タイトゴメ(多肉植物)の増やし方と手順 タイトゴメを育てる土・肥料・場所や水やりについて
多肉植物のタイトゴメの増やし方と手順について説明しています。また、タイトゴメを育てるのに適した土や肥料、場所や水やりの方法についても解説します。
もくじ
タイトゴメ(多肉植物)とは
タイトゴメ(大唐米)は、ベンケイソウ科セダム属の多肉植物です。
米粒のような小さい葉が特徴で、名前の由来も葉っぱの形が大唐米という11世紀頃に渡来したお米の形に似ているからという説が有力です。
日本だと関東以西から九州に分布し、海岸の岩場などに自生しています。
タイトゴメは日本原産の多肉植物なので、日本の気候でも育てやすく、初心者にもとても人気があります。
タイトゴメの増やし方
タイトゴメは挿し木によって増やすことができ、時期は生育期である春と秋が適しています。
挿し木の手順
- 元気そうな茎を選んでカットする(ハサミは消毒して使う)
- 新芽よりも下の葉を取る(土の中の葉は腐ることがあります)
- 挿し木の切り口を乾燥させる(風通しの良い日陰で3~7日間程度)
- 新しい土に挿し、風通しの良い明るい日陰で管理する
- 水やりは挿し木してから1週間から10日後にたっぷり与える
タイトゴメは葉っぱが小さいので葉挿しは向いていません。
それでも葉挿しで増やそうと思うなら、元気な葉っぱを選び、付け根が軽く土に埋まるように置きます。
そして、根が出るまでは水を与えず、風通しの良い明るい日陰で管理します。
タイトゴメの育て方 土と肥料について
タイトゴメの土は、市販されている多肉植物用・サボテン用の土がおすすめですが、観葉植物用の土でも大丈夫です。
基本的に多肉植物は肥料を多く与える必要がなく、肥料が多すぎると根が傷んでしまいます。
タイトゴメも肥料を与えなくても問題ありませんが、与える場合は春と秋の生育期だけにして、夏と冬は使わないようにしましょう。
肥料は多肉植物・サボテン用か観葉植物用の液体肥料を薄めて使い、葉っぱにかからないように与えます。
タイトゴメの育て方:場所について
タイトゴメは、日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。ただし、日当たりが良すぎる場所よりは、半日陰などの柔らかい光が当たる場所の方が適しています。
日当たりが悪い場所では徒長しやすく、しっかり育たなくなってしまいます。
また、高温多湿の環境に弱いので、梅雨の時期は雨の当たらない所に置く必要もあります。
寒さには割と強い植物ですが、最低気温が5度を下回るようなら、保温対策をしたほうが良いでしょう。とは言っても、冬の間ずっと屋内に置いておくと日光不足になってしまうので、冬でもできるだけ屋外で日光浴させるようにしてください。
タイトゴメの育て方:水やり
多肉植物は葉っぱに水分を蓄えることができるため、水やりを控えて乾燥気味に育てるのがポイントです。これはタイトゴメの場合も例外ではありません。
タイトゴメは、葉っぱに張りがなくなってきたときが水やりのタイミングです。葉っぱが閉じてきたら、水が足りなくなっている状態と見ていいでしょう。
水をあげすぎると茎が伸びて徒長したり、葉っぱが落ちやすくなります。
また、タイトゴメは春秋型の多肉植物なので、季節によっても水やりを調整するようにしましょう。
春から秋にかけては、週に1回程度、土が乾いたらたっぷりと水をあげます。冬は2~3週に1回程度まで水やりを控えます。
梅雨時期は水やりを控えるようにして、夏は夕方などの涼しい時間にあげるようにしてください。
まとめ
タイトゴメは春と秋の生育期に挿し木によって増やすことができます。
タイトゴメは関東から九州にかけて自生している多肉植物なので、とても育てやすく、置き場所や水やりに少しだけ注意すれば、元気に育てることができます。
注意点としては、風通しが悪い場所ではカビが発生しやすく、春から秋にかけてはカイガラムシが発生することがあります。白いゴマのようなものがついていたら、取り除くようにしましょう。
見た目も可愛らしいタイトゴメ、育てやすい植物なので、ぜひ育ててみてください。