唾液を増やす方法 唾液の分泌を促すために日常できること おすすめのガムやマッサージなど
唾液には、口内の汚れや細菌を洗い流す自浄作用や、細菌の発育を抑える抗菌作用などがありますが、加齢やストレスなどによって唾液の分泌は減少してしまいます。口が乾く・口内がネバネバするなどの口の不快感や口臭が気になったら、唾液を増やすセルフケアがおすすめです。ここでは、唾液の分泌を促すために日常生活でできる工夫や、おすすめのガムなどについてご紹介します。
よく噛んで食べる(唾液を増やす方法 その1)
噛む動作によって唾液腺が刺激されるので、よく噛んで食べると唾液が出やすくなります。
なので、食事の時は1口につ30回を目安に、よく噛んで食べるようにしましょう。
硬めの食材をよく噛んで食べたり、するめやガムを噛むのもおすすめです。
また、しっかりと噛むことによって、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐ効果や、脳が刺激されて認知症を予防する効果が期待できます。
こまめに水分を補給する(唾液を増やす方法 その2)
唾液の成分の99.5%は水でできているので、唾液量を増やすには、体内に十分な水分量を摂り込む必要があります。
体内の水分が減少すると唾液も減ってしまいます。特に夏場など、のどが渇いていなくても、水分を摂るようにしましょう。
水分補給の際はコーヒー・紅茶などカフェインを含んだものには利尿作用があり、水分が排出されてしまうので逆効果です。水分補給には水が一番です。
舌を動かす(唾液を増やす方法 その3)
舌を動かすと、舌の下にある舌下腺や顎下腺という唾液腺が刺激され、唾液が分泌されやすくなります。
特別な舌の運動でなくても、唾液が分泌されてるのが実感できると思いますが、唾液を出すための舌の運動には次のようなものがあります。
- 舌をできるだけ出して上にむける
- 舌をできるだけ出して左右に動かす
- 舌をできるだけ出して円を描くように動かす
また、口をすぼめる・頬を膨らますなど、口の周りの筋肉のストレッチも効果があります。意識的に口の周りの筋肉を動かすようにしてみてください。
唾液腺マッサージ(唾液を増やす方法 その4)
唾液腺のマッサージにより刺激することで、唾液は分泌されやすくなります。
唾液を作る唾液腺は、舌の下・顎の下・耳の下の主に3箇所あり、それぞれ舌下腺・顎下腺・耳下腺といいます。
舌下腺のマッサージ
顎先の内側の柔らかい部分を、親指でくるくると押してマッサージします。
顎下腺のマッサージ
エラの張った部分の内側の軟らかい部分を、親指でくるくると押してマッサージします。
耳下腺のマッサージ
耳の穴の斜め下のあたりを、親指でくるくると押してマッサージします。
朝起きた時や食事の前などに、強く押しすぎないように、優しくマッサージしてみてください。
唾液を増やすおすすめのガム
唾液による歯の再石灰化効果を高めるためにも、1日3回毎食後にガムを噛むのがおすすめです。
就寝前に噛むと、唾液の力で口腔内細菌を減らせるので、起床時の口臭を減らすこともできますよ。
ガムを噛むときは、左右交互に噛み、1回につき5分以上噛むようにしましょう。
また、ガムを選ぶときは、むし歯予防を助ける働きがある、以下のような成分が含まれているものがおすすめです。
- キシリトール
- リカルデント
- ポスカム
- L.ロイテリ菌
ただし、ガムに糖類を含むものや、クエン酸・果汁入りなど酸性物を含むものは、避けたほうがよいでしょう。
まとめ
唾液には、食べ物の消化を助けたり、むし歯や細菌の侵入を予防したり、口の中を守ったりと、さまざまな役割があります。
唾液を増やすためには、よく噛んで食べたり、こまめに水分を補給をするように意識したり、舌を動かす、唾液腺のマッサージなどがおすすめです。
ガムを噛むのもおすすめですが、糖類を含むものはできるだけ避け、むし歯予防を助ける効果があるものを選び、毎食後に5分程度噛むことをおすすめします。