50歳からの時間の使い方 体と心の変化を意識し、ダウンシフトしたタイムスケジュールを

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50歳からの時間の使い方について。50歳ころになると体と心にも徐々に変化が現れてきます。そうした変化を意識しつつ、以前よりもダウンシフトしたタイムスケジュールを組むことで、自分と折り合いをつけながらうまく生きていく術を身に着けていきましょう。

50歳を過ぎると変わりはじめる心と体

50歳を過ぎた頃から、体やメンタルの不調を訴える人が、少しずつ増えてきます。

これまでとても元気だった人が、「しばらく仕事を休んでいる」なんていうことを知り、驚いたりすることも。

このような体調の変化が訪れるのは、女性のみならず男性も50歳くらいになると更年期に入り、体や心の変化が訪れてバランスを崩しやすくなるのです。

私自身も今まではモチベーションの塊みたいな性格でしたが、50歳を過ぎてから「疲れ」を感じ始めるようになり、今までのように「気合い」だけで乗り切るほどの気力が出なくなってきました。

そうなるともう、これまでと同じやり方は通用しませんので、時間の使い方・考え方を変えていく必要があります。

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過去の自分と比べない

50歳くらいから急に元気がなくなったり、うつ気味になる人も現れます。多くはこれまでがむしゃらに頑張ってきた真面目な人が、このような状態になるケースが多いようです。

かつての自分と比べて、頑張れない自分や、気力のわかない自分に対し、不安や焦りが出て、終いには自信を失っていくのです。

これは更年期によるホルモンバランスの影響も関係しており、意欲を出す脳内の神経伝達物質「ドーパミン」の分泌が減少することも原因の1つとなっていたりします。

人は死ぬまで成長すべきと思い、前向きに努力を続けていたとしても、こうした加齢と共に体力の低下や更年期によるホルモンバランスの不安定さも実際の問題として起こります。

なので、過去の自分と比較するのはやめて、今の自分にできることのベストを目指すよう、50歳くらいからは考えを変えましょう。

「あえて頑張りすぎない」少しダウンシフトして生きるくらいが、ここからはむしろ丁度よいのです。

他人とも比べない

50代というと、会社員人生において、ピークの年代です。

大きく出世をした人も入れば、自分的に納得のいかないまま50代になってしまった人もいるかも知れません。

しかし仮に大きく出世したとしても、役職定年を間近に迎え、会社員としての評価も終わりに近づいています。

そうなると肩書や看板が外れ、また個としての自分に戻るわけですから、あまりここに固執するのも良くありません。

こうして全ての人は移り変わりの中を生きているわけですから、刹那的に他人と自分とを比較したところで、そこに意味はあまりありません。

また、人は誰もが他人からは見えづらい悩みや問題を抱えているものです。なので、表面的な部分を比べて一喜一憂しても、仕方ないものです。

そういうことに気づけ始めるのが、実は50代でもあります。

なので50歳を過ぎたら人と比較をするのではなく、自分がこれまでやってきた中で誇れることを自ら称え、そしてこの先もより自分にとって素晴らしい生き方ができるよう心の焦点を合わせていくべきです。

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あまり先のことまで考えすぎない

50歳頃になると、ある意味いろんなことが見え始めてくる年齢でもあります。

徐々に子育てからも手が離れ、親の介護、そして別離といったことが起こります。

そうなると、ついに「次は自分の番か」と、自身の最期についてもやたらと気が行ってしまったり。

しかし、これまでもそうだったように、いくら綿密に先のことを考えてみても、未来は想像とは異なるもので、計画通りにはいきません。

なので未来のことについて、あまり悩み過ぎるのはやめましょう。考えるのはほんの少し先のところまでに留め、今やるべきことに集中し、毎日をしっかり生きることで充実感を持って日々を過ごすことです。

自律神経を気遣う

わたしたちが生きていくなかで、無意識のうちに働いている機能に自律神経があります。

この自律神経が、更年期によるホルモンバランスの変動で失調気味になることがあります。

自律神経が失調すると、心臓がドキドキしたり、汗がなかなか引かなかったり、上手く眠れなくなったりします。

自律神経には身体の活動性を生みだす交感神経と、体の機能を落ち着かせる副交感神経とがあります。

特に50歳からは副交感神経に対して気遣い、1日の終りに向けて身体がしっかりと休息できるように整えてあげる必要があります。

そのためには、午前中は交感神経を使った頭脳的・活動的な作業を中心に行い、午後からは徐々に副交感神経が優位になるよう単純作業やゆったりと進められる仕事へとシフトさせていくようスケジュールを立てましょう。

副交感神経を優位にするには、軽い運動やストレッチ、ゆっくりとお風呂に浸かる、楽しいことをする、のんびりとすることです。笑うこともとても有効です。

反対に、よる遅くまで仕事をしたり、パソコンなどのブルーライトを浴びていると、交感神経が活性化してしまい、眠りにつけなくなってしまいます。

そのためにも、50歳を過ぎたらダウンシフトすることで、1日をカツカツで生きるのではなく、多少の余裕をもって過ごせるよう1日をプランニングすることはとても大切です。

まとめ

以前、職場の先輩が、「50歳を過ぎたら、もう前と同じようには働けないよ。もう少しのんびり仕事をさせてくれ。そのぶん給料を下げてもいいから」と言っていたのを妙に思えています。

当時は冗談のように聞き流していましたが、これってけっこう深刻な本音だったのかなと今では思います。

日本は定年年齢が伸びて、更に労働人生を長引かせようとしていますが、いくら人生100年時代と言えど、加齢に伴う身体の衰えは今も昔もさほど変わらないのではないかと思います。

だったら余計に、50歳くらいからダウンシフトしていって、徐々に仕事量を減らしながら定年まで働き続けられる、そんな技も身に着けていかないと、長い労働人生を乗り切れそうもありません。

50歳を過ぎたら、ぼちぼちいきましょう(笑)。

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