【熟語解説】消費と費消ではまるで意味が違う!使い方のシチュエーションと例文
日本語は難しい・・・。
小学校から大学、そして社会人として過ごしてきたにも関わらず、まだまだ知らない言葉がたくさんあります。
最近知った言葉は「費消(ひしょう)」です。
飛翔でも卑小でもない、消費をひっくり返した熟語を始めてみた時は、シンプルに誤表記だと思いました。
そこで今回は、この「費消」を中心に熟語について語ってみたい思います。
もくじ
「費消」とは
まずメインディッシュの「費消(ひしょう)」についての解説です。
コトバンクによれば、
金銭や物品などを使い果たすこと。あるものを全部費し無くしてしまうこと。消費。
と書かれていました。
さらに調べていくと、用途としては主に法人に向けた言葉とのことでした。
消費と費消の違い
簡潔に言えば、
- 個人 = 消費
- 法人 = 費消
という認識で良かろうかと思います。
確かに「費消者金融」とは言いません。
では、どういった時に「費消」が使われるのでしょうか。
費消を使った文例
文例はさすがに思い付きませんでしたので、これも調べたところ、
- 保険代理店が保険料を費消
- 代理店による費消事故の件
- 私的に費消流用
など、金融関係において、あまりプラスではない出来事で使われるケースが多い印象です。
その他、費消率なる言葉もありますので説明しましょう。
費消率とは
月ごとに日々の進捗や行動を確認することに使用されます。
例えば、営業店舗においては、「当日営業日÷当月営業日」で、求められるものです。
営業日消化率とも言いまして、2021年10月をモデルにすると営業日(平日)は21日間ですから、2021年10月8日の時点では6営業日目となります。
前述の計算式に当てはめると費消率(営業日消化率)は28.6%です。
費消率については、月内で達成すべき業務を100とした場合に、現時点で達成しておくべき割合の目安として利用できます。
仮に100人の顧客と商談する目標を掲げた場合、30人ならば順調、20人なら少々ピンチという判断が可能となるわけです。
これは営業店舗だけに関わらず、あらゆる場面で進捗状況を見える化できます。
費消の類語
ついでに類語を紹介すると、
- 無駄遣い
- 無駄使い
- 散財
- 使い尽くす
- 使い果たす
- 支出
- 出費
などが該当しました。
これらは至ってスタンダードに使用されている言葉です。
まとめ
消費と費消の違いについて調べたことをシェアしてみました。
まるで意味が違いましたね。
使い方のシチュエーションや例文も挙げていますので、良かったら使ってみて・・・って恐らく普段使いは無いと思います。
不祥事にこそふさわしい熟語のような(汗)
参考情報
費消率計算が簡単にできるサイトがあります。