カスピ海ヨーグルトの増やし方 市販のヨーグルトを使うときの注意点や植え継ぎ方法について

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カスピ海ヨーグルトは、トロリとした食感が特徴の、酸味が少なく食べやすいヨーグルト。そんなカスピ海ヨーグルトは、種さえあれば自宅で簡単に増やすことが可能です。市販のカスピ海ヨーグルトを使った増やし方、その際の注意点、植え継ぎ方法について説明します。

カスピ海ヨーグルトの特徴

カスピ海ヨーグルトのルーツは、黒海とカスピ海に囲まれた長寿の街として知られるコーカサス地方にあります。この地方では一般家庭でヨーグルトを手作りするのが習慣となっています。ここで作られるヨーグルトのことを「カスピ海ヨーグルト」と呼び、日本でも一般に知られるようになりました。

カスピ海ヨーグルトは通常の乳酸菌と異なり、20~30℃の低温で発酵するため、特殊な器具を使わずに手軽に作ることができるのが特徴です。また、通常のヨーグルトと異なり、粘り気があり酸味が少ないのもカスピ海ヨーグルトの特徴でもあります。

さらに、一般的なヨーグルトにはビフィズス菌が含まれていますが、カスピ海ヨーグルトにはビフィズス菌は含まれていません。その代わりに「クレモリス菌FC株」という乳酸菌が含まれています。

このクレモリス菌FC株は胃や小腸で分解されずに生きたまま大腸に届くため、整腸効果がより期待できるとも言われています。

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カスピ海ヨーグルトの増やし方

ここでカスピ海ヨーグルトの増やし方を説明します。市販のカスピ海ヨーグルトを種にして、ヨーグルトを増やす方法です。

必要な材料

材料は以下になります。

  • 市販のカスピ海ヨーグルト:150g
  • 成分無調整牛乳:1リットル(紙パック)
  • ラップ
  • 輪ゴム

増やし方

ここでは牛乳パックをそのまま使用する方法を説明します。

  1. 成分無調整牛乳1リットルのパックのジョブを開封し、牛乳150gを別の容器に移す
  2. 清潔なスプーンで牛乳パックにカスピ海ヨーグルト150gを入れ、よく混ぜる
  3. 牛乳パックの口を閉じ、ラップをかけて輪ゴムで止め、常温で半日ほど放置する

カスピ海ヨーグルトを増やすときの注意点

非常に簡単に増やせるカスピ海ヨーグルトですが、増やす際は次の点に注意をしてください。

  • 清潔な場所で作業を行い、スプーンは熱湯消毒して雑菌が入らないようにする
  • カスピ海ヨーグルトを発酵させるには、20~30℃が適温といわれているので、放置する場所は20~30度の場所を選ぶ
  • 市販のヨーグルトから作る場合、発酵に6~48時間かかるので、固まリ具合を随時確かめて、固まったらすぐに冷蔵庫に入れる

なお、カスピ海ヨーグルトに含まれる「アセトバクター菌」によって、表面が黄色っぽくなることがありますが、ヨーグルト自体が白ければ問題はありません。

ただし、ヨーグルトの中身まで黄色くなってしまったり、いやなニオイががする場合は、発酵途中で雑菌等が入った可能性が考えられます。その場合は食べないようにしてください。

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カスピ海ヨーグルトの植え継ぎ方法

カスピ海ヨーグルトは、一度作ったヨーグルトの一部を保存しておけば、それを種として牛乳と混ぜ合わせることで再びカスピ海ヨーグルトを作ることができます。

カスピ海ヨーグルトの植え継ぎ方法の手順は次のとおりです。

  1. 作ったヨーグルトの空気に触れている表面部分を、清潔なスプーンで取り除く(使わずに食べてしまいましょう)
  2. 真ん中あたりの空気に触れていないヨーグルトを、大さじ3杯分程度を清潔な容器に移し取る
  3. 移し取ったヨーグルトと牛乳500mlとを混ぜ合わせ、室温に6~48時間置いて発酵させる(発酵具合は随時確認する)
    ※必ず熱湯消毒したスプーンと容器を使ってください

作ったカスピ海ヨーグルトの賞味期限

自分で増やしたカスピ海ヨーグルト賞味期限は、冷蔵庫に保管して5日以内が目安です。

使用する器具をきちんと熱湯消毒し清潔な環境で作らないと、雑菌が入り食中毒を引き起こすこともあるので注意してください。

一度にたくさん作ると食べきれませんので、量などを考えて作ることをおすすめします。

ちなみに我が家では、3、4日で食べ切れる量を作るようにし、常に新しいヨーグルトが出来上がるようサイクルを考えて作っています。

まとめ

カスピ海ヨーグルトは20~30℃の低温で発酵するので、特別な道具を必要とすることなく、種さえあれば自宅で簡単に増やすことができます。

完成したカスピ海ヨーグルトはすぐに冷蔵庫へ移し、最長でも1週間以内を目安に食べきるようにしましょう。

また、植え継ぎを行う場合は、1~3ヶ月ほどで新しい種に変える事をおすすめします。それでもかなりリーズナブルにヨーグルトを楽しめるはずです。

今回は市販のヨーグルトを使って増やす方法を説明しましたが、市販のものは温度変化や衝撃などによって菌が弱っている場合もあります。

上手く増やせないという場合は、カスピ海ヨーグルトの粉末種菌を購入して手作りすることもできますので、ぜひ挑戦してみてください。

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