃酸から守る粘膜がありますが、食道の壁には何幕がないため胃酸の刺激を受けるのです。

食後、満腹になった胃が拡張し、食道と胃の間にある下部食道括約筋が緩むと、胸やけが起こるとされています。

食べ過ぎ・飲み過ぎた後の胃の調子を整える方法

食べ過ぎ・飲み過ぎた後は、胃もたれも胸やけを起こすことがあります。

この場合の胃もたれ・胸やけのいずれも、胃が不調を来したことで起こります。

では、食べ過ぎ・飲み過ぎた後に胃もたれ・胸やけが起きた場合、胃の不調はどうやって整えればよいのでしょうか。

胃もたれの場合の対処法

胃もたれを起こした場合は、胃で消化されたものを十二指腸に早く送り出すために、体の右側を下にして5分以上寝ると改善されます。

また、胃がもたれているときの食事は、繊維質が多い食材や脂っこい料理を避け、炭水化物や良質なたんぱく質など、消化の良いものを摂るようにしましょう。

胃もたれのときに飲む胃薬は、症状により2タイプあります。

膨満感や食欲不振を伴う胃もたれの場合は、胃の機能を活発にするショウキョウやウイキョウ、ケイヒなどが入った「健胃剤」を飲みましょう。

食べ過ぎによる消化不良を起こしている胃もたれの場合は、でんぷんを分解するタカヂアスターゼやビオヂアスターゼ、脂肪を分解するリパーゼなどが入った「消化酵素剤」を飲みましょう。

胸やけの場合の対処法

胸やけの場合は、胃酸の食道への逆流を避けるために、胃を圧迫しないようベルトなどはゆるめます。

胸やけのときは、うどんやおかゆなどの消化の良いもの、白身魚や卵、豆腐などの脂肪分の少ないものを食べるようにしましょう。よく噛んで、食べすぎないように気をつけてください。

胸やけのときに飲む胃薬は、出過ぎる胃酸の分泌をコントロールするH2ブロッカー系の胃薬がおすすめです。

胃薬は症状に合ったものを飲まないと、逆効果となります。薬局の薬剤師の方によく症状を伝えたうえで、症状に適した胃薬を購入するようにしてください。

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飲み会・忘年会で暴飲暴食してしまったら

飲み会や忘年会シーズンでは、つい気も緩み、暴飲暴食してしまうこともあるでしょう。

そんなときは、胃もたれや胸やけを避けるために、飲み会後には水分を多めに摂るようにしてください。

まずは水をコップ1杯ほど飲みましょう。お茶やコーヒーでは逆効果ですので、必ず水にしてください。

そして、お腹を圧迫しないように少しベルトを緩め、基礎代謝を上げて胃の働きを活性化させるために、ごく軽めの運動を行うとベストです。

帰りに1駅前で降りて、ゆっくり歩いて帰宅などする程度が、ほどよい運動量といえるかもしれません。

まとめ

自律神経のバランスを崩していると、消化機能が正常に働かず、胃もたれや胸やけも起こしやすくなります。

忘年会などの飲み会の多いシーズンは、しっかり睡眠を取るなどして、普段以上に規則正しい生活習慣を心がけててください。

胃が空っぽの状態でお酒を飲まないよう、飲み会の前には何か少し口に入れ、乳製品も摂っておくことをおすすめします。飲んでいる最中も、できるだけ水も飲むようにしましょう。

そうすることで、胃もたれや胸やけ対策のみならず、二日酔い対策にもなりますよ。

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